ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックインタビュー&コメント
2005年12月14日
その歌は時空を漂う・・・
宇多田ヒカル
ニューシングル「Passion」


いろんな場面に通じる曲にしたいなぁって

「「Passion」って実は1年半くらい前から作り出してたの。で、その途中に
ゲームの主題歌の話が来たんだよね。その時点で(素材として)もらったのは、その段階で出来てる簡単な絵とか動画とか、“エンディングのここから曲が流れる予定ですよ”っていう映像で。ホントにラフなものだったの」

  「光」(『KINGDOM HEARTS』主題歌)を作った時と同じように、「今作もゲームのことはあまり意識しないで作った」というヒッキー。しかし、前回『KINGDOM HEARTS』の主題歌を手がけたことで、このゲームの世界観や登場するキャラクター達のことは「光」の制作時よりも詳しくわかっていたはず。
「だから、ゲームが終わった後にどんな感じで曲が流れるのかとか、キャラとのかかわり合いとか、そういうのは「光」の時より
確かにイメージしやすかったかな。なのでこの曲は「光」と同じくらいにドーンといくというか・・・。ちゃんと完結した気持ちとか
これから続くような気持ちとか、そういういろんな場面に通じる曲にしたいなぁって。日常の風景を見ながらでも、この曲を聴いたらその風景がドラマチックに見えてしまうような曲にしなくちゃなっていう気持ちはあった」

  今作は過去現在未来を主人公が行き来しているような歌詞とアレンジが独特な浮遊感を生んでいる。
「なんかね、「Passion」を聴いた人に、今いる場所や時間を錯覚して欲しかったの。あれ?私今何才だっけ?みたいな。今、何月何日で、あれ?私はどこにいるんだっけ!?っていう感覚に・・・」
  カップリングには、ゲームを全てクリアした時に流れる「Passion〜after the battle〜」を収録。1曲目の「Passion」とタイトルも詞も同じだが、全くアレンジを変え、そのアレンジに合わせて歌も新しく歌い直したバージョンだ。

“どうしよう、また女性ファンが増えちゃうわぁ、みたいな(笑)

  さて、今作は前作同様「CD+DVD」と「CDのみ」の2種類パッケージで発表。DVDには紀里谷和明監督のもと、ジャパンアニメーション界を代表する映像作家・森本晃司氏が手がけたアニメーションと北京で撮影した映像が合体した。
「(中国での撮影に)参加してくれたダンサーさんや太鼓を叩いてくれた人達が本当に
一生懸命頑張ってくれて・・・。私のミスでしくじったら申し訳ない!!と思って、私も頑張ったよ!!でさ、日本語だったら“大変だねぇ”とか“頑張ろうね〜”って言えるんだけど、
今回の撮影は中国じゃない?ギャグも言えねえよって感じでさ(笑)。もうね、謝々!謝々!って、私はそればっかりかよ!みたいな(笑)。ホント、みんな超一生懸命にやってくれててさ。それがこの曲には大事だったのよ。「Passion」って、“みんなの歌”っていう出来上がりになってると思うから、映像の方でも“みんなで一緒に同じ気持ちでやっている”っていうのがすごい大事だったの」

   森本晃司氏が手がけたアニメーション部分に登場する“女の子”は、宇多田ヒカルにとてもよく似ている。
「最初見た時はいつも森本さんが描く女の子の顔と違うなぁと思ってたんだけど、途中で“あっそうか。この子は森本さんの解釈で見た私だ!って気付いて。いや、あんなにかわいくないけど、私に似てるって思って(笑)。男の子っぽい顔なんだよね。少年チックな顔になってて、つかんでる!と思ってさ。それがすごく嬉しかった。実写の方の私のメイクも、大人っぽくしないように、女っぽくしないようにってやったの。ワイルド感はあるけど、ちょっと「もののけ姫」みたいな少年っぽい感じ。どうしよう、また女性ファンが増えちゃうわぁ、みたいな(笑)」
  現在は次なるアルバム(発売時期は未定)のレコーディングが着々と進行中。'06年の宇多田ヒカルは活発な動きをどうやら見せてくれそうだ。
(文:松浦靖恵)
PV
 
RELEASE
Passion
宇多田ヒカル
2005/09/28[シングル]
東芝EMI
DL購入(WMA形式)
【CD+DVD】
\1,575(税込)
TOCT-5004
CDを購入する
【CD】
\1,050(税込)
TOCT-5003
CDを購入する
ゲームソフト
『KINGDOM HEARTS II』
テーマソング
「Passion」特設サイト
PROFILE
1983年1月19日、ニューヨーク生まれ。
1998年12月9日、シングル「Automatic/time will tell」でデビュー。FM局を中心に火が付き一躍話題に。じわじわとチャートを上昇し発売7週目で2位を獲得。
1999年2月17日、シングル「Movin'on without you」で初登場1位を獲得。
1999年3月10日、1stアルバム『First Love』をリリース。2週連続1位を獲得。また800万枚という驚異的なセールスを記録しこの年の「第32回日本レコードセールス大賞」受賞。
以降、「Addicted To You」「Can You Keep A Secret?」「SAKURAドロップス/Letters」を始めとする多くのシングルとリリースしたアルバム全てで首位を獲得、またセールス記録も次々と塗り替える。
2002年2月21日、米国で“Island Def Jam”との契約を発表。
2002年9月6日、紀里谷和明氏との結婚を公式HPにて発表。
2003年3月28日、宇多田ヒカル翻訳の絵本「エミリー・ザ・ストレンジ」を発売。
2004年4月21日、シングル「誰かの願いが叶うころ」をリリース。3月リリースのベスト・アルバム『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1』と合わせて、初の2週連続シングル・アルバム同時首位獲得。
2004年10月5日、“Utada”としてアルバム『EXODUS( エキソドス)』でIsland Records より全米デビュー。
2005年9月28日、シングル「Be My Last」をリリース。初登場首位を獲得。
2005年12月14日、ニューシングル「Passion」をリリース。
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