ORICON STYLE

2005年04月20日
 シングルとしては、昨年9月にリリースされた「CAROLS」以来となる、2005年度第1弾「STEP you/is this LOVE?」(35thシングル)が4月20日にリリースされた。先日発売されたクラッシックアルバム『MY STORY Classical』では日本を代表する世界的指揮者である佐渡裕を監修に迎え、楽曲アレンジで新たな試みを行い、今までとは違った浜崎あゆみの一面を覗かせてくれた。そのアルバムに収録されていた「A Song is born」は、開催中のイベント“愛・地球博”の開会式歌唱楽曲として、世界各国からのVIP招待客約2400人が見守る中、世界15カ国の首席奏者ら105人で特別編成された“スーパーワールドオーケストラ”をバックに披露。世界平和、地球環境保護、そして愛への思いを全世界に届ける最高のステージとなり、彼女にとっても音楽の素晴らしさを再認識できた場となった。その一方で、ライブツアー“ayumi hamasaki ARENA TOUR 2005 A MY STORY”も追加公演が決定するなど、ますます新たな活躍の場を広げ勢いを増している。

 そんな中、前作から約半年ぶりとなる今作は両A面でのリリース。「STEP you」では歯切れのいいロックテイストに乗せて、次第に募っていく恋心を“欲張りになっていく”という言葉で彼女らしく、うまく表現している。当然作詞は浜崎自身。現代の歌姫が見せる彼女お得意の“等身大の女の子”を存分に味わえるものであると同時に“例えばほんのちょっとでいいから あたしの事想い出してって…願ったの”というフレーズには、男なら誰しも胸にグッとくるはず。そういった聴き手に幅を持たせる一面も垣間見ることができるナンバーだ。もちろん、キャッチーさも随一で、CMで耳なじみとなっているインパクトのあるサビが作品に一層力を持たせているが、この作品はサビだけで満足してしまうには惜しいほど、全体の歌詞に味わい深さがあることを改めて強調したい。
 両A面のもう1曲「is this Love?」では相手がいる男性へのせつない恋心に、思わず胸をえぐられるようなセンチメンタルな心情を見事に描き出している。静かな導入部から心情の変化とリンクする形で追いかけていくようにゆっくりと動き出し、サビでは一転想いが溢れでて手がつけられないほどどうしようもないせつない恋心を、歌詞とともに曲自体で見事に表現している。リアルに一人の女性の心情が伝わってくる曲で、聴き手にとっても共感へと結びつけやすいのではないだろうか?

 2005年、全国アリーナツアーをスタートさせた浜崎あゆみの両A面シングル。その作品の内容からも彼女の充実度は容易に感じとることができる。聴き手にとって“あゆ”は近くて遠い存在だ。歌詞でみせる、われわれにとっての“あゆ”はこんなにも身近に感じられるはずなのに、実際はいくら手を伸ばしても届かない遠い存在。それが浜崎あゆみであり、彼女がカリスマであり続ける所以だろう。今回のシングルはそのことを再認識させてくれる1枚である。
(文・田井裕規)
1998年4月8日、シングル「poker face」で、デビュー。 1999年1月1日、アルバム『A Song for ××』で、首位獲得。
1999年7月14日、シングル「Boys&Girls」で、首位獲得。
以降、リリースの度大ヒットを記録。
日本レコードセールス大賞、日本レコード大賞、日本ゴールドディスク大賞等、数ある賞を次々と受賞。
また、“ベストジーニスト”と抜群のセンスにより音楽の枠を越えファッションでも注目され、若者のカリスマ的存在となる。
2004年12月15日、アルバム『MY STORY』で、首位獲得。
2005年3月23日、アルバム『MY STORY Classical』をリリース。
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STEP you/is this LOVE?
浜崎あゆみ
2005/04/20[シングル]
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