【UPCOMING】6/5付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作

 最新6/5付オリコン週間ランキングから、TOP20位圏内には入らなかったものの、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部のメンバー6名が各目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

神聖かまってちゃん「夕暮れの鳥/光の言葉」/シングル40位

物語の世界観との完璧なリンク、『進撃の巨人2』エンディングテーマ
 ワーナーミュージック・ジャパンからポニーキャニオンへ、1作限りレンタル移籍中の神聖かまってちゃんの両A面シングル「夕暮れの鳥/光の言葉」が週間シングルランキング40位に登場。「夕暮れの鳥」はテレビアニメ『進撃の巨人』Season2のエンディングテーマとしてオンエアされており、Linked Horizonのオープニング主題歌とは対照的な牧歌的で寂寥感あふれるナンバーが、物語の根底に流れる人間ドラマとリンクし、毎話の終わりに観る者の心に切なく響く。ジャケットイラストは『進撃の巨人』作者・諫山創氏による描き下ろし。諫山氏は自身のブログで、エンディングテーマとして彼らの曲を熱望していたことを明かしている。

吉澤嘉代子「月曜日戦争」/シングル42位

デビュー3年目で初シングル、センスが際立つドラマ主題歌
 13年にインディーズでEPを1枚リリース。翌14年にメジャーデビューを果たし、以来アルバム3枚、EP4枚をリリースしてきた吉澤嘉代子が、4月クールの日テレ系ドラマ『架空OL日記』主題歌として、3年目にして初めてのシングル「月曜日戦争」をリリース。初週2060枚を売り上げ、42位にランクインさせた。吉澤の魅力は何と言っても、先が読めないメロディー展開と、奇抜さが際立つ私小説のような歌詞にある。「月曜日戦争」は走り抜けるようなスピード感に溢れるポップチューンだが、期待を裏切らない跳び抜けた楽曲センスが光っている。

HOWL BE QUIET『Mr. HOLIC』/アルバム33位

シーンと一線を画したポップロック、HOWL BE QUIETが最高初動更新
 4人組ピアノロックバンドHOWLBE QUIETのメジャー1stアルバム『Mr. HOLIC』が自己最高初動を更新し、週間アルバムランキング33位に初登場した。デビュー時からソングライティングを手がける竹縄航太(Vo/Gt/Piano)が曲作りのテーマに据えるのは“アイドル”。「音楽の表現においてアイドルって自由だと思うんです。EDMもあれば、合唱曲や民謡だってある。4つ打ちロック全盛のシーンの中でロックバンドとして括られるくらいなら、自分たちで“アイドル”とカテゴライズする」と語る彼らの思いは、目まぐるしく変化するポップな楽曲群に結実している。

Saucy Dog『カントリーロード』/アルバム61位

好バランスの3ピースバンド、Saucy Dogの1stアルバム
 Saucy Dogの1stアルバム『カントリーロード』が、週間アルバムランキング61位にランクインした。関西で結成された3ピースバンドで、「MASH A&R」16年度の優勝者。本作には、ミュージックビデオが週間5万回再生を記録した「いつか」や、失恋の切ない気持ちを力強く歌う「煙」など、シンプルな言葉の表現に思わず聴き入ってしまう7曲が収録されている。ボーカル・石原慎也のまっすぐな歌声も好印象で、メロディラインもすんなり頭に入ってくる。このバンドがこれから何を感じて、どんな音楽を奏でるのか。バンドの成長にも期待したい。

mol-74『colors』/アルバム62位

京都発の美メロバンド・mol-74、自己最高位を記録
 京都発の3人組バンド・mol-74(モルカルマイナスナナジュウヨン)の6thミニアルバム『colors』が、週間アルバムランキング62位ランクインした。16年8月に発売された前作『kanki』の最高87位を上回り、自己最高位を獲得した。mol-74 は、『RO JACK』で注目を集めた。心地よいリズム展開と幻想的で美しいメロディー、透明度のある武市和希(Vo)の歌声が特徴的。本作は“色”をテーマに制作され、収録曲すべてが色にちなんだ曲名になっており、アルバムを通して聴くと映画を観ているかのような気持ちにさせてくれる。

BACK LIFT『BLANKS』/アルバム98位

結成10周年を機にメジャーへ BACK LIFT、渾身のデビュー作
 名古屋を拠点に活動する3ピースロックバンド・BACK LIFTのメジャーデビュー作『BLANKS』が、週間アルバムランキング98位に初登場した。今年結成10周年を迎える彼らにとって本作は、所信表明とも言える作品。リード曲「White」は、自身をはじめ新たな局面を迎えたすべての人に贈る応援歌で、英語と日本語をミックスさせた等身大の歌詞、KICHIKUの力強いボーカル、強弱のついたメロディラインが一体となり、絶妙なグルーブ感を生んでいる。真っ白な空間で熱演する同曲MVにも、彼らの思いが強く反映されている。

提供元: コンフィデンス

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