福岡2日目は、まさに“麻里子様”のスペシャルライブだった。篠田のソロ曲「プラスティックの唇」でスタート。OG前田敦子のセンター曲「フライングゲット」では、篠田のセンターバージョンを初披露し、「(モノマネ芸人の)キンタロー。さんに負けないように」と大きな決めポーズで笑わせた。故郷への思いを歌った「帰郷」では一人で気球に乗り込み、“上からマリコ”がドーム中のファンに手を振って感謝の気持ちを伝えた。
アンコールでスポットライトを浴び、「チームAのキャプテンとして、私の想いを継承するための次期キャプテンを指名させてもらいたいと思います」と切り出した篠田は「チームA新キャプテンは横山由依。由依ならできると思います」と後を託すと、会場にどよめきと歓声が沸き起こった。
「AKB48はまだまだ上を目指せる最高のアイドルグループ」と変わらぬAKB愛を示し、口元を押さえて泣きだした篠田は「生まれ変わってもAKB48を選びます」と締めくくると、オーケストラの演奏をバックに卒業ソング「涙のせいじゃない」を歌唱。途中何度も声を詰まらせ、最後のフレーズは声を上げて号泣し、歌い切ることができなかった。
AKBコンサート最後の曲は、『第2回じゃんけん大会』で優勝し、自ら初センターの座を勝ち取った冠シングル「上からマリコ」(2011年12月発売)。歌唱後、ステージ上のメンバーの先頭に立った篠田が振り返ると、メンバー160人が花道を作って送り出した。
篠田は2006年1月21日の初舞台からちょうど1年半となるあす22日、“原点”のAKB48劇場(東京・秋葉原)でグループを卒業し、独り立ちする。
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