ORICON STYLE

2008年02月20日
伊藤由奈 SPECIAL INTERVIEW いろんな愛のカタチと思いと願いが込められた最新作!
歌手になれて本当によかった

――『WISH』を聴いて感じたことは、『HEART』の頃よりも、ガールからレディーへと成長したなということでした。
【伊藤】 私も“そうかな〜?”って思いました。ちょっとだけね。“子どもでいた〜い!”っていう部分もあるし、普段はそういうキャラクターなのに、たとえば「A Long Walk」という曲を歌って、“あれ?そういえば、こんな自分もいるね”って、ひとつの一面と向き合えたんですよ。

――「A Long Walk」は、歌詞の内容も<人生 メリーゴーラウンド>だったり<恋は 螺旋階段>なんて、人生観に触れていますよね。
【伊藤】 最初、螺旋(らせん)階段ってどういう意味なのかわからなくて聞いたんですけど、その意味をわかったうえで、私もそういうふうに思ったことは何度もあるなって。でも、私が言うのと、経験を重ねた女性が言うのとでは重みが違いますよね。

――まだそこまで濃い経験をしてないからね。
【伊藤】 そうなの。恋をして同じケンカを繰り返したりするのもどうしてなのか、よくわからない。

――恋愛って同じ失敗を繰り返すよね。だけど、螺旋階段みたいに、少しずつ成長して上に上っていってるんだと。

【伊藤】 私としてはそうですね。<人生 メリーゴーラウンド>というのもそのとおりで、仕事も恋も友だち関係もすべてOK。だけど私の内面はメリーゴーラウンドみたいにいろんな想いがミックスされている。大人の女性って彼氏とケンカしたからといって仕事で憂鬱(ゆううつ)にしているわけではないでしょ?

――恋バナになったところで、「alone again」は、大失恋した女の子の歌だと言ってましたよね。曲全体が、キレイな涙色というイメージですね。
【伊藤】 それ、ステキ。涙の色って、いいな〜。思いっきりフラレた女の子の切ない気持ちなんですけどね。結局ひとりぼっち・・・って感じなんです。こういうスローなR&Bナンバーは、私の音楽のルーツでもあるんです。だから、とても歌いやすかった。涙の色って、何色なんでしょうね・・・?

――嬉し涙とか悲しみの涙とか、種類によって違いそうですよね。
【伊藤】 なるほど!私の頭の中で、新しい歌のイメージが湧きました(笑)。

――由奈ちゃんは、自分の夢を叶えて人生の道を歩いてるわけだけど、“これでいいのかな?”と考えたりすることありますか?
【伊藤】 最近、そういうことを考えてたの。“伊藤由奈は歌手”っていうのは、みなさんにとっては当たり前のことだけど、私はずっと歌手になりたいと夢みていて。実際に歌手になれて、2年ちょっとやってきて思うのは、歌手になれて本当によかったなっていうことなんです。今やっと自分が選んだ道でよかったなって実感してるんです。

――その気持ちに通じる歌が「Tokyo Days」ですよね。“私が選んだ場所”で、夢を信じて迷いながらも生きていくという、由奈ちゃんの決意表明に思えました。
【伊藤】 そうですね。本当に歌詞のままの気持ちです。

“みなさんのチカラになれたらな”という願いをこめて作った

――東京は初めて来た頃と比べて変わりましたか?
【伊藤】 変わったところと変わってないところがあるけれど・・・、もう淋しいとは思わない。でも、あのときは本当に淋しくても“私、大丈夫!”って自分に言い聞かせてたと思うんです。

――順番が逆になっちゃいましたけど(笑)、1曲目「Power of Love」は、冒険の始まりみたいな歌ですね。由奈ちゃんの声も、フワッとしているだけでなく芯のある強さを感じました。
【伊藤】 この曲はドーンと太く強い声で、優しく歌いたいと思っていたので、そう言ってもらえるとうれしいですね。

――母性を感じるようになってきましたね。
【伊藤】 Maternal Love(母性)ですね。もともとあるんですよ〜(笑)。あるんですけど、表現できなかったというか。

――そういう温かさを感じたのが「Wish」だったんですよ。
【伊藤】 そうですよね。これは“あなたを見守れる 強さをください”っていう歌だから。そういう女性になりたいという私の願いでもあります。

――アルバムのタイトルを『WISH』にした由奈ちゃんの想いとは?
【伊藤】 人のために歌うということは、1度自分のことを置いといて、曲に自分の全部を入れるということだとわかったので、その気持ちが届きますようにじゃなくて、このアルバムの歌たちがみなさんに届いたときに、“みなさんのチカラになれたらな”という願いを込めて作ったアルバムだからです。

(文:三沢千晶)
RELEASE
WISH【初回限定盤】

WISH【初回限定盤】
伊藤由奈
発売日:2008/02/20[アルバム] 価格:\3,990(税込)
ソニーレコード SRCL-6733/4

CDを購入する(Amazon)

01. Power of Love 
02. alone again
03. あなたがいる限り〜A WORLD TO BELIEVE IN〜
04. Urban Mermaid
05. HEARTBEAT
06. Colorful
07. Unite As One
08. Mahaloha
09. A Long Walk
10. Moon Rabbit
11. I'm Here
12. Wish
13. Tokyo Days
14. MY HEART WILL GO ON

WISH【通常盤】

WISH【通常盤】
伊藤由奈
発売日:2008/02/20[アルバム] 価格:\3,059(税込)
ソニーレコード SRCL-6735

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PROFILE

1983年9月20日、ハワイ生まれ。
5才でジャネット・ジャクソンのものまねをし、ハイスクール時代には7オクターブの音域を持つマライア・キャリーの「Vision Of Love」から「DAYDREAM」までマスター。ハワイ全土のハイスクール約50校の代表が集まり、年に1回行われるコンテストでグランプリをとるなど地元では有名な存在に。
ハイスクール卒業までハワイで過ごし、卒業後は父の故郷日本とハワイを往復しながらレッスンを重ねる中、映画『NANA』のカリスマボーカリスト“レイラ”役に抜擢される。
2005年9月7日、シングル「ENDLESS STORY」でREIRA starring YUNA ITOとしてデビュー。ロングセールスを記録し、『NHK紅白歌合戦』に出演。
2006年3月1日、シングル「Faith / Pureyes」リリース。6位を獲得。
2006年5月3日、シングル「Precious」をリリース。3位を獲得。
2006年12月6日、REIRA starring YUNA ITOとしてシングル「Truth」をリリース。
2007年1月24日、アルバム『HEART』をリリース。
2007年6月27日、Def TechのMicroと初コラボしたシングル「Mahaloha」をリリース。
2008年1月16日、伊藤由奈×セリーヌ・ディオンとしてシングル「あなたがいる限り〜A WORLD TO BELIEVE IN〜」をリリース。
2008年2月20日、シングル「WISH」をリリース。

オフィシャルサイト
石野卓球プロデュースでテクノに初挑戦