ORICON STYLE

2006年02月15日
melody. SPECIAL INTERVIEW
“ありがとう”とか“愛してるよ”とか、思ったことは今言おうって

――離れていても、大切な人となら心は通じる。「see you...」の歌詞でも歌われているこの気持ち、すごく、共感できますね。
【melody.】 レコーディングしたのは10月頃だったんだけど、☆Taku(Takahashi)と2人で“リリースは2月頃よね?”って話してたんですよ。それで、その時期はどういうシーズンか考えたんです。この時期って、卒業を控えていたり、転勤が決まったり、ちょっと切ないけど、希望もいっぱいあって、楽しみっていう時期じゃないですか。だったら、そういう気持ちを書きたいなと。でも歌詞を書いてる時は切ない気持ちと希望のバランスが難しかったの。“頑張ってね”って笑顔で言いたいんだけど、ホントは心の中は泣きたい気持ちだったりするじゃない?そのバランスは難しかった。

――どっちが強くてもいけなかった?
【melody.】 あまり悲しい感じの曲にはしたくなかったんですよ。もっと内面のところを歌いたいと思ったし。今までのシングルは応援歌的なノリノリで元気な曲が多かったんです。でもこの曲を作る時は全然違う部分を見せたかったんです。だからテンポもミッドテンポにして、歌詞の内容ももっとインナーのところを書こうと思ってたから。あんまり明るくしすぎても深みがなくなっちゃうじゃないですか。そこが難しいなと思いましたね。

――じゃあ、書きながら悩んだんだね。
【melody.】 いっぱい悩んだ。何回も書き直したし。切ない部分でも、希望の部分でも、両方のところで言いたい事がたくさんあったから、何を入れたらいいのかがわからなかった。でもこの曲の中で一番言いたかったのは“今しか言えないこと 今だから言えること”ってことなんですよ。大切な人に今思ってる気持ちを伝えないとねっていうことに気づいたんですね。親でも友達でも、“ありがとう”とか“愛してるよ”っていうことって、すごく照れもあるじゃない?でもその時に言わないといつ言うの?って。

――melody.はハワイで生まれて、今その故郷を離れて日本にいるから、そこらへんは切実に感じるところだもんね。
【melody.】 うん、そう。日本に来てからはさらにそうしてるんですよ。いつも一緒にいたのに今は別々だから、思ったことは今言おうって、以前よりももっと強く思うんですよね。タイミングは外さずにね。

すごく広い“love”が詰まった

――「Close Your Eyes」も、深い愛というか母性を感じる曲ですね。
【melody.】 この曲は妹のことを考えながら書いたんですよ。妹が落ち込んでて、そこから抜け出せなくなっていたんですよ。電話で何度も話したんだけど、どん底にいる時って、いくら言ってもポジティヴにはなれないし、周りに愛情を持って心配している人の存在も忘れがちなんですよね。もし今落ち込んでいる人がいたら、自分の周りにも、愛情あふれた人たちがいるっていうことに気づいてほしいな。

――やさしい気持ちのこもったシングルになりましたね。「see you...」のリミックスのほうもイメージが変わって聴こえてすごく面白いし、さらに「realize」のリミックスも入って、濃いですけど。
【melody.】 前の作品とは違うmelody.も詰め込めたと思います。すごく広い“love”が詰まったので、聴いてる人によっても捉え方が変わると思います。

(文:大橋美貴子)