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こじはる、歴史的傑作のカバー飾る 日本文学史に残る悪女とイメージ合致

 人気アイドルグループ・AKB48小嶋陽菜が、文豪・谷崎潤一郎の傑作小説『痴人の愛』の文庫本(宝島社)の表紙を飾ることが18日、わかった。また、帯文コメントは芥川賞作家の羽田圭介氏が担当している。


谷崎潤一郎の傑作小説『痴人の愛』の文庫のカバーを飾った小嶋陽菜(宝島社)

谷崎潤一郎の傑作小説『痴人の愛』の文庫のカバーを飾った小嶋陽菜(宝島社)

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 同作は、生真面目な電気技師の男・譲治が、妖艶な美少女・ナオミと出会い、その美貌に魅せられて破滅していく様を描いた、谷崎潤一郎の私小説にして、“耽美主義”の代表的作品。文庫の刊行にあたり、編集者がポイントに考えたのが、発表当時に「ナオミズム」という言葉を生み出すほど妖艶で魅力にあふれ、日本文学史に残る悪女である「ナオミ」を思わせる表紙モデルの人選。さまざまな候補があがるなか、昨年発売され大ヒットを記録した小嶋の写真集『どうする?』に収録されたコケティッシュなワンカットがイメージと合致し、採用が決まった。

 素肌に白いシャツを羽織り、赤いリップを輝かせカメラを挑発的に見つめるカットは、まさに作品の中のナオミを体現している。小嶋は「『どうする?』の1枚がこのような文豪の作品の表紙を飾れるなんて、思ってもいませんでした」と驚きながらも、「たくさんの方に手にとっていただけたらうれしいです」と、時代を超えた抜てきを喜んだ。

 また、巻末には芥川賞作家の羽田氏が「『痴人の愛』を再読して思うこと」と題した文を寄稿。同書の解説ではなく、あくまで「読んで思ったこと、考えたこと」として主観的な感想を書いており、数年ぶりに読み返して感じた「ここまで描写が執拗かつ繊細な小説だったか」という印象は、帯文コメントとしても使用されている。

 同書はきょう19日より発売。

関連写真

  • 谷崎潤一郎の傑作小説『痴人の愛』の文庫のカバーを飾った小嶋陽菜(宝島社)
  • 文庫『痴人の愛』カバー(宝島社)

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