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国内スタジオ初のレーベル誕生〜原音の魅力届ける「ハイレゾ配信」

 ビクターエンタテインメントが運営するビクタースタジオが、音質にこだわる独自レーベル「VICTOR STUDIO HD-Sound.」を立ち上げた。スタジオ運営としては国内初の試み。まずは音質にこだわった「ハイレゾリューション配信」(ハイレゾ配信)で、よりマスター音源に近い音をリスナーに楽しんでもらいたいという。

ビクタースタジオの新レーベル第一弾として配信リリースされる村治佳織の『アランフェス協奏曲』(24bit/96kHz )

ビクタースタジオの新レーベル第一弾として配信リリースされる村治佳織の『アランフェス協奏曲』(24bit/96kHz )

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 ビクタースタジオが独自レーベル「VICTOR STUDIO HD-Sound.」を立ち上げ、その手始めとしてハイレゾ配信で作品のリリースを開始した。CDよりも高音質の24bit/96kHz〜192kHzという音楽ファイルをWEB配信する「ハイレゾ音源」は、近年、音楽/オーディオマニアの間で話題になっている。第1弾として、自社の持つ豊富なカタログから厳選した20作品を配信サービス「e-onkyo music」にて開始している。

 今回、レーベルを立ち上げた理由は、「スタジオで録音された音に極力近い状態でユーザーに聴いてもらいたい」(ビクタースタジオ長・秋元秀之氏/以下同)という純粋な想いから。レコーディングスタジオでは、楽器や歌といった生音の情報を録音して「マスター」に記録する。その後、限定された16bit/44.1kHzのCDフォーマットにするために、情報量はマスターより小さくなる。

 「スタジオでのリニアな無限大の音を録音した“マスター”が持つ音の魅力を、ユーザーに届けられないか。音楽制作の最先端現場だからわかる音質へのこだわりを高音質で提供したいんです」

■再生機器の充実で市場も大きく拡大

 ハイレゾ配信は、今後期待される音楽リスニングスタイルのひとつだ。e-onkyoの高音質配信自体は05年の8月からスタートしているが、10年からマーケットが拡大。売上を見ても、10年と11年の1年で売り上げが倍増しているという。今までは、ハイエンドのオーディオユーザーの楽しみだったものが、パソコンベースで音楽を聴くハイレゾ対応の再生機器が手頃に導入できるようになったことも手伝っての“市場開放”だ。

 今回の配信では「DSD」、「WAV」、「FLAC」の3つのフォーマットでの提供。購入特典としてプロデューサーによるサウンド解説と、デジタル・ブックレットが付録される。今回、試聴させていただくことができたが、音の違いはハッキリと分かる。スタジオのラージスピーカーだけでなく、オーディオコンポの小さいスピーカーでさえも、ハイレゾならではの高域や低域のダイナミックレンジの広さ、音のクリアさ、空気感や立体感は、実にリアルな音像だった。年内にも第2弾作品が発表されるそうだ。レーベルとしては年間70作品のリリースを目標にしているという。

 「今後は、ビクタースタジオが有するK2HDの新技術を使用すると、CDのマスターからでも最大24bit/192kHzのハイレゾ音源化が可能ですので、幅広いジャンルでCDのハイレゾも検討しています。さらにレーベルとして業界全体を対象にハイレゾ化を進めていきます」

 ハイレゾ再生機器の普及等により、存在価値は高まっている。今後、既存CDのハイレゾ化で、このマーケットはさらに広がっていくはずだ。近年、iPodなどによる圧縮音源が台頭する中、「圧縮音源=利便性の高さ」から、「ハイレゾ配信=音質の大切さ」と原点回帰してきている。音楽を聴く新しいスタイルの提示であろう。

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  • VICTOR STUDIO HD-Sound.概要
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