映画館でのライブの生中継などが増加し、徐々に活発化してきているODS(Other Digital Stuff/非映画コンテンツ)。本年4月には東宝も「ODS事業室」を新設し、本格的に取り組み始めている。同社のODS事業の特徴は「音楽ドキュメンタリー」だ。同社が目指すODS事業を追った。
興行収入4.5億円を記録した『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』(2011年1月)、K-POP男性グループ2PM、2AMに密着した『Beyond the ONE DAY 〜Story of 2PM&2AM〜』(12年6月)、UVERworldの初のドキュメンタリー作品『UVERworld DOCUMENTARY THE SONG』(12年8月22日公開)。ここ数年、東宝映像事業部が話題の音楽ドキュメンタリー作品を次々と配給し、コンサート、イベント、舞台などの中継が中心だったODSで、新たなスタイルを提示すると同時に、商業的にも確実な成果を挙げている。
09年に『爆笑問題 with タイタンシネマライブ』からスタートしたODS事業は、翌10年、Mr.Childrenの、ドキュメンタリーとライブで構成された映像作品『Mr.Children/Split The Difference』を配給し、大きな成果を得たことで、ひとつの転機を迎え、本年4月には「ODS事業室」として部署も正式に発足した。
「『Split〜』の場合はコンテンツをお預かりして、配給をさせていただくという関わり方だったのですが、興行的に成功したこともあり、音楽ドキュメンタリー作品にさらに積極的に取り組もうという機運が高まりました。もともと映像と音楽は切り離せないものですし、映像を扱うプロとして質の高い作品を届けていけば、新たなビジネスに発展させられると考えています」(東宝映像事業部・ODS事業室 大島孝幸氏/以下同)
音楽ドキュメンタリー作品の成功の鍵は、ブレイクしているアーティストをいち早くキャッチし、制作から公開までのスピード感を保ちながら、タイミングよくユーザーに認識してもらうこと。また、ターゲットを絞ることも重要だという。
「マスに向けるというよりも、そのアーティストのコアなファンにしっかり届けるということですね。現在はアイドル、K-POP、バンドと若い層を意識した作品が続いていますが、こちらのアンテナの張り方次第で、高年齢層のお客様を取り込むこともできると思います」
■SUPER☆GiRLSでは映像とステージを融合
また、これまでのODSの概念を超えた企画にもトライしている。その最初のアクションが、8月18日、19日に東京・お台場シネマメディアージュで開催される“SUPER☆GiRLS×東宝”によるイベント「超絶☆夏まつり」だ。このイベントは、メンバーが1人ずつ各シアターに登場し、自ら主役を務めた「超絶☆ムービー」の上映と、自らプロデュースする「超絶☆トーク」と名付けたトークショーを行うという、映像とステージを融合させたイベントだ。
「こういった試みも続けていきたいですね。映画会社だけではなく、多くの企業がODSに取り組み始めている状況において、より早い時期に幅広いノウハウを得ていくことは非常に大きなポイントだと思います。ODS事業室は東宝の“サブ・レーベル”だと考えています。通常の映画とは違った色合いの作品、映像作品を使ったイベントなども、劇場で自由に取り組めるという我々の強みを活かしていきたいですね」
当面の目標として「ODS事業室の作品が切れ間なく公開されている状態を作り、ビジネスとしての土台を確立したい」と語る大島氏。ODS事業の広がりが、映画業界のみならず音楽業界にとっても活性化の好機となることが大いに期待される。(オリジナル コンフィデンスより)
『UVERworld DOCUMENTARY THE SONG』公開:8月22日 配給:東宝映像事業部(C)2012 Sony Music Records Inc.All Rights Reserved.
興行収入4.5億円を記録した『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』(2011年1月)、K-POP男性グループ2PM、2AMに密着した『Beyond the ONE DAY 〜Story of 2PM&2AM〜』(12年6月)、UVERworldの初のドキュメンタリー作品『UVERworld DOCUMENTARY THE SONG』(12年8月22日公開)。ここ数年、東宝映像事業部が話題の音楽ドキュメンタリー作品を次々と配給し、コンサート、イベント、舞台などの中継が中心だったODSで、新たなスタイルを提示すると同時に、商業的にも確実な成果を挙げている。
「『Split〜』の場合はコンテンツをお預かりして、配給をさせていただくという関わり方だったのですが、興行的に成功したこともあり、音楽ドキュメンタリー作品にさらに積極的に取り組もうという機運が高まりました。もともと映像と音楽は切り離せないものですし、映像を扱うプロとして質の高い作品を届けていけば、新たなビジネスに発展させられると考えています」(東宝映像事業部・ODS事業室 大島孝幸氏/以下同)
音楽ドキュメンタリー作品の成功の鍵は、ブレイクしているアーティストをいち早くキャッチし、制作から公開までのスピード感を保ちながら、タイミングよくユーザーに認識してもらうこと。また、ターゲットを絞ることも重要だという。
「マスに向けるというよりも、そのアーティストのコアなファンにしっかり届けるということですね。現在はアイドル、K-POP、バンドと若い層を意識した作品が続いていますが、こちらのアンテナの張り方次第で、高年齢層のお客様を取り込むこともできると思います」
■SUPER☆GiRLSでは映像とステージを融合
また、これまでのODSの概念を超えた企画にもトライしている。その最初のアクションが、8月18日、19日に東京・お台場シネマメディアージュで開催される“SUPER☆GiRLS×東宝”によるイベント「超絶☆夏まつり」だ。このイベントは、メンバーが1人ずつ各シアターに登場し、自ら主役を務めた「超絶☆ムービー」の上映と、自らプロデュースする「超絶☆トーク」と名付けたトークショーを行うという、映像とステージを融合させたイベントだ。
「こういった試みも続けていきたいですね。映画会社だけではなく、多くの企業がODSに取り組み始めている状況において、より早い時期に幅広いノウハウを得ていくことは非常に大きなポイントだと思います。ODS事業室は東宝の“サブ・レーベル”だと考えています。通常の映画とは違った色合いの作品、映像作品を使ったイベントなども、劇場で自由に取り組めるという我々の強みを活かしていきたいですね」
当面の目標として「ODS事業室の作品が切れ間なく公開されている状態を作り、ビジネスとしての土台を確立したい」と語る大島氏。ODS事業の広がりが、映画業界のみならず音楽業界にとっても活性化の好機となることが大いに期待される。(オリジナル コンフィデンスより)
2012/08/19





