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 大先輩・和田アキ子とのコラボに迫る!ソウルシンガー・福原美穂のソウルEPシリーズ第2弾『The Soul Extreme EP II』でコラボしたのは、日本を代表するソウルシンガーの和田アキ子。「Get Up! feat.AKIKO WADA」は、世代を越えたコラボレーションです。
アッコさんをイメージして作った曲
福原美穂,和田アキ子

福原美穂,和田アキ子

――ここ1年で福原美穂というソウルシンガーの核心に迫ってきていますよね。
【福原】 そうですね。今回は『The Soul Extreme EP II』ですけど、最初は自分がソウルミュージックをやっているっていうことがちゃんと文字でも伝わるような作品にしたいなと思って1作めの『The Soul Extreme EP』を作ったんですよ。そのなかで、AIちゃんとコラボした「O2」という曲はいろんなところで反響があって、スタッフもみんな手応えを感じていて、前よりも自分に少し自信がついたところはあります。

――AIさんに続く第2弾が和田アキ子さん。
【福原】 未だにアッコさんの70年代の音源がクラブでかかっているという事実もありますし、これだけ愛され続けているソウルシンガーって、そういないんじゃないかと思うんです。私自身もすごくリスペクトしているシンガーであり、『フリー・ソウル』というアッコさんのアルバムを高校のときに聴いていたんですよ。

――高校生で和田アキ子の音楽って、渋すぎじゃないですか?
【福原】 (笑)中学生になって自分でソウルミュージックを聴くようになってから、日本のソウルシンガーを探したときにアッコさんの音楽と出会ったんです。ジャケ買いだったんですけど、カッコよくて衝撃的でした。

――そんな憧れのアーティストとコラボだなんてすごい。
【福原】 最初はアッコさんをイメージして、“これを聴いてくれたらいいなぁ”と思いながら作り始めた曲だったんですよ。だから自分にとっても今までとは違う作り方だったんですけど、本当にいち音楽ファンとして作った曲をアッコさんに聴いてもらったら、「(歌詞の)ガラゲラッ!ハ!って私っぽいわ〜」って言ってくださって(嬉)。

――アッコさんとしても、自分をイメージして作ってくれたというところは嬉しかったでしょうね。
【福原】 それは言ってくださいましたね。「私をイメージして作ってくれたんだよ」って、いろんな人に嬉しそうに言ってくださっていたのが、私としてもすごく嬉しかったです。しかも曲を聴いて、アッコさんがすでに練習をし始めているというのを聞いて“ヤバイ!”と思いました(笑)。そのときはまだ心の準備もなにもできてないときだったので、自分もすごく練習しました。

――聴いていると心の中でファイティングポーズをとっているような、攻撃的な曲ですね。
【福原】 そうなんです。“自分の心の中にあるものは何だろう?”といつも考えながら作っていたんですけれど、東日本大震災以降、音楽に対する想いもどんどん変わって、自分に対する欲もより強くなってきて、外の世界に対して思う欲がもっと強くなったんですよ。そういうところでもっと厳しく自分を見ることができるようになったし、自分の魂に触れた曲を作んなきゃいけないという想いが強くなったんです。なので、いま私が伝えたい想いってこれなんだなって感じながら、歌詞を書いていきました。もうね、怒りですね。自分に対してもそうだし、世の中に対してとか、いろんなものがその時々にあるんですけど。そういうものを見過ごして生きていくんじゃなくて、それに慣れちゃうことって怖いじゃないですか。だからちゃんと向き合って、その想いを出していくことが必要なんじゃないかな?と思って。

――すごくよくわかります。
【福原】 特に「Get Up! feat.AKIKO WADA」のほうは自分だけじゃ言えない言葉っていうのを入れているんですよ。アッコさんだから言って欲しい、アッコさんだから喝を入れて欲しいという想いも込めながら作っていきました。

――トラックやサウンドメイキングに関しても、そういう感情を出していこうという想いでしたか?
【福原】 私がリスペクトしていた『フリー・ソウル』というアルバムの雰囲気を残しつつ、私のルーツで好きな60〜70年代のソウルミュージックをちゃんと組み合わせたいなと思って、スティービー・ワンダーとかスライ&ザ・ファミリーストーンにアッコさんがメインボーカルで乗っかって、今の時代のリズムをぶつけるというのが今回のテーマです。

――おふたりの声の相性がピッタリじゃないですか?
【福原】 アッコさんはキーがけっこう低いので、なかなか女性アーティストとコラボできないと言われていて、女性アーティストとやるのは今回が初めてらしいんですよ。私もどうしてもアッコさんとやりたいという想いがあったので、みんなでいろんな壁を乗り越えながらがんばりました。これは力の終結の1枚ですね。

