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西野カナ、歌詞は女子会や結婚式から生まれた!? アルバムで目指す“インスタ映え”音楽

ドームの演出はド派手なんだけど、気持ちはいつも通り

――今年は、東京・大阪でのドームツアーも成功させています。ドームは目標にしていた?
西野カナ コンサートをするときに、演出など具体的なことをイメージすることはありますけど、特に目標としていたわけではないんです。今回は10年目ということもあったので、会場の大きさよりも、どうしたらみんなに感謝を届けられるだろうか、ということからステージをイメージしました。大きいからこそより身近に、シンプルに、歌声を届けたい。だからセットリストも、1曲目を「Best Friend」のアカペラでいこうと、すぐ閃きました。

――実際にドームのステージに立って、どうでしたか。
西野カナ 空っぽの状態でドームに入ったときは、「広いっ!」と思ったんですけど、みんなが席にいて私がステージに立ったら、お客さんの顔がすごくよく見えて、全然距離を感じなかったんです。演出はド派手なんだけど、気持ちはいつも通り。そもそも私、アリーナに行くと「アリーナ大きい!」って思うし、ホールに行くと「ホール大きい!」って思ってしまうんです(笑)。でもお客さんの顔を見ると、会場の大きさのことを一瞬で忘れるんです。ステージに立つと、目の距離感が毎回リセットされるんですね。嬉しかったのは、いつも同じダンサーやバンドメンバーでやってきているから、「みんなで東京ドームのステージに立てた」という気持ちを共有できたこと。それは、足を運んでくれたファンのみんなとも同じ。いつもは「楽しい」が先に立つのに、今回はそれ以外にも「嬉しい」「ありがとう」という感情が溢れて。

『日本有線大賞』『日本レコード大賞』は、いろんな幸運が重なった

――去年は、『日本有線大賞』と『日本レコード大賞』を受賞しています。
西野カナ メダルとかトロフィーとは無縁の子供時代を過ごしていたので、すごく不思議
です。あれは、いろんな幸運が重なったんです。いい曲があって、詞に共感していただけて、いろんな人に聴いてもらえた。受賞の一報を耳にしたときは、「ミラクル起きた!」って思いました(笑)。賞をいただけたことももちろん嬉しいんですが、スタッフ、家族、友だち、ファンの人と嬉しい気持ちを共有できたことが何より幸せでした。

――日常生活を大切にしていることも含め、アーティストとしての姿勢がいつもすごくフラットですね。歌手であることで、健康管理にすごくナーバスになっているとか、そういうこともないんですか?
西野カナ 何でも、あんまり気にしないことが一番かなと思っていて(笑)。加湿とかは気をつけていますけど、そのくらいです。

――これから先、どんな曲を歌っていきたいですか?
西野カナ アルバムタイトルには毎回“LOVE”という言葉がついていて、身の回りにあるLOVEを描きたいということは昔から変わっていません。聴いてくださる人の人生の1ページのBGMになるような曲を…。私はあまり具体的な目標を持って活動はしてないんですが、もし目標があるとすれば、たくさんの皆さんの人生のBGMになるような曲を歌い続けていくことが目標です。
(文:菊地陽子)

西野カナ 『パッ』MV(Short Ver.)

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