4人組ラップグループのケツメイシが現在、9月9・10日にベルーナドームで開催するライブのセットリストを決める投票企画『コレが聴きたいんだ！KTMみんなのベストソング♪』を実施中（31日まで）だ。今年でインディーズデビューから24年、メジャーデビュー22年のキャリアを持ち、数多のヒットを生み出してきた彼らだが、そのキャリアにおいて欠かせないのが丹念に作り込まれたミュージックビデオ（MV）の存在。著名な俳優・タレントを起用し世界観を追求したMVは、感動を呼ぶドラマ仕立ての作品も多く、音楽ファンに愛されてきた。

今回はケツメイシの名曲を支えてきた名作MVを10本ピックアップし、紹介していきたい。MVに出演した俳優から届いたコメントも一部掲載している。

◆『コレが聴きたいんだ！KTMみんなのベストソング♪』楽曲投票ページ
https://2023.ketsume.com/request/

※シングルのナンバリングはインディーズ・メジャーを含めた通算でのカウント　
※収録アルバムタイトルは初出のもの

【涙】　出演：ダイノジ

12thシングル　2004年4月発売
収録アルバム：ケツノポリス4

お笑いコンビのダイノジが出演しており、芸能人を起用したドラマ仕立てMVシリーズの第1弾とも呼ぶべき1曲。挫折に涙しても立ち上がろうとする内容の歌詞に沿うように、ダイノジの2人がコンビを組み、ぶつかり合いながら夢の舞台に立つまでのドラマを熱演している。ピン芸人のくまだまさしも出演している。

昨年のカタールW杯では、スペインを撃破し2度目のジャイアントキリングを成し遂げたサッカー日本代表が、この曲を合唱しながら試合帰りのバスを降りてきたことで“歓喜の歌声”として話題を呼んだ。

【さくら】　出演：鈴木えみ・萩原聖人

14thシングル　2005年2月発売
収録アルバム：ケツノポリス4

ケツメイシとして初めてオリコン週間シングルランキング1位を獲得した楽曲。
桜の咲き誇る姿と、鈴木えみ・萩原聖人が織りなすピュアなラブストーリー仕立てのMVは、当時音楽シーンの話題をさらい、この曲のシンボルとなった。脚本は『ひよっこ』『ビーチボーイズ』などで知られる岡田惠和氏が担当している。

今回、鈴木えみから「さくら」のMVについてコメントを寄せていただいた。

――ケツメイシのNo.1楽曲を選ぶなら？
もちろん「さくら」

――この楽曲にまつわるエピソード
デモテープを聴かせてもらって、即決で「出演したい！」とマネージャーさんに連絡したのを覚えています。
何年経っても毎年桜のシーズンになると各方面から連絡が入ります（笑）。間違いなく名曲！

【旅人（たびうど）】　出演：岡田義徳・池乃めだか

15thシングル　2006年4月発売
収録アルバム：ケツノポリス5

“旅人”として岡田義徳が各地をさすらう内容で、池乃めだかと異色の共演が実現した。
岡田義徳からMVに関する思い出など、コメントを頂いた。

――ケツメイシとの出会いは？
昔、DJ活動をしていた時、イベントでRYOJI君と一緒になりまして、そこからイベントとかで一緒にDJをする機会が増え仲良くさせて頂きました。
その地方でのDJイベントの際、乗っていた車がエンストして、僕が田舎道を一人で歩いて車を呼びに行った姿を見て、旅人のPVに誘って頂きました。

――ケツメイシのNo.1楽曲を選ぶなら？
『旅人』。本当に半分ドキュメントみたいな撮影をして、しんどい山も登って、めっちゃ高い山の頂上に、ギリギリで立って、良い経験と共に、良い思い出とそんな状況や、自分自身に歌詞と曲調がドンピシャで、今でも、自分のプレイリストに入れている名曲です。もっと沢山の人に聞いてもらいたい曲です。

【また君に会える】　出演：蛯原友里

18thシングル　2007年6月発売
収録アルバム：ケツノポリス5

日焼け止め商品のCMソングに起用され、CMに主演した蛯原友里がMVにも出演を果たした。蛯原にとっては初めてのアーティストMV出演となり、海辺でドライブしたりウクレレを弾いたりと、キュートなエビちゃんの魅力が詰め込まれている。

【聖なる夜に】　出演：田中圭

19thシングル　2007年11月発売
収録アルバム：ケツの嵐〜冬BEST〜

「冬物語」との両A面でリリースされたクリスマスソング。MVでは、キャバクラに連れて行かれたサラリーマンがキャバ嬢に一目惚れし、いつしか両思いに。最後は一緒にイルミネーションを見に行くという展開。サラリーマン役で出演し、当時まだ20代前半の若手俳優だった田中圭の初々しい姿が見どころだ。