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THE SECOND from EXILE『EXILEとSECONDの違い&HIROの存在とは!?』
HIROさんがパフォーマーを勇退後、支えてもらってる感覚がより強くなった
SHOKICHI確かに熱いですねぇ。
NESMITHビジュアルも含め、だいぶブッ飛びました(笑)。
――プロデューサーでもあるHIROさん勇退後初の作品となりますが、制作時の雰囲気や心境は変わりました?
SHOKICHI逆に心強くなりました。HIROさんもめちゃめちゃ燃えていて、パフォーマーを勇退したぶんクリエイトの方に全面的に集中しているので、今までよりも僕たちを見てくれている感がある。支えてもらってる感覚がより強くなってますね。
NESMITHHIROさん自身、昨年から「大好きなEXILEを外から見られるの楽しみだ」と言っていて。僕らにとっても存在感が増しているので、“自分たちはどう見えてるんだろう?”って逆に怖くもある。そういういい意味の緊張感が今作にも出ていると思います。しかも今回はセルフプロデュースでやらせてもらったので、今まで以上にSECONDの色が出せたんじゃないかな。
――5人はソロ活動も行っていて個々のカラーが強いぶん、セルフとなるとまとめるのが大変じゃありません?
SHOKICHI今もまとまらない最中です(笑)。でも志しは同じなので、むしろぶつかることで良い力を発揮するというか。
NESMITHなあなあにならないですよね。常に新しいものに挑戦しようっていう姿勢だから、“ブッ飛んだ”ことができる。そのきっかけになったのが今回はリード曲の「HEAD BANGIN’」なんですよ。
――今までのSECONDイメージを覆すナンバーですよね。
SHOKICHIこの曲はデモを聴いた瞬間、“なんじゃこれは?!”って(笑)。でもひときわ異彩を放つ曲としてアルバムのリード曲にぴったりハマったかなと。
NESMITHビジュアルの制作も前作の2作とは違う新しいチームでやったので、今までとはまったく毛色が変わってます。なかでもミュージックビデオ(MV)は監督さんのアイディアで、5人のそれぞれのイメージに合わせた動物をモチーフにした映像になっていて。“俺らってこういうイメージなんだ〜”て自分たちも新鮮でした。
――SHOKICHIさんがライオン、NESMITHさんはヒョウですが。自分でも合ってると思います?
SHOKICHI・NESMITHまさしく!(笑)。
SHOKICHI僕、普段からHIROさんに獅子舞とかシーサーに似てるってよく言われるので、やっぱりそっち系なんだなと(笑)。
NESMITH僕も昔から黒ヒョウって言われていました。
SHOKICHI他のメンバーもハマりがめちゃくちゃよくて、KEIJIさんはワニっぽいし、KENCHIのバッファローもぴったり。
NESMITH特にてっちゃん(TETSUYA)の鷲は秀逸!
SHOKICHI彼は鷲のごとくみんなを俯瞰して見てるからね。生き方が僕らとかけ離れてるというか。みんな変わり者ではあるんだけど、てっちゃんは違う星のもとに生まれたんじゃないかってぐらい変わってます(笑)。
――そんなに(笑)。全編モノクロ映像もSECOND初ですね。
NESMITH白黒にすることで表情やダンスをより強く見せたかったんです。しかも定点で正面からどーんと撮っているシーンが多いから、自分たちの素を隠せない。今までレーザーやエレクトロを使っていろいろ演出してきたけど、今回は裸で勝負みたいな。それこそ動物っぽいというか、本能のままの野性的な部分を出したかったんですよ。
SHOKICHI だから表情もEXILEでは見せたことのない、かなり攻撃的な顔になっています。今回は歌詞もそういうものが多くて、自分の闇の部分を見せている。特に最初のシングルに収録した『CHAOS』なんかは“こいつ、病んでるなって”ってぐらい。
――溜まりに溜まったエネルギーが暴発寸前な感じです。
SHOKICHI常にそんな感じです(笑)。そこからだんだんと俯瞰で見られるようになって。描きたいものも当時から変わってきてる。根っこの部分は同じだけど、伝え方や表現法は日々成長してるので、いま同じテーマでこの曲を書いたとしても、まったく違うアプローチになると思いますよ。
――当時の衝動はもう出てこない?
SHOKICHI出てこないかも。「CHAOS」は本当に“衝動書き”というか。自分のなかのリアルを、書きなぐった曲だったから。
EXILEがあってSECONDがいる――根本の意識はまったく変わらない
NESMITHそういう“生感”をしっかりと形にできるようになったのも『HEADBANGIN’』からだと思います。レーザーでイリュージョンな世界観から肉体だけで楽曲を表現する、それこそ血と肉の世界に挑戦できたというか。
SHOKICHIそこに行き着いたことで、僕たち自身、すごく地に足が着いてきた感があって。衝動を超えた共感を求められるようになった気がします。
――ラブソングの「Missing You」やNESMITHさん作詞のハートフルな「Dear…」などは、SECONDの柔らかくて温かい側面を表現してますよね。
SHOKICHI「Missing You」みたいなオアシス的な曲もないと、聴き疲れちゃうでしょ(笑)。でも男側の気持ちを一方的に歌っているので、ラブソングだけどかなり男くさい。これぐらい濃い恋愛をしたいですけどね(笑)。
NESMITH僕は「Dear…」では今まで言えなかったいろんな人への感謝の気持ちを書きました。やっぱ正直にならないと人間、ダメかなと思って…。で、さらにここにパフォーマーが作った『BACK TO THE 90’ BASS』を加えて3曲並べると、それぞれのスタイルがより見えてくる。5人のバックボーンや考えた方をフラッシュバックして聴いてもらえるんじゃないかなと思っています。
――今作で1人ひとりの個性を打ち出すことで、SECONDカラーもより色濃くなった気がします。今後は6月開催の『EXILE TRIBE PERFECT YEAR 2014 SPECIAL STAGE “THE SURVIVAL” IN SAITAMA SUPER ARENA 10DAYS』など、SECONDとしての活躍の場もさらに増えると思いますが、それぞれEXILEとの“棲み分け”ってどのようにされているんですか?
SHOKICHI根本の意識はまったく変わらないです。EXILEがあってSECONDがいるので。でもEXILEのライブのなかでSECONDとして出るときは僕ら2人の場合、歌の比重がEXILEのときより多くなるので、より責任感が増す部分はあるかも。
――SECONDバージョンのSHOKICHIとNESMITHがいる?
NESMITHいますね。そのスイッチはある。EXILEのときは動きも表情の作り方がハッピーだけど(笑)、SECONDでは自分のなかの攻撃性が全面に出てくる。そういう切り替えみたいなものはありますね。
――そんなSECONDの攻撃性を2014年の「EXILE TRIBE PERFECT YEAR 2014」ではどんな風に表現していきたいですか?
SHOKICHIせっかくここまで濃いアルバムを作ったのでライブを盛り上げて、切り込み隊長というか盛り上げ役的な存在になれれば。下からどんどん若いメンバーもきてますが、負けたくないし負けられない。すごいケツにムチ打っている感じですけど(笑)、お互い刺激しあってLDH全体を最高のものにしていきたいです。
(文:若松正子)
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