ORICON NEWS

谷村新司&石井竜也、震災遺児支援プロジェクト発足

 シンガー・ソングライターの谷村新司石井竜也が7日、東日本大震災の震災遺児を支援する企画「風の子守歌プロジェクト」を発足させ、都内で記者会見を開いた。同企画は、2人が共作した楽曲「風の子守歌 〜明日の君へ〜」(2月8日発売)をドネーションソング(音楽の購入代金を非営利団体等に寄付するシステム)として発売。作家およびアーティスト印税を「毎日希望奨学金」に寄付する。谷村は「皆さんが1人でもこのことを伝えてくださると、また何か新しい素敵なことが起こっていくんじゃないかなと思います。応援してください」と呼びかけた。

「風の子守歌プロジェクト」記者会見に出席した谷村新司と石井竜也 (C)ORICON DD inc.

「風の子守歌プロジェクト」記者会見に出席した谷村新司と石井竜也 (C)ORICON DD inc.

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 同曲は、母方の実家が福島で自身も北茨城出身である石井が、震災直後に放送された某音楽番組収録後に「こんな体験をした子供たちが将来日本に住めなくなるかもしれない、僕たちは一体何ができるのか?」と谷村に胸の内を明かしたところ、「こういう時だからこそ僕ら歌い手は、いい曲を作っていい歌を歌わなきゃいけないんだよ」と背中を押したことをきっかけに制作。谷村が作詞を、石井が作曲を手がけた。

 印税が寄付される同奨学金は、震災遺児が学業を続けられるようにと昨年5月に設立。約1年で3億円の寄付金が集まり、156人の学生が学業を続けている。谷村は「保護者がいなくなった子供たちが、高校・大学進学を断念しないように支援していくという『希望奨学金』だったら、自分たちの想いをダイレクトに伝えられると思ったので、一緒にやらせていただこうと思いました」と経緯を説明。石井は「高校・大学生は、一番始めに未来を創ってくれる世代ですから、そこに協力できるのは本望だなと思います」と話した。

 会見では同奨学金を受給する石巻専修大学2年生の勝俣友章さんも登壇し、谷村と石井がCDを贈呈。勝俣さんは「この奨学金を出して頂いて、今も大学生を続けられているので、本当にありがたいと思っています」と感謝を述べた。

関連写真

  • 「風の子守歌プロジェクト」記者会見に出席した谷村新司と石井竜也 (C)ORICON DD inc.
  • 「風の子守歌プロジェクト」記者会見の模様(左から、谷村新司、毎日新聞社長・朝比奈豊さん、石巻専修大学に通う勝又友章さん、石井竜也) (C)ORICON DD inc.
  • 「風の子守歌 〜明日の君へ〜」を熱唱する谷村新司と石井竜也 (C)ORICON DD inc.

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索