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アニメ『D.Gray-man HALLOW』OPで話題のイケメンバンド・Lenny code fictionって?

 現在放送中の人気アニメ『D.Gray-man HALLOW』(テレビ東京系)のオープニングテーマ「Key -bring it on, my Destiny-」(8月31日発売)を歌い、注目を集めているLenny code fiction(レニー コード フィクション)。『D.Gray-man』は、2004年から休載を経て現在も『ジャンプSQ.CROWN』(集英社)で連載される人気作で、ダークファンタジーをテーマにした世界観がロックサウンドと相性抜群。2006年に一度アニメ化された際は、西川貴教率いるロックバンド・abingdon boys schoolやUVERworldらがテーマソングを担当して高評価を得た。もともと熱狂的なファンを持つ人気原作のアニメ化だけに、テーマ曲に対する原作ファンの目も厳しい。しかし、放送前よりネットでは「OPが楽しみ」「期待が高まる」と前評判も高い。実際に、放送後も高評価を得ており、原作ファンのお墨付きを得た形だ。そのテーマを歌うLenny code fictionとは、いったいどんなバンドなのか?

アニメタイアップとの相性も抜群で、10代女子のファンが急増

  • シングル「Key -bring it on,my Destiny-」【通常盤】

    シングル「Key -bring it on,my Destiny-」【通常盤】

 Lenny code fictionは、片桐 航(Vo&G)、kazu(B)、ソラ(G)、KANDAI(Dr)からなる平均年齢22歳の4人組ロックバンドで、中心メンバーである片桐の地元・滋賀県で結成された。片桐が手掛ける楽曲のセンスの良さは、前身バンド“CROMARTY”時代から定評があり、当時10代限定の日本最大級のフェス『閃光ライオット2012』のファイナリストに選ばれた経歴も持っている。特にアニメタイアップとの相性の良さは、今回『D.Gray-man HALLOW』のオープニングテーマに起用されたことですでに実証済み。実際に『D.Gray-man HALLOW』に起用された「Key -bring it on, my Destiny-」は、荒廃した街を駆け抜けるような疾走感と、まるで主人公の人生を凝縮したような緩急の際だったドラマチックな楽曲構成、そして一度聴いたら耳から離れず思わず口ずさんでしまうキャッチーさがある。『D.Gray-man HALLOW』の作品性を引き立て、同時にオリジナリティも抜群と、放送が始まって以来評判だ。

 片桐の生み出すメッセージ性の詰まった歌詞と、エモーショナルな歌声も注目すべきポイント。片桐の趣味は映画鑑賞で、年間150本以上の映画を観るそう。どんな絶望にうちひしがれても決して希望を捨てず、わずか1パーセントの希望を信じて最後には軌跡を起こす……そんな、まるで映画を観ているような歌詞のストーリー性は、映画好きな彼だからこそ生み出せるものだ。しかしそれを決して夢物語に終わらせず、10代特有の孤独感や心の痛みをそこに繊細に滑り込ませる高等技術も併せ持っている。リスナーを代弁するがごとくエモーショナルに吐き捨てるように歌い、それらをすべて包み込んで癒やしてくれるような抱擁力を持った歌声も聴かせる。『D.Gray-man』は熱狂的な女性ファンが多い。片桐の歌詞世界や歌声にシンパシーを寄せる、10代女子のファンが急増しているのもうなずける。

ルックスも抜群! 反骨精神から来るカリスマ性に期待大

  • シングル「Key -bring it on,my Destiny-」【期間生産限定盤(アニメ盤)】

    シングル「Key -bring it on,my Destiny-」【期間生産限定盤(アニメ盤)】

 この夏は、大阪城野外音楽堂で行われた『MORNING RIVER SUMMIT’16』を始め、愛知県で開催した『TREASURE05X 2016 〜TRIPLE AUTHORITY〜』や『MUSIC of AGES 2016 - day.2 -』などのフェスに出演して、ライブでも存在感を発揮している。一見クールでセンシティブな雰囲気を持った彼らだが、ライブが始まると一転、ある種の狂気をはらんだようなエネルギッシュなステージパフォーマンスを展開する。スタイリッシュなイケメンのルックスとは裏腹なアグレッシヴなステージングは、今後ライブシーンの台風の目になりそうだ。

 現在のバンドシーンは、[Alexandros]などのように、楽曲に加えてルックスやファッション性を伴っていることも、実に重要なポイントになっている。その点ではLenny code fictionは第一関門をすでに突破していると言える。また、普段は寡黙ながらステージでは一変、常に社会を斜めから見ているような反骨精神を持つ片桐からは、どこかとてつもないカリスマ性を感じさせる。UVERworldのTAKUYA∞が胸を打つ熱い言葉でファンを魅了し、SPYAIRがバンドの紆余曲折を糧にしてファンの心を掴んで来たように。Lenny code fictionもまた、片桐のカリスマ性と共に、熱狂的なファンを生み出していきそうだ。

(文:榑林史章)

「Key -bring it on, my Destiny-」ミュージックビデオ

Lenny code fiction オフィシャルサイト(外部サイト)

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