話題の男性シンガーとのコラボも注目!
まず1曲目を飾るのは、PS3ゲームソフト『テイルズ オブ エクシリア』テーマソングとして発表され、すでに大きな反響を呼んでいる「progress」。美しく切ないピアノと伸びやかな歌声で始まり、一転ハードなギターが鳴り響くロックサウンドへと変化するアレンジが実に秀逸。優しさと激しさがひとつになった、彼女らしさ溢れるナンバーに仕上がっている。歌詞では、痛みや優しさを共有し、それを明日への希望に変えていきたいと歌う。大きな悲しみを乗り越えて前に進むための、大切なメッセージが感じて取れる楽曲だ。
注目の男性シンガーを迎えたコラボ曲が2曲収録されているのも、この作品の大きなポイント。「ANother song」では、昨年「Dream ON」でもコラボしたAAAの浦田直也をフィーチャリングボーカルに迎えた。表現力豊かなやりとりとハーモニーが切なく耳に響き、「Dream ON」とは違う魅力に溢れている。JJYのジュンスの兄・JUNOをフィーチャリングボーカルに迎えた「Why...」は、JUNOの色気のある歌声とのかけあいが絶妙。スケールの大きなサウンドに乗せて、力強く胸を打つデュエットを聴かせてくれている。どちらの曲も男女のデュエットということもあって、気持ちや互いの距離感の相違で失ってしまった愛について歌っている。忘れたくても忘れられない人がいるリスナーが聴いたら、リアルに泣いてしまうだろう。
世代や趣向を超え幅広く共感できる最新作
FIVE【CD+DVD】
FIVE【CD】
FIVE【CD(テイルズ盤)】
このほか、デビュー曲「poker face」などの作曲を手がけたことでも知られる、星野靖彦の作曲によるファン待望のバラード「beloved」と、幻想的なサウンドが印象的な「BRILLANTE」を収録。「beloved」は、大きな愛で聴く者を抱きしめてくれるような、ドラマチックなバラードナンバーで、今後の彼女の代表曲となりそうな1曲だ。「BRILLANTE」は、イントロをはじめとした各所で、歴史ドラマをほうふつとさせる壮大で民族的な雰囲気を漂わせているのが特徴。新しい世界に向けて一歩を踏み出すような歌詞の世界観は、非常に力強く確信に満ちている。この曲を聴けば、浜崎あゆみが新たなステージに到達したことを、きっと実感するだろう。
毎回彼女の作品はいくつかの形態でリリースされるが、今回は3形態でリリースされる。DVD付き盤のDVDには、なんと全曲のミュージックビデオとそのメイキング映像全10トラックを収録したほか、初回盤には、昨年末のカウントダウンライブのメイキングムービー完全版が見られるアクセスカードを封入。CDのみの盤にはボーナストラックとして「beloved」のオーケストラバージョンを収録したほか、数量限定生産のテイルズ盤は「テイルズ オブ エクシリア」のキャラクター「ミラ」が、昨年のツアーでayuが実際に着用した衣装をモチーフにした歌姫衣装をまとった書き下ろしジャケット仕様になっている。浜崎あゆみファンはもちろん、ゲームファンまで巻き込み話題になりそうだ。
また、9月30日の大阪城ホール公演より、ツアータイトルを『ayumi hamasaki 〜POWER of MUSIC〜 2011 A FINAL Chapter』として新たにスタートするほか、10月18日と19日には、さいたまスーパーアリーナで『ayumi hamasaki 〜POWER of MUSIC〜 2011 A LIMITED EDITION』を開催。今作『FIVE』に収録されている5曲が果たして披露されるのだろうか?披露されるとしたらどの場面で、どんなアレンジで聴かせてくれるのか非常に楽しみだ。特にさいたまスーパーアリーナ公演はツアーファイナルとなり、“LIMITED EDITION”と銘打っているだけに、この2日間だけの選曲や演出がいったいどんなものになるのか、想像するだけでワクワクする。
(文:榑林史章)