定番曲から最新曲まで、この季節に聴きたいのは“この曲&アーティスト”
卒業ソング特集
卒業シーズンに聴きたい曲思い出と楽曲がリンクする

 『卒業シーズンに聴きたい曲』の1位に選ばれたのは、1年前のこのアンケートに続いて、レミオロメンの「3月9日」。「歌詞が卒業に直結するわけじゃないけど、それぞれが新しい日常に期待を感じさせている感じが好き」(大阪府/10代/女性)というコメントにもあるように、本来“卒業”をテーマに書かれた曲ではないのだが(結婚記念日を祝うために書かれた曲)、新しい一歩を感じさせる春の曲であることと、挿入歌に使われたドラマ『1リットルの涙』のなかで合唱の課題曲として扱われていた点などから、学校の卒業式で“合唱”に起用されるケースはあとを絶たない。「卒業式でこの曲を歌ったから」(熊本県/10代/男性)「先生たちに向けて歌った思い出があるので」(宮城県/10代/女性)など、卒業シーズンになくてはならない歌としてすっかり定着した。

 2位の松任谷由実「卒業写真」も昨年に続いてのランクイン。古くからのユーミンファンの愛唱歌でもあった曲だが、ビールのCMで使われたことで、支持する年齢層がいっそう幅広くなった観がある。「CMで聴いてから惚れた!すごくいい」(神奈川県/10代/女性)「その当時は聴いてないけど名曲だと思う。大人になってからよさがわかる曲」(京都府/20代/女性)。名曲は時を超えて受け継がれていくことを体現するナンバーといえるだろう。

 3位にも21世紀の“定番”が入った。肌寒さのなかにもほのかな温かさが混じり合った3月の凛として空気感にも似た「さくら(独唱)」の世界は、今後も歌い継がれていく風格を十分に漂わせている。「この曲を卒業式に歌いたかったなァ。晴れの舞台にふさわしい」(栃木県/20代/女性)。「正統派の卒業ソングに聴こえる。とにかく歌詞が好き」(愛知県/20代/女性)。

 EXILEの「道」は約1年前に発売されたということもあり、今回が初のランクイン。「まさしく新しい道に進む人へ向けた曲だから」(福岡県/20代/女性)。このほか、インディーズ時代の楽曲ではあるものの、昨年のリクルート『卒おめプロジェクト』のCMで記憶に新しいチャットモンチーの「サラバ青春」なども今後の“定番”候補といえるかも。

3月9日卒業写真さくら(独唱)道
桜振り向けば…サラバ青春旅立ちの日に…
心のこもった応援歌で卒業を後押し

 一方、『卒業式にライブをして欲しいアーティスト』で最も票を集めたのはコブクロ。人生の節目を鮮やかに描いた名曲が多い彼らだけに、「この曲を歌って」というリクエストも多い。「「蕾」を歌われたら涙ですね」(沖縄県/10代/男性)「「桜」や「未来への帰り道」を贈ってほしいと思ったから」(大阪府/20代/男性)「「YELL」を贈ってもらいたい」(北海道/20代/男性)。彼らの歌が感動を数倍にも数十倍にも広げてしまうことだろう。

 2位にも青春の苦悩や喜び、涙や汗を歌ってくれるアーティストとしてMr. Childrenがランクイン。「いろんな思いを含んだ、心のこもった“応援歌”を聴かせてくれそうだから」(福島県/20代/女性)。卒業式でミスチルを独占。なんて贅沢な思い出だろう。

 ストリートで育ったYUIやゆずのようなアーティストに人気が集まるのも、歌う側と聴く側が同じ目線でいられることで共感できる部分が多いからだろう。「10代の気持ちを強く歌った曲がたくさんあるから、卒業式でライブしてもらえたら前に進む勇気がもらえそうです」(YUI・京都府/10代/女性)。「等身大の詩が心に響くから」(ゆず・富山県/20代/女性)。だれもが自分たちの“目線”で卒業を祝ってくれるアーティストを求めているということだ。

(文:田井裕規)
コブクロMr.ChildrenYUIゆず
【調査方法】
自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】による全国の10代、20代の男女、計1,000人にインターネット調査したもの。