本公演のコンセプトは、2009年8月に神奈川・日産スタジアムで開催されたデビュー15周年記念ライブと同じく『HOTEL GLAY』。ファンに最高のおもてなしをするべく、メインステージには白と黒を基調にした高さ30メートルのホテルセットで観客を出迎えた。白タキシードを身にまとい「ホテル総支配人」として登場したリーダーのTAKURO(G)は「この場所からたくさんの愛を全国、全世界に届けたいと思います。『HOTEL GLAY』オープンです」とあいさつし、高らかにライブ幕開けを宣言した。
『SUPER WELCOME PARTY』と銘打たれた28日公演は「SOUL LOVE」「生きてく強さ」など、ファン以外にもなじみ深い楽曲を中心に演奏したほか、関西をイメージして書き下ろした新曲「Route 5 Bayshore Line(仮)」など全20曲を披露。360度アリーナを囲んだレッドカーペットを全力で駆け抜け、ファンと至近距離で触れ合ったTERUは「これからもGLAYは、きょうみたいにみんなに近い距離で活動していきます。大阪、めっちゃ好きやねん!」と、何度もラブコールを送った。
翌29日の『BIG SURPRISE PARTY』では、1曲目からメンバーがサブステージに登場するいきなりのサプライズで幕を開け、前日とは異なるセットリストでスタジアムを揺らす。ライブ中盤のHISASHI(G)のソロコーナーでは、BOOWYの「BAD FEELING」など邦洋のロックナンバーのギターリフを立て続けに演奏し、観客を魅了。故hideさんのヒット曲「ROCKET DIVE」の間奏中にはスタッフがスプレーでHISASHIの髪をピンク色に染め上げると、演奏とともに歌も披露し、客席から驚きと歓声が響きわたった。
両日ともに“GLAY初の試み”として披露されたのが、作曲したメンバーごとのメドレー。それぞれがアッパーチューンで客席をあおったほか、メドレーの最後を飾るTAKUROパートでは「Winter.again」「誘惑」「HOWEVER」などの大ヒット曲を次々と演奏。「デビュー前からの楽曲を、18年経ってこんな大勢の前でできるなんて思いませんでした。皆さんのおかげです」と感謝するTERUとともに、アンコールでは5万人で「BELOVED」を大合唱。華やかな打ち上げ花火に彩られながら、最新曲「Bible」で2夜連続公演の幕を閉じた。
