もう、このタイトルが全てを表しているといっても決して過言ではないだろう。「Growing of my heart」――大傑作アルバム『FUSE OF LOVE』のその先には、また新たなステージに清々しい心持ちで踏み出した倉木麻衣の凛とした姿が、浮かび上がっている。
「私が音楽をやっていくうえでいつも大切にしているテーマは、“ポジティブさ・等身大の気持ち・ジャンルに拘らない幅広い音楽スタイル・心地良さ”なんです。そして“自信を持って心に響く音楽を届けたい!”という気持ちを必ず持って、音楽に取り組んでいます。今回のシングルは、『FUSE OF LOVE』で得た達成感と今まで作り上げてきた基盤もある中で“ストレートに今の気持ちを表現しよう!伝えたい!”という思いが湧き上がってきたので、アップテンポで疾走感のある楽曲に挑戦してみました」
このドラマティックでライブ感溢れるナンバーは、実は先頃大盛況のうちに終了したツアー“LIKE A FUSE OF LOVE”でも披露されていた。とてもライブ映えする楽曲でありながら、彼女ならではのハートウォームなアプローチはやはり胸にグッと響いてくる。
「『Growing of my heart』はとにかく今の思いを伝えたくて、“早く皆さんに聴いてもらいたい!!”という気持ちも強かったので、ツアー中にレコーディングを進めていたんですけれど・・・まだワンフレーズのみの制作段階で、待ちきれずにライブで歌いはじめてしまいました(笑)。でも、すごく一体感を感じることができたので嬉しかったですね」
その“伝えたい”という思いがギュッと詰まったこの作品には、とても強くて美しい言葉がたくさん織り込まれてもいる。とくに“見下ろす大地の向こう側まで 終わらない夢を敷き詰めてく”という壮大かつしなやかなフレーズは、素晴らしく感動的!だ。
「“夢を敷き詰めてく”というのは、いろんな人の夢や想いがひとつの光に向かって流れていく壮大な輝きを放つ平野を見ているようなイメージで書いたんです。また、強さも感じられるかなとも思いますし。そして、この曲には、“眩しくて目が開けられない程の光を放つ希望”が描いてありますが、カップリングの「Seven Nights」では、“誰もが想いを寄せて見上げる月の光”、「Winter*Swear」には“真っ白な雪からこぼれ出る想い”を描いているので、3曲それぞれが放つ“光”を感じてもらえたら嬉しいです」
カップリングを含め、3曲で“1枚の作品”としての豊潤な存在感を持つ本作品。では、このシングルをきっかけに’06年に向けてはどんな音楽的展望を抱いているのだろう?
「来年もさらに成長し、心に届けられるような楽曲を作っていきます。そして、今までは皆さんが“見に来て下さった”というライブツアーでしたが、今度は私から多くの皆さんのもとへ“会いに行って歌を届ける”ライブツアーをやりたい、と思っています!」
(文:竹内美保)