ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックインタビュー&コメント
2006年12月13日
NANA starring MIKA NAKASHIMA
中島美嘉 Special Interview
自分で聴いてて“ステキだな”って思えるアルバムになった
――『THE END』はまさに『NANA』の集大成とでも言うべきアルバムですね。
【中島】 そうですね。かなり強行スケジュールだったんですけど(笑)、すごく楽しかったです。

――ヘビーロック、メロコアを軸にしたサウンドがまず、印象的でした。
【中島】 もともとロックは好きなんですよ。自分のライブのとき、本番前にテンションを上げるためにパンクを聴いたり。今までのアルバムの中でも、ロックは歌ってたし。

――3rdアルバム『MUSIC』に収録された「Fed Up」とか。あの曲も根岸孝旨さん(土屋昌巳とともに『THE END』のプロデュースを手がけた、日本を代表するロックアーティス)のアレンジでしたよね?
【中島】 根岸さんの音はすごく好きなんですよ。“根岸さんのロックだったら歌いたい”ってくらいのファンだったんですけど、今回はさらに土屋さん、中村達也さん(ex.BLANKEY JET CITY、現在はロザリオスなどで活躍するロックドラマー)も参加してくれて。なんだかもう、ごめんなさいって感じです(笑)。でも、自分で聴いてて“ステキだな”って思えるアルバムになったのは、ホントに嬉しいですね。10年後に振り返ったときに、“いいアルバムを作ったな”って感じられるものになったんじゃないかな。
『NANA』での経験は、これからの自分にとっても大きい
――「GLAMAROUS SKY」「一色」といった『NANA』関連の曲に加え、新曲4曲も収録。グラムロックのテイストが感じられる「REAL WORLD」、めちゃくちゃカッコいいですね!
【中島】 いいでしょ?このイントロはホントにヤバイと思う。まあ、相変わらずジャンルには疎くて、グラムロックって言われても、何のことかわからないんですけどね(笑)。私にとって大事なのは、心からカッコいいと思えるかどうか、“歌いたい!”って気持ちになれるかどうかってことなので。

――なるほど。あと、「MY WAY」(SID VICIOUS Ver.)のカバーもいいですね。シド・ビシャス(伝説的パンクバンド、セックス・ピストルズのB)みたいなデタラメなテンションが刺激的でした。
【中島】 レコーディングにはスタッフの人たちにも付き合ってもらったんですよ。ちょっとだけアルコールの力を借りて(笑)、思い切りテンションを上げて、2回くらい歌って終わり。よく、“これ、どこかの小学生に歌ってもらったの?”って言われるんだけど、ちゃんと私が歌ってます!

――(笑)。映画もアルバムも素晴らしい出来ですね。『NANA』を経験したことは、中島さんにとってどんな意味があったんでしょうか?
【中島】 私にとっては初めてのことばかりだったし、やってよかったなって思います。今、一番感じているのは、“心を開く”っていうことの大切さですね。演技とか歌とか、そういうことではなく。

――と、言うと?
【中島】 たぶん主役じゃなかったら違うと思うんですけど、私が自分の殻に閉じこもっていると、それが画面に出ちゃうと思うんですよ。『NANA』って仲間の交流を描いた、青春映画じゃないですか。それなのに“閉じてる”感じが出ちゃうと、よくないなって。

――なるほど。
【中島】 自分がオープンになれば、相手も心を開いてくれるし、まわりを巻き込めるんですよね。でも、それは私だけが考えていたことではなくて、キャストの方、スタッフの方、みんなが同じ気持ちだったと思う。だからこそ、『NANA』はいい方向に進んだんじゃないかな。そういうことに気付けたことは、これからの自分にとっても大きいと思いますね。
(文:森朋之)
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