予想以上のモノ(新曲)になりました
The Soul Extreme EP II【初回生産限定盤】

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The Soul Extreme EP II【通常盤】

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――レコーディングはいかがでしたか?
【福原】 すごかったですね(笑)。

――え、どうすごかったんですか??
【福原】 あんなに緊張しているアッコさんを見るのは初めてでした。本当にすごく集中して入ってこられて、レコーディングしているときもブースを真っ暗にしてカーテンを閉めて、誰からも見えないようにしたいとおっしゃっていて。アッコさんはTシャツ1枚で、裸足で。ブースから帰ってきたときはもう汗だくで。3テイクで決めるという集中力でやられていたんですよ。

――カッコいいですね……。
【福原】 OK!となった瞬間には崩れ落ちていったので(笑)、その集中力もすごいですけど、そこに至るまでの練習もすごかったみたいで、20年使っていた家のピアノが壊れるくらいだったらしいですよ。

――まさに一曲入魂とはアッコさんのことですね。
【福原】 その気持ちだけで胸がいっぱいになりました。嬉しかったです。

――美穂さん自身はどうだったんですか?
【福原】 いっぱい飾り立てる人じゃないアッコさんの生き方とか、すべてが音楽に出ている人だと思ったので、私はとにかくアッコさんに気持ちよく歌って欲しかったんですよ。なので最初に私の歌を録って、それからアッコさんに歌っていただきました。

――アッコさんの声が自分の声と重なったときはどんな気持ちでしたか?
【福原】 鳥肌が立ちましたね。録り終わって最後にみんなで聴いたんですけど、私の予想以上のモノになりましたし、私がイメージしていた『フリー・ソウル』の頃のアッコさんの存在感を遥かに超えていました。もうね、アッコさんに対して「カッコいいです!」としか言えなかった(笑)。

――音楽に対する想いは、新たになりましたか?
【福原】 マイケル・ジャクソンとか、過去の素晴らしい音楽を継承していくことも必要ですが、今の私たちにしか発信できないモノを作って、アッコさんもそうですけど“福原たちに任せよう”って思ってもらえるようなモノを私たちの世代が作っていかないといけないのかな?という気持ちも強くなりました。アッコさんが“もう歌わへん方がいいかな”と思えるような音楽を作っていかなくちゃいけないんだなという責任感も、今回一緒にやっていくなかで感じたものですね。

――今回、KUWATA BANDの「One Day」をカバーしていますが。
【福原】 3年前に桑田佳祐さんとライブでご一緒させていただく機会がありまして、そのときに楽屋でご挨拶させていただいたのが始まりです。昨年、雑誌の特集で“気になるアーティスト”に私の名前を挙げてくださっていて、それを聞いてすぐにコンビニに買いに行ったんですけど(笑)、そのお礼というか、気持ちを込めて歌わせていただきました。

――素晴らしい1枚になりましたね。今後も『The Soul Extreme EP』シリーズは続けていくんですか?
【福原】 はい。たとえば1年後でもいいかもしれないし、3年後とかちょっと時間が空いてもいいので、自分の構想がしっかりとあって作れたらいいなと思っています。

――最後にプライベートで気になっていることがあれば教えてください。
【福原】 模様替えですね。…というか風水が気になっていて、やり始めた友だちは運気がガラッと変わったので、今、玄関をキレイにしようと思っているところです。玄関は恋愛だけじゃなく人間の出会いにすごく大事な場所らしいんですよ。ライブが終わったら取りかかります(笑)。

(文:三沢千晶)

リリース
The Soul Extreme EP II 【初回生産限定盤】
福原美穂

発売日:2011/10/12[アルバム] 価格:¥2,000(税込)
ソニー・ミュージックレコーズ 品番:SRCL-7751/2

The Soul Extreme EP II 【通常盤】
福原美穂

発売日:2011/10/12[アルバム] 価格:¥1,680(税込)
ソニー・ミュージックレコーズ 品番:SRCL-7753

プロフィール

福原美穂
北海道出身。
両親が音楽好きなこともあり、さまざまな音楽に囲まれ育つ。16才の時、地元テレビ局のカラオケ企画に出演したところをたまたま観ていた音楽関係者が大きな衝撃を受け、即オファーを受ける。
2007年リリースのセリーヌ・ディオンのトリビュートアルバムでは、無名の新人ながら参加を抜擢され話題を呼ぶ。
2008年4月16日、シングル「CHANGE」でメジャーデビュー。
2009年1月28日、アルバム『RAINBOW』をリリース。
2009年9月9日、シングル「LET IT OUT」をリリース。
2010年5月19日、シングル「未来−ミライ−/もしかして」をリリース。
2010年6月16日、アルバム『Music is My Life』をリリース。
2010年12月22日、アルバム『Regrets of Love』をリリース。
2011年5月11日、アルバム『The Soul Extreme EP』をリリース。
2011年10月12日、アルバム『The Soul Extreme EP II』をリリース。

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