――「stuck on you」のポップさって、もともと由奈さんの中にあるものなのかな?という気がしたんですけれど、いかがですか?
【伊藤】 最近、オールディーズをよく聴いてるんですよ。ていうのは、子供の頃50'sから80'sまでよく聴いていて、すごく好きだったんですよ。テレビでよく観ていたアメリカのミュージックシーンを懐かしく思い出して聴いているんですけどね。
――とてもカラフルなドレスで踊りながら歌っているイメージが浮かびますね。
【伊藤】 ドゥーワップを歌っている女の子たちがそういうドレスを着てTVで歌ってるのを見て、私もあんなポップなドレスがほしいと思ったんでしょうね。パフスリーブでオフショルダーのドレスをママ“買って!”とおねだりしていたのを憶えていますよ。“どこで着るのよ?”って言われたんだけど(笑)。
――子供だったら1度は経験してますよね。
【伊藤】 そうですよね〜。毎日クローゼットの前で“今日は何を着ようかな?”と思ったり、ママのハイヒールをはいてみたりしましたよ。
――おマセな女の子だったんですね(笑)。
【伊藤】 私、シンプルで美しいものが好きなんですよ。音楽にしてもファッションにしても、そうですね。昔の音楽、昔のファッションがあったからこそ今があると思うので、今回の歌も、まだトライしていない部分にチャレンジして、自分のものにしたいなって思うんです。
――由奈さんはこの歌の内容を、どう解釈していますか?
【伊藤】 これはひとつの物語になっていて、私は女友だちと電話で話しているんですよ。恋の相談をしていて、友だちに“やめたほうがいいんじゃないの?”と言われてるんです。そんなふうに始まって、でも、抱きしめたいくらいに、どうしても好きなんだっていう歌なんですよね。
――電話で喋ってる声は、どうやって録ったんですか?
【伊藤】 曲をレコーディングした後にディレクターさんにお願いして録ったんですよ。レコーディングブースには私以外誰もいないんだけど、友だちと話していることを想像しながらやっていたので、あの声はまさにプライベートの本当の伊藤由奈なんですよね。
――女の子って自分の心は決まってるんだけど、話を聞いてほしくて友だちに相談しますよね。
【伊藤】 そうそう。“アドバイスして”と言っておきながら“聞き入れないのになんで相談するのよ!”みたいな(笑)。
――ハイスクール時代って、男の子に興味を持ち始める時期だから、友だちとそういう話をしているときって1番楽しいんですよね。
【伊藤】 延々と朝まで話せますからね。ていうか、今でもやってますよ。女の子たちでパジャマパーティーしながら、ずっと恋愛トークしてるんですよ。
――レコーディングはどうでした?
【伊藤】 リズム的には自然に身体に馴染んだんですけど、今回の歌は日本語と英語が混じってるから、どちらも完璧な発音で歌いたかったので頑張りましたよ。最近、英語の発音もおかしくなってきちゃって!
――(笑)日本語と混じっちゃった?
【伊藤】 そうそう(笑)。集中しすぎると、たまに変になっちゃいます。
――ところで、友だちから恋人へ・・・・・・というシチュエーションをどう思いますか?
【伊藤】 よくあるパターンですよね〜(笑)。気持ちを伝えたらフレンドシップが壊れちゃうんじゃないかな?と考えちゃうけど、でも本当に好きだったら伝えたほうがいいと思うんですよね。もしダメでも、もっと仲のいい友だちになれるんじゃないかな。“アナタなんか、何で好きになったんだろう?”って言っちゃったり(笑)。そんなシチュエーションになったとしたら、私はそういうタイプですね。
(文:三沢千晶)