ORICON STYLE

2006年07月19日
この夏、イチバン熱い!! Def Tech
レゲエ特集 湘南乃風 Def Tech
湘南乃風 Def Tech
好きなレゲエアーティスト・ランキング大発表
湘南乃風
PV「純恋歌」配信終了
Def Tech
『Catch The Wave』
2006/04/26発売
PV「Catch The Wave」配信終了
MOOMIN
『Adapt』
2006/05/24発売
MINMI
「I Love You Baby」
2006/07/12発売
PV「I Love You Baby」配信終了
PUSHIM
MEGARYU
『我流旋風』
2006/07/12発売
FIRE BALL
PV「BIRDMAN」配信終了
RYO the SKYWALKER
「晴れわたる丘」
2006/08/02発売
KEN-U
三木道三
湘南乃風、幅広い層から支持!!

 “日本のレゲエが盛り上がっている”と言われて久しい。だが、各アーティストにその言葉をブツけると大抵クールな答えが返ってくる。いわく“この後、どうやって生き残るか、そのほうが重要”“嬉しいけど、この盛り上がりをどうやって次に繋げていくか”。・・・・・・レゲエシーンの盛り上がりは確かに“ブーム”と呼べるものかもしれないが、それは長年積み重ねてきたノウハウやスキルが地盤となり、2003年あたりを境にして一気に爆発したのである。そうした凄まじい盛り上がりから数年を経て、現在の日本レゲエシーンはさらなる拡がりを見せつつある。

MOOMIN MINMI

 ここに“好きなレゲエアーティスト・ランキング”がある。このなかで連なっている名前を眺めていると、日本レゲエシーンが(いわゆる)J-POP的なフィールドとも絡み合いながら、より拡がりを持った形で人気を得ていることがよくわかる。

 例えば湘南乃風。彼らはもともと湘南を中心に活動していたソロアーティストによって結成されたクルーで、現在もそれぞれにハードコアなダンスホールのイベントでマイクを握っている。凄まじいテンションのダンスホールチューンもその持ち味のひとつだが、レゲエリスナー以外にも拡がる高い支持率を支えているのは、今年の3月にリリースされた「純恋歌」のような(彼ら流の)ラブソング。一聴すると非レゲエ的なポップソングだが、そこには数々のダンスホールの現場で闘ってきた彼らならではのレゲエ表現との絶妙なバランスがあり、ここでのチャートインに繋がっているのだろう。

PUSHIM MEGARYU

 また、MOOMINPUSHIMFIRE BALLRYO the SKYWALKERといった湘南乃風よりも上の世代にあたる面々が顔を揃えているところにも注目したい。アルバムリリースを重ね、ビッグイベントではトリで登場する彼らもまた、それぞれに次のステップを明確に意識した活動を続けている。その影響力は4位のMINMIや9位のKEN-Uなどにも拡がっており、いくつかの世代が切磋琢磨しながらシーンを盛り上げている構図がこのランキングからは見えてくる。

FIRE BALL RYO the SKYWALKER KEN-U
Def Tech、ジャワイアン+ポップで人気!!

 J-POP的な展開も見せている現在のレゲエシーンを象徴するのが、2位のDef Tech。80年代からハワイで人気を得てきたレゲエスタイル=ジャワイアンを踏襲し、そこにポップなフレイバーをちりばめたサウンドがレゲエのフィールドを大きく飛び越えた支持を獲得している。彼らは日本のレゲエシーンで勝ち上がってきたアーティストではないが、彼らのように“レゲエフレイバー”を採り入れたポップアーティストも含めて“シーン”と見られているのが、現在の日本レゲエ界と言えるのかもしれない。

 なお、10位に「Lifetime Respect」の記録的ヒットを飛ばし、その後活動を休止してしまった三木道三が入っているのは興味深い。彼こそが、ハードコアなダンスホール・スタイルを貫きながら、等身大のリリックとキャッチーなキャラクターでポップチャートも席巻した21世紀最初のアーティストだったのだから。ここでのチャートインは、彼の復活を待ち望む声の現れなのだろう。

(文:大石始)