- ――今作は全曲を小室哲哉さんが手がけていますが。全体的に“歌”の部分がより前面に出た作品だなと思いました。
- 【伊藤】 今回は温度感があって人間味あふれる曲が多いせいでしょうね。今までAAAはみんなで背中を押そうよっていうポジティブな作品が多かったけど、このアルバムでは人として悲しみも苦しみもあって、その上で希望を持って前に進みたいっていう素直な気持ちを表現してる。そこが“歌”を前面に感じる理由なんじゃないかな。
- 【浦田】 前作まではとにかくカッコいいことをやろうよってことで、曲も歌詞もいい意味で生活感がなかったと思うんですよ。特に昨年は5周年ってことですごく力んでいて、『HEARTFUL』のジャケ写なんてみんな表情がキリッとしてる(笑)。それはそれでよかったし自信のあるものができたんだけど、今年からはちょっと人間臭くなってカッコ悪いとこも見せていいんじゃないかと。うちらだって失恋もするし、壊れそうなぐらいショックを受けることがあるんだよってことを伝えたかったんですよね。
- ――そういう“人間臭さ”が特に出ていると思う曲は?
- 【浦田】 僕は「STEP」って曲。宇野ちゃんのパートで<間違う ことは怖いけれど>って歌詞があって、ありきたりな言葉だけどそれを素直にサラっと歌っているとこがいいなって。
- 【伊藤】 私は新曲の「ダイジナコト」。出だしはすごく辛いけど、最後には笑顔になれるところが人間っぽく好きですね。あと「Love@1st Sight」って曲は私が珍しくちょっと小悪魔系の歌詞を歌っていて。セクシー系は宇野ちゃん担当なんですけど、今回は私も雌ヒョウ的な自分を出せたのがうれしかった(笑)。
- 【浦田】 この曲を僕と宇野ちゃんが歌っていたら普通だけど、千晃と秀太が歌うことでよりドキッとさせられる。今回はこの曲も含めて、今まで見られなかったAAAの人間味とかオトナの色気とか、新鮮な発見があると思いますよ。
- ――「ダイジナコト」はニューシングルとしてもアルバムと同時発売されますね。カップリングには篠原涼子さんが歌って大ヒットした「愛しさと せつなさと 心強さと」のカバー曲も収録されていますが、レコーディングはどうでした?
- 【伊藤】 歌い終わったときは汗をかいていました(笑)。<悲しくて 泣きたくて 叫びたくて>とかストレートな歌詞がいっぱいあって自分をガツンと出せたんですよ。
- 【浦田】 この曲が流行ったのは僕が小学校6年のときだったけど、そのときの自分と28才になったいまの自分が同じ感覚でカッコイイと思えるのがスゴイ。どんな才能があったらこんな曲を書けるんだろうって思いましたね。
- ――AAAが歌うことでさらに新鮮に感じているリスナーも多いと思うんですが、これだけ小室ナンバーのカバー曲が揃うとぜんぶまとめて聴きたくなりますね。
- 【浦田】 ライブでもそれはたくらんでいて、カバーを使って何かやりたいねって話は出てるんですよ。他にカバーしたい曲もあって、globeさんの「Precious Memories」とか男性ボーカルで歌ってみたいですね。
- 【伊藤】 「wanna Be A Dreammaker」とかもKEIKOさんが叫ぶところを男性に叫んで欲しい。
- 【浦田】 日高あたりに叫んでもらおうかなと(笑)。というかglobeさんの曲は全部カバーしたい。ここは太字にしておいてください(笑)。
(文:若松正子)

