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ももいろクローバーZ『まさに“ももクロオリンピック”! 6万人が熱狂した初の日産スタジアム公演をレポート』
豪華ゲストも登場し見どころ満載! まさに“ももクロオリンピック”
まだ陽のある16時を回った頃に、マーチングバンドの演奏が行われ、ロケットマンがスタジアムを旋回。ファンファーレとともに爆音が鳴り響き、メインステージの幕が落ちると、巨大な5人の顔のセットが姿を現す。「overture」が鳴り響くなか、巨大な百田夏菜子の口がパカッと開くとメンバーが登場。聖火ランナーの川上マネージャーが会場に入り、夏菜子に聖火をリレーで渡す。5人がステージのさらに上に設置された聖火台へと移動すると、サプライズゲストの布袋寅泰が登場。ギターで「君が代」を演奏し、夏菜子が聖火を点火すると、5人は布袋とともに「PUSH」でライブをスタートする。夏のライブ恒例の放水は、スタンド席の上の方まで届くほど大噴射。観客の多くは水びたし状態となっていく。ステージ上の巨大な4人の顔が回転し、ダウンタウンももクロバンドが登場すると、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」をプレイ。布袋のギター、バンド演奏、5人の歌とパフォーマンスが一体となり、大観衆は熱く盛りあがっていく。
MCで「夏の思い出を更新しましょう!」(高城れに)、「ももクロ史上最大のバカ騒ぎにしましょう」(佐々木彩夏)、「頭のネジ外してここに置いてっちゃえ!」(玉井詩織)、「バカ騒ぎ、楽しみましょう!」(有安杏果)とメンバーが意気込みを語り、夏菜子が「いま、私たちにできること……日本を元気にしよう」と、このライブのテーマを発表する。ビジョンには“日本を元気にするバカ企画”として、まず最初に猫ひろしがライブ中にフルマラソンを完走するという映像が流される。ステージに猫ひろしが現れると、「Z女戦争」が歌われるなかマラソンのスタートを切った。ここまででもかなりの内容の濃さだが、さまざまな企画がモリモリのライブのまだ序の口に過ぎなかった。
今年の『ももクリ』は極寒野外ライブ 「私たちに不可能はない!」(れに)
陽が沈み始めた頃に、「Neo STARGATE」でクールにカッコよくキメるももクロ。そこに映像で新たな挑戦者が登場。陸上十種競技の元日本チャンピオン・武井壮が、夏菜子との120m×100mハンデ付き対決を要求。怒髪天が手がけた新曲「ももいろ太鼓どどんが節」の初披露を挟んで、「BIONIC CHERRY」の曲中に武井壮と夏菜子の対決が行われ、ものすごいスピードの武井が勝利を収める。さらには、グラウンドで北澤豪、福田正博などの元サッカー選手の試合が行われ、「ピンキージョーンズ」を歌う合間にメンバーが試合に乱入するなど、ハチャメチャな展開も勃発した。
ライブ後半戦に入り、ステージに再び布袋が登場すると彼のヒットチューン「バンビーナ」を共演。続けざまの「行くぜっ!怪盗少女」で観客はヒートアップ。そして「労働讃歌」では、会場が一体となって“オイ!オイ!”の大歓声が巻き起こる。「走れ!」では、会場の照明が消え無数のペンライトが輝く美しい光景が広がった。「ももクロのニッポン万歳!」では、ギラギラの“デコトラ”状態のトロッコに乗り込んだ5人が会場を1周し、大盛り上がりのなか、ライブ本編を終えた。
アンコールに突入すると、バラードの「灰とダイヤモンド」をスタンド寄りのステージで高く上昇しながらもじっくりと歌い、「コノウタ」で弾けるように駆け出した5人はグラウンドに大きな星をテープで描く。そして、フルマラソンを見事完走した猫ひろしが会場に戻り、ステージ上でゴールイン。ラストは、ヘビーなギターがうなる「黒い週末」をお見舞いし、ステージは出演者総出のにぎやかな状態で、盛りだくさんのライブはフィニッシュとなった。
“ももクロオリンピック”とでも言うような、約4時間30分に渡って行われた今年の『ももクロ 夏のバカ騒ぎ』。歌とダンスで魅せながら、スポーツを織り交ぜたエンターテインメントをやり切ったメンバーはすごいのひと言。この先、ももクロがどんなステージを見せてくれるのか。真冬の西武ドーム『ももクリ』に期待しようじゃないか。
(文:土屋恵介)
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