大塚
愛入門として最適のベストアルバム『愛
am BEST』が完成。一度でも耳にして、少しでも気になった楽曲があったなら、この作品でさらに深くまで、彼女の魅力に触れてほしい。
――ベスト盤が出る気分はどんな感じですか?
【大塚】 自分の作品集というよりは、それを聴いている人たちを含んだ一枚って感じです。それぞれの楽曲のファンが集まって、全員大集合!みたいな。
――デビューからの4年間を振り返ってどう思いますか?
【大塚】 常に振り返りながら歩んでいるので、この作品であえて振り返るということはないんですよ。でも初期の頃の楽曲を聴くと若いなぁと思います(笑)。一つひとつが濃かったので、どの楽曲も印象深いです。楽曲もリリース順には並んでいますが、実際に創った順番は違うんです。そういう意味でも、客観的に見ているところがあります。一番古い楽曲は8曲目に収録した「Cherish」だったりするんですよ。
――へぇ〜、意外です。デビュー曲の「桃ノ花ビラ」から収録されていますが、当時を振り返るとどうですか?
【大塚】 なんとなくソワソワしていたなぁと(笑)。顔とか隠したらいいのかなぁって、デビュー当時の方が警戒していて、でも誰にも声をかけられなくて(笑)。テレビに出始めたのがデビューの翌年の3月だったので、そのときも感覚がよくつかめなかったです。実感がなかなかわかないし、ファンレターが初めて届いたときも「おぉ〜!」みたいな。すごいと思いながらも、中身を警戒してみたり(笑)。知らない人から手紙が届くことが不思議でした。
――自分で自覚ができたのはどのくらいの時期ですか?
【大塚】 「プラネタリウム」くらいです。自分の知らない人たちに名前が知られているんだなぁと、なんとなく感じたんです。テレビに出るようになるまでは、レコーディングの現場しか知らなかったんです。テレビ局の雰囲気にも慣れてなくて、そこでいかに緊張しないかっていう自分との勝負があって。レコーディングだけで歌えればいいってもんじゃないって思いました。ライブとか人前でもレコーディングと同じように歌えなければいけないんだと、それまで慣れてきていないぶん、緊張して呼吸もうまくできなくなって歌えないとかありましたね。
――ライブはどうなんですか?
【大塚】 最初は壁がありましたね。レコーディングで物を創るというのと、それをステージで決められた時間の中で一発勝負でやるというのは全然違う。ただ、歌に熱心に集中したらいいというのもでもなく、お客さんとも向き合っているので。料理と一緒で味付けが良ければいいってもんじゃなく、盛り付け、つまり見た目があってこそのおいしさなわけじゃないですか。そこを両立するのが大変で。観てもいいし、歌もいいっていう風にしなければいけない。結果的には楽しいって思ってもらえればいいのかなぁと。
――これからこのベストアルバムを引っさげてのツアーもありますよね。
【大塚】 ベストアルバムにあまりアップな楽曲がないので、セットリストは悩みどころです(笑)。しかもお客さんそれぞれに好みが違いそうだし。きっとすごくバラバラだと思うんです。国際会議みたいで面白そうですよね(笑)。
(文:大橋美貴子)
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