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シシド・カフカ『初ドラマオープニングテーマやCM出演……話題のドラムガールに迫る!』
MV撮影では、スティックを握れなってしまうハプニングが!?
シシド・カフカはい。なので歌詞の書き方も、いままでと違うやり方でした。最初にあらすじなどが書かれた資料をいただいたのですが、こういう見方もできるしああいう見方もできるしと、さまざまな視点が考えられたので、最初に曲のデモが5〜6パターンあって。それぞれに対して歌詞も5〜6パターン書いて、最終的に選ばれたものをブラッシュアップしました。刑事ドラマで走るシーンが多いので、まず疾走感のある曲というのもポイントでしたし、たくさんの方の耳に入るので、耳に残る言葉は何だろう? ということも考えましたね。
――サビの<デデデDanger>というフレーズが、耳に残りますね。
シシド・カフカ実は4曲目に収録されている『PRETZ』のCM曲を先に制作して、その中に<プリプリプププ>という歌詞がでてくるのですが、その曲で学んだことが反映されています。<デデデDanger>って、以前の私なら絶対に出なかった発想ですね。
――歌詞は、男にはっぱかけてるみたいな。
シシド・カフカ女性というのは誰でも心のどこかで、男の人にはいつまでも信じるところに向かって突っ走ってほしい! と思っているものだと思うんです。それに私、男にキビシイと仲間内で評判ですし(笑)。ドラマに主演されている伊藤英明さんと坂口憲二さんのことも想像しながら、この2人が走っている姿やケンカをしている様子を想像しながら書きました。
――ミュージックビデオは、地下の闘技場が舞台になっていて、すごくかっこいい映像ですね。
シシド・カフカ撮影は完全にペース配分を間違えて、途中でバテて最後のほうはスティックを握れなくなっちゃったんです。エキストラの観客役の方々が大勢いらしたので、ついかっこいいところを見せなきゃ! って、テンションが上がってしまって(笑)。
『PRETZ』CM抜てきにはビックリ いいチャンスをいただきました
シシド・カフカ作曲・編曲の平出悟さんから「歌詞はドロドロでよろしく」と言われたので(笑)。この歌詞を書くにあたっては、山口百恵さんなどの昭和歌謡をはじめ、今井美樹さんの曲や、久保田利伸さんの「Missing」など、同じようなテーマの楽曲を調べて参考にしました。多くは「この気持ちは本物だから愛を貫く」みたいな結論だったのですが、むしろ「悪いとわかっているけど止められない。いまの関係が自分も楽だし」という、グダグダした感じが実際は多いと私は思ったので、その微妙な雰囲気を上手く表現したいと思って書きました。
――それに対して「ワンダーガール」は、世の中を上手く生き抜いている女性像を歌っている。
シシド・カフカ実際にこういう友だちがいて。さんざん人を振り回しておいて、答えはそっちかよ! って思う反面、こっちの答えをあっさり捨ててそっちに行ける勇気もすごいと、憧れたり刺激を受ける部分もあって。
――シシドさんとは正反対のタイプですか?
シシド・カフカだからほかの友人からは、「アンタとアノ子が仲がいい理由がわからない」って言われます。でもいちばんの仲良しです(笑)。
――そして最後に『PRETZ』のCMソング「Hunger×Anger」ですが、最初にCMの話を聞いたときは、どんな風に思いましたか?
シシド・カフカ「それって誰の話?」って思ったくらい驚きました(笑)。でもこれをきっかけに、すごくたくさんの方に自分を知ってもらったので、いいチャンスをいただいたなと思っています。
――歌詞はCMで流れている<プリプリプププ>の部分もそうですし、<分析しますと>とか、すごくユーモアがありますね。
シシド・カフカCMディレクターの方が考えてくださったんですけど、さすがだな〜と思って、すごく勉強になりました。CM撮影のときはサビしかなかったのですが、最初はやっぱり笑っちゃいましたね。「私、プリプリッて歌うんですか?」って。かわいく歌っていたら、「違うんですシシドさん。もっとプに力を入れて!」って言われて、CMではお腹が痛くなるくらい力を入れて歌いました。
――ちなみに、あのスティックはもしかして?
シシド・カフカそう、“PRETZ柄”なんですよ! あまりみんな気付いてくれなくて(笑)。
――ほかにテレビでは、4月から音楽番組『新堂本兄弟』(フジテレビ系)のDOMOTO BROS BANDの新メンバーとしても活躍。2年連続の『サマーソニック2013』大阪のFLOWER STAGEへの出演や、その他、多くのイベントや9月6日には渋谷クラブクアトロでのワンマンなどが決まっていますね。
シシド・カフカデビュー当時は夢を聞かれると、いつも「いろいろな方とセッションしたいです」と話していたので、それがこんなに早く叶うとは思っていませんでした。大御所さんばかりに囲まれているので、まだまだ緊張しっぱなしで大変ですが、こういう現場を楽しめるようになれば、それは自分にとって大きな強みになると思っています。みなさんの音にインスパイアされて、どんなドラムを叩くのか自分自身でも興味があるので、これから本当に楽しみです!
(文:榑林史章)
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