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松田聖子、松浦亜弥、欅坂46…アイドル好きアイドル!? Maison book girlに迫る!
高校生で松田聖子のCDを購入! 今も変わらぬ“ブランド力”に憧れ
矢川葵 小学生のときに、松浦亜弥さんの「桃色片想い」のPVをお父さんに見せもらって「こんなにかわいくて歌が上手な女の子がいるんだ」って衝撃を受けました。それからずっと好きです。あと、お母さんが松田聖子さんを好きで、よくお母さんが歌ってるのを聴いていたんです。それで好きになって、高校生ぐらいのときにちゃんと自分でCDを買って聴いたら、全部いい曲でハマりました。今もかわいいし、いつまで経っても変わらない「聖子ちゃん」というブランド力はすごいなと思います。
コショージメグミ 今は欅坂46が一番好きです。21人のメンバーが全員いないと成り立たない振付けとか、“21人で一つのグループ”みたいなのが出ていて、見ていてかっこいいなって思います。
――いずれも独自の世界観やコンセプトを持っているアイドルですね。では、音楽家のサクライケンタさんをトータルプロデューサーに迎えたMaison book girlにはどんなコンセプトがあるんでしょうか?
矢川葵 サクライさんがやりたい世界観や新しいことを、私たちも一緒に表現していっている感じです。曲も今まで聴いたことがない感じになっていると思います。
井上唯 活動期間を重ねるにつれてだんだん出来上がっていっているから、最初からコンセプトがあるという感じではないんです。
和田輪 サクライさんと私たち4人、ほかにもいろんな要因が揃ったときに出来上がったものをブクガと呼ぶ、みたいな。曲についても、基本的に「これはこういう意味です」とか、サクライさんに聞いても教えてくれなくて。まず私たちに届いたところで解釈しないといけない段階があるんです。
コショージメグミ 「これです」って言い当てられないところがブクガらしさかなって。そういう意味で、Maison book girlみたいなものはほかにないと思います。
息づかいやダンスの足音で印象付ける“無音”、「ライブがおもしろくなりそう」
コショージメグミ 1曲目「rooms」のMVで、ドアに「412」という数字が貼られた映像が一瞬映るので、タイトルの「412」は部屋番号かなって。「rooms」で「叶えたかった夢の途中光を消した。」という歌詞があって、「last scene」では「夢はいつも叶わない。」って歌っていたりするので、この2曲は、一緒に聴いてもらうとそれぞれの意味が深くなるんじゃないかなと思います。
――1曲目の新曲「rooms」の印象や仕上がりについてはいかがでしょう?
矢川葵 歌詞はそんなに明るくないんですけど、メロディーがすごく心地よくて、レコーディングでは「いつもよりちょっとテンション高めで歌おう」って心がけました。
井上唯 曲としては盛り上がりやすいけど、サビで音が止まって無音になったり、ちょっと引っ掛かるところがあって、何回も聴きたくなるような曲ができたと思います。
和田輪 無音のところでブレスの音が入っているんですけど、ライブでは私たちの実際の息づかいが入ったり、振付けの足音が聞こえたりして、それがおもしろくなりそうです。
――2曲目「last scene(2017Ver.)」で2015年の楽曲を歌い直してみてどうでしたか?
井上唯 「last scene」はブクガで初めてできた曲で、何もわからずレコーディングしていた当時に比べたら、技術も伴ってきてちゃんと考えて歌えるようになりました。なので、今の「last scene」の方が私は好きですね。振付けも前と変わって別物みたいになってます。
――3曲目のポエトリーリーディング「a-shi-ta」はコショージさんが作詞を担当していますね。
コショージメグミ けっこうブクガの歌詞って暗いというか、不安になるようなワードが多いと思うんですけど、そういうのを一切なくして書きました。私は、時季的に朝4〜5時の明るくなってきたときにこのCDを聴きたいなと思ったので、そこをイメージしました。
矢川葵 ポエトリーの言葉をローマ字で逆から書いたものを読んで、それを逆再生するとその言葉に聴こえる、というのを録りたいってサクライさんが途中で言って、その声も入っているんです。それを聴いたときにゾワッとする感じがして…。まだそんなに暑くない、夏の夜明けの爽やかな感じかなと思いきや、ただ爽やかなだけでは終わらないところがブクガっぽいなって。
和田輪 ライブのときと音源では雰囲気が変わる曲たちだと思います。なので、ライブで気になった方がCDを手に取ってくれたり、音源を聴いて気になった人がライブを見てくれたら嬉しいです。
――Maison book girlはライブを活動の基本としているそうですが、オリコンのライブイベント『oricon Sound Blowin’2017〜spring〜』(5月13日)に出演されていかがでしたか? その経験を踏まえて、今後、挑戦したいことがあれば併せて聞かせてください。
コショージメグミ いろんなジャンルのアーティストさんが出るライブというのが自分たちには普段ないので、刺激になりました。盛り上げ方も見せ方も違うけど、同じライブに出ていて、たぶん目指しているものは一緒なんだなって思ったし。今後は、この前の『oricon Sound Blowin’2017〜spring〜』みたいに、フェスとかに出たいです。ジャンル関係なく、いろんな音楽が好きな人に私たちのライブを見てもらいたいです。
(文:水白京)