Mr.Children2枚のベストがそれぞれミリオン
今年のCDセールスのトレンドを振り返ると、キャリアアーティストの活躍が見逃せない。Mr.Childrenがデビュー20周年記念日の5月10日に2作同時発売したベスト盤『Mr.Children 2005-2010<macro> 』、『Mr.Children 2001-2005<micro>』は、それぞれ初週で73.2万枚、71.6万枚を売り上げ、5/21付週間アルバムランキング1・2位を独占した。
この好発進を受けて、それぞれがミリオンを達成するのに時間はかからなかった。6/11付で週間4.3万枚を売り上げ『〜<macro>』の累計売上が102.9万枚に達すると、『〜<micro> 』も6/18付で101.5万枚と2枚のアルバムがともにミリオンを記録。音楽市場に大きく貢献した。
また、7月18日にリリースされた桑田佳祐のソロ名義楽曲を集めたスペシャルベストアルバム『I LOVE YOU ―ow&forever―』も好セールスを記録した。リリースの約1ヶ月前に、この特別なベスト盤に関する情報が公式に発信され、26年前に松任谷由実と共作し、ファンの間で「幻の曲」と語り継がれる「Kissin’Christmas(クリスマスだからじゃない)」の初めての音源化に関する情報などがメディアを賑わせ、注目度を高めていった。活動の集大成という意味合いも強く、グレー層をも含むユーザーの購買意欲を駆り立てることにつながり、7/30付アルバムランキングで初動43.2万枚を売り上げ、首位を獲得した。
男性ソロシーンにおいて、ベテランが存在感を示した形だが、これは9月26日に発売された山下達郎のベスト盤『OPUS〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』で決定的になる。
同作は初動27.6万枚を売り上げ、10/8付アルバムランキングに首位で初登場、10/22付でも返り咲き首位を獲得。11/26付現在で累積売上は49.2万枚を記録している。初動20万枚超えは実に14年ぶりだった。
発売前の8月25日からは、『山下達郎シアター・ライブ PERFORMANCE 1984-2012』を、仕事の後に見られるように、と全国の映画館でレイトショー中心に上映。さらに40代にはなじみの深い雑誌『ぴあ』が『ぴあ SpecialIssue 〜山下達郎“超”大特集号〜』として1号だけ復刊するなど、40代以上を取り込むプロモーション戦略が奏効した。なお、若者の集まる夏フェスに出演したことで、40代だけでなく若年層にもその音楽性が強く訴求。さらなる新規ファンを獲得した。
■洋楽シーンでもキャリア・アーティストの活動が活発化
11月7日のエアロスミスの新譜発売を皮切りに、ザ・ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリンと、ロックシーンの御大のリリースが相次いだのも今年のトピック。厳しい洋楽市場の中にあって、それぞれが精力的にPRを展開した。エアロスミスは『週刊朝日』初の海外アーティストの撮り下ろし表紙に抜擢。ストーンズは、CX系ドラマ『PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜』の主題歌に「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」が起用され、レッド・ツェッペリンは、ギタリストのジミー・ペイジがPR来日を果たした。
日本のパッケージ市場を重視しているという背景もあるが、バンドそれぞれの“現役感”は、若い世代にも訴求した。先述の山下達郎の夏フェス参加とも通じるが、かつてのPRとは違い、キャリアアーティストがリアルタイムのファンだけでなく、若い世代にもその魅力を伝えていくことが、今後の市場拡大のポイントとなる。(オリジナル コンフィデンスより)
今年のCDセールスのトレンドを振り返ると、キャリアアーティストの活躍が見逃せない。Mr.Childrenがデビュー20周年記念日の5月10日に2作同時発売したベスト盤『Mr.Children 2005-2010<macro> 』、『Mr.Children 2001-2005<micro>』は、それぞれ初週で73.2万枚、71.6万枚を売り上げ、5/21付週間アルバムランキング1・2位を独占した。
この好発進を受けて、それぞれがミリオンを達成するのに時間はかからなかった。6/11付で週間4.3万枚を売り上げ『〜<macro>』の累計売上が102.9万枚に達すると、『〜<micro> 』も6/18付で101.5万枚と2枚のアルバムがともにミリオンを記録。音楽市場に大きく貢献した。
また、7月18日にリリースされた桑田佳祐のソロ名義楽曲を集めたスペシャルベストアルバム『I LOVE YOU ―ow&forever―』も好セールスを記録した。リリースの約1ヶ月前に、この特別なベスト盤に関する情報が公式に発信され、26年前に松任谷由実と共作し、ファンの間で「幻の曲」と語り継がれる「Kissin’Christmas(クリスマスだからじゃない)」の初めての音源化に関する情報などがメディアを賑わせ、注目度を高めていった。活動の集大成という意味合いも強く、グレー層をも含むユーザーの購買意欲を駆り立てることにつながり、7/30付アルバムランキングで初動43.2万枚を売り上げ、首位を獲得した。
男性ソロシーンにおいて、ベテランが存在感を示した形だが、これは9月26日に発売された山下達郎のベスト盤『OPUS〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』で決定的になる。
同作は初動27.6万枚を売り上げ、10/8付アルバムランキングに首位で初登場、10/22付でも返り咲き首位を獲得。11/26付現在で累積売上は49.2万枚を記録している。初動20万枚超えは実に14年ぶりだった。
発売前の8月25日からは、『山下達郎シアター・ライブ PERFORMANCE 1984-2012』を、仕事の後に見られるように、と全国の映画館でレイトショー中心に上映。さらに40代にはなじみの深い雑誌『ぴあ』が『ぴあ SpecialIssue 〜山下達郎“超”大特集号〜』として1号だけ復刊するなど、40代以上を取り込むプロモーション戦略が奏効した。なお、若者の集まる夏フェスに出演したことで、40代だけでなく若年層にもその音楽性が強く訴求。さらなる新規ファンを獲得した。
■洋楽シーンでもキャリア・アーティストの活動が活発化
11月7日のエアロスミスの新譜発売を皮切りに、ザ・ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリンと、ロックシーンの御大のリリースが相次いだのも今年のトピック。厳しい洋楽市場の中にあって、それぞれが精力的にPRを展開した。エアロスミスは『週刊朝日』初の海外アーティストの撮り下ろし表紙に抜擢。ストーンズは、CX系ドラマ『PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜』の主題歌に「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」が起用され、レッド・ツェッペリンは、ギタリストのジミー・ペイジがPR来日を果たした。
日本のパッケージ市場を重視しているという背景もあるが、バンドそれぞれの“現役感”は、若い世代にも訴求した。先述の山下達郎の夏フェス参加とも通じるが、かつてのPRとは違い、キャリアアーティストがリアルタイムのファンだけでなく、若い世代にもその魅力を伝えていくことが、今後の市場拡大のポイントとなる。(オリジナル コンフィデンスより)
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2012/12/16