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シリーズ続編に出演することの怖さも…

戸田恵梨香&加瀬亮

戸田恵梨香&加瀬亮

──ファン待望の人気作が『劇場版 SPEC〜天〜』とスペシャルドラマ『SPEC〜翔〜』で帰って来ました!当麻と瀬文に久々に会えるのは、当事者としても待ち遠しかったのでは? 【戸田】 そうですね。ただ、私は今まで続編に出演させていただく機会が多かったので、続編に参加することの怖さも知っていました。役者として少なからず経験を重ねて前に進むなかで、ただ過去に戻るわけにはいかないけれど、ある程度当時の自分に戻さなくてはいけないので自分のなかに矛盾が生まれてしまう。その悩みはありましたが、楽しみでもありましたね。
【加瀬】 僕も同じスタッフとキャストに会えることは楽しみでした。ただ、半年、1年という時間が過ぎて同じキャラクターを演じる経験がこれまでなかったので、そこへの不安は少しありました。自分で自分を真似することとも違う気がして。

──『SPEC〜翔〜』を経た『劇場版 SPEC〜天〜』では、当麻と瀬文のキャラクターも作品の世界観と同様に“進化”していますね。同じ役柄でも今回はチャレンジだったのでは? 【戸田】 スペシャルドラマ『SPEC〜翔〜』の当麻は、もう一度自分が置かれた状況を見つめ直します。瀬文が当麻を引き戻してくれる過程での葛藤を描いていて、『劇場版 SPEC〜天〜』では引き戻された当麻がこれから先どうしていくかという苦悩を強く描いています。その意味では初めて表現するお芝居が多かったので、とても難しかったですね。
【加瀬】 当麻も瀬文も使命感や刑事魂でずっと動いてきましたが、毎回特殊能力を持っているスペックホルダーたちが犯人で、彼らを追い続けてきたなかで、今度は身内に問題が起こってしまう。そこへの葛藤が今回の劇場版にはあったので、それが今までとは違うところですね。

今の時代に合った不思議なバランス

戸田恵梨香&加瀬亮

戸田恵梨香&加瀬亮

── 一方で今回の『劇場版 SPEC〜天〜』はおなじみの堤ワールドが炸裂していて、怒涛のギャグ攻撃も話題を集めそうです。ミステリアスなフィクションの世界観と、注入される現実的なギャグとのバランス、距離感を測る作業は、演じ手としては今回いかがでしたか? 【戸田】 いつも葛藤していました(笑)。『SPEC』の世界観に現実世界のギャグが入ることでリアル感が増すので、本筋から外れてしまいそうな“疑い”があるじゃないですか(笑)。ただ、私たちは堤監督を信じていればよくて、役者は作品の歯車でいなければいけないという考えも基本的にはあるので、それを受け入れて演技をするだけですよね。
【加瀬】 どちらかというと『劇場版SPEC』のベースは“なんちゃって感”にあるというか、基本はギャグやパロディの側にあると今回は感じていて。ドラマで描く感情の中心の部分などは僕らにしてみればメインだけれど、堤監督にとってはまた違う感じだと思います(笑)。だからこそ新鮮で不思議な感覚の作品になっていると思うし、今の時代に合っているような気がします。そもそもリアルに作り込まれた映画のリアルな演技も、あくまでも虚構の枠のなかの話。以前、堤監督がバラエティとドラマが融合した作品を作りたいという話をされていた記憶があって、そういうことだと思いますね。
【戸田】 堤監督は、普通の人が考えている域をはるかに超えている偉人だと思います(笑)。

──さて、今回の『劇場版 SPEC〜天〜』で“すべての謎に終止符が打たれる”ようですが、改めて『SPEC』の世界観を体験した感想は?また、今後も当麻と瀬文を演じたいと思いますか? 【戸田】 私はどの監督、どの作品に出ていても充実感を得ているので毎回楽しく演じさせていただいていますが、堤監督のような演出をされる方はほかにはいらっしゃらないので、その世界にいられた意味は大きかったです。『SPEC』という作品や当麻というキャラクターを通じて堤ワールドに染まれたことは、すごくいい経験になったと思います。
【加瀬】 瀬文を演じられたことはとても楽しかったです。今回の劇場版で瀬文はそうとうヒドイ目にあいますが、今後どうなっていくかは、観てくださったみんさんにおまかせしたいと思ってます。

※未詳(ミショウ):警視庁公安部第五課未詳事件特別対策係

(文:鴇田 崇/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

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PROFILE

戸田恵梨香
1988年8月17日生まれ。兵庫県出身。
2006年、『デスノート』で映画初出演。翌年、フジテレビ系ドラマ『LIAR GAME』で主演を務める。数多くのドラマに出演するほか、映画やCMでも活躍。2012年4月16日スタートの連続ドラマ『鍵のかかった部屋』(フジテレビ系)でヒロイン役を演じる。

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加瀬亮
1974年11月9日生まれ。神奈川県出身。
2000年、映画『五条霊戦記』でスクリーンデビュー。2003年、映画『アンテナ』で初主演を務め注目を浴びる。以降、日本映画界を代表する実力派俳優のひとりとして活躍中。公開待機作にアッバス・キアロスタミ監督の『Like someone in love(仮題)』がある。

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劇場版SPEC〜天〜

劇場版SPEC〜天〜 ロゴ
劇場版SPEC〜天〜 場面写真
ストーリー:

 通常の捜査では解決できない特殊な事件を専門に扱う部署「警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係」通称“未詳(ミショウ)”。特別捜査官の当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)の元に「ミイラ死体殺人事件」のニュースがもたらされる。これはスペックホルダーによる犯行なのか?事件はやがて国家をも揺るがす大事件となっていく。シンプルプランとは?ファティマ第3の予言とは?その時、当麻の左手に激痛が走る!

監督:堤 幸彦
出演:戸田恵梨香 加瀬亮 福田沙紀 神木隆之介 椎名桔平(特別出演) 竜雷太

2012年4月07日(土)全国東宝系ロードショー
(C)2012「SPEC〜天〜」製作委員会

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