ORICON STYLE

原作は臼井儀人氏のギャグ漫画

クレヨンしんちゃん
劇場版第1作は『アクション仮面VSハイグレ魔王』(1993年)。いきなり197万人を動員、興行収入22.2億円を上げた
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 1993

 『クレヨンしんちゃん』は1990年8月より『週刊漫画アクション』(双葉社)で連載が始まった臼井儀人氏の漫画作品が原作。埼玉県春日部市に住んでいるいたずら好きな幼稚園児・野原しんのすけを主人公に、野原一家や幼稚園で起こる日常を面白おかしく描いたギャグ漫画だ。

 1992年4月よりテレビ朝日系でアニメの放送がスタート。翌1993年から、1年に1作のペースで劇場版も製作される。1995年に香港でアニメの放送が始まって以降は、アジア、ヨーロッパ、南米、オセアニア、北米へと広がり、世界中にその名を轟かせるようになった。

PTAの批判浴びながらも“大人”たちの評価も急上昇

クレヨンしんちゃん
『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)。昭和の懐かしい光景を描き、「大人が泣ける映画」と絶賛された。
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK2001

クレヨンしんちゃん
『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(2002年)は114万人を動員、興行収入13億円だった
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK2002

 『クレヨンしんちゃん』といえば、「言動が下品」「子供がマネをする」などの理由からPTAの批判を浴び、毎年発表される『親が子供に見せたくないテレビ番組』にランキングされてきた。だが、作品の評価は時代の価値観と共に変わっていくもので、いまや、親子で楽しめる国民的アニメの一つとして認知されている。

 評価を変えるきっかけになったのは、劇場版9作目の『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)。現実の生活を投げ出し、懐かしい世界にひたれる「20世紀博」に行ったきり、帰ってこなくなってしまった大人たちを取り戻すため、しんちゃんたちが活躍する。昭和の懐かしい光景を描き、「大人が泣ける映画」と評判になり、前作10.7億円だった興行収入が14.5億円にまで跳ね上がった。映画『ALWAYS三丁目の夕日』(2005年)が大ヒットする4年も前のことである。

 続く、映画版10作目の『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(2002年)は、しんのすけたちが戦国時代へタイムスリップした設定で描く戦国合戦絵巻。戦に政略結婚、身分違いの恋…と時代劇の定番にしんちゃんが笑いと感動を加えた。脚本も映像も含めて映画としての完成度が非常に高く、『第6回文化庁メディア芸術祭』アニメーション部門大賞、『第57回毎日映画コンクール』アニメーション映画賞などの7つの映画賞を受賞。この映画を原作にした実写映画『BALLAD 〜名もなき恋のうた〜』(2009年)が作られたほどだ。

 2004年には内閣府の「子ども誘拐事件防止」キャンペーンのキャラクターとして採用され、2006年に帝国書院などから発行された教科書『社会科 中学生の公民』に掲載された際には、「あのしんちゃんが!?」と話題を集めた。

クレヨンしんちゃんは不滅です!

【映画『クレヨンしんちゃん』興行収入10傑】

 2009年9月、作者の臼井氏が不慮の事故により、51歳という若さで亡くなるという衝撃的な出来事が起きる。原作者を失い、“すべて終了する”という選択肢もあったが、作品継続を望む多くのファンからの後押しもあり、遺族・関係者での話し合いを経て、アニメの放送も映画の製作も継続されることに。漫画のほうは、2010年7月16日に臼井氏によって描かれた「クレヨンしんちゃん」の残り全ての作品が収録されたコミックス『クレヨンしんちゃん・第50巻』が発売。2010年からアシスタントらにより『新クレヨンしんちゃん』(双葉社『月刊まんがタウン』)のタイトルで連載も再開している。

 原作漫画の連載20周年を迎えた2010年7月からは『クレヨンしんちゃん20周年プロジェクト』がスタート。今年20作目となる劇場版作品の公開でアニバーサリーを締めくくる。

映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス

映画クレヨンしんちゃん 場面写真
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK2002

ストーリー:

おバカ、ときどき、兄。
「オラ、妹なんかいらない!ひまわりなんかいらないゾ!」

 ある日、プリンのことで喧嘩したしんのすけとひまわり。そこに「ひまわり姫をお預かりします」と謎の男2人が現れた。ほいほい喜んで渡された紙にサインをしてしまうしんのすけ。つぎの瞬間―−上空に現れたUFOに、野原一家は吸い込まれてしまった!

 到着したのは『ヒマワリ星』という見知らぬ星だった。星の王ゴロネスキーが叫ぶ。「ひまわり様が姫にならなければ、地球もヒマワリ星も消滅〜〜〜〜〜!!」

 急激な展開に呆然とするひろしとみさえだが、しんのすけがサインしたのは全て了解するという「宇宙契約書」だった。しかし、姫になるということは家族が離ればなれになるということ…。「自分で決めるがよい。妹を選ぶのか…、地球の未来を選ぶのか…?」。果たしてしんのすけの選択は!?

ボイスキャスト
しんのすけ:矢島晶子
みさえ:ならはしみき
ひろし:藤原啓治
ひまわり:こおろぎさとみ
ゲスト声優:ココリコ(遠藤章造・田中直樹) 土田晃之 藤井隆/羽鳥慎一
原作:臼井儀人(らくだ社)/「月刊まんがタウン」(双葉社)連載中/テレビ朝日系列放映中
監督:増井壮一
脚本:こぐれ京
主題歌:渡り廊下走り隊7「少年よ 嘘をつけ!」

2012年4月14日(土)全国東宝系ロードショー
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK・2012

OFFICIAL SITE

▲このページの最初に戻る