(更新:)
ORICON NEWS
剛力彩芽、女優と音楽活動の違いとは
今までの成果やアーティスとしての魅力を詰め込んだ
剛力 嬉しいです! アルバムができたっていうのは、待ってくださる方がいてくれたからこそなので幸せだなって思いますね。
――どんなイメージで制作を進めたんですか?
剛力 やっぱり、何より大切にしたかったのは、1枚目のシングルから表現していた“等身大の自分”。私自身がいつも感じていることを、できるだけストレートに出したい。それはどの曲にも共通しているので、それぞれ芯のあるものができたと思いますよ。
――アルバムタイトル『剛力彩芽』は“等身大”というテーマを受けてつけたもの? フルネームでしかも漢字って、けっこう珍しいですよね(笑)。
剛力 他にスマイルとかハッピーとか、いろいろ考えたんだけど、もっとちゃんと伝わるものがいいなと思ったときに日本語がいいなと。で、「剛力彩芽」ってよく四字熟語っぽいって言われるので、そのままフルネームでいこうって決まったんです。
剛力 そう(笑)。デビューしてから、まだ約1年半ですけど、このアルバムには今までの成果や今の自分のアーティスとしての魅力みたいなものを詰め込んでいるので、タイトルは「剛力彩芽」がふさわしいんじゃないかと。あと、この漢字4文字に1つひとつ意味もついてるんですよ。まず、たくさんの方が4月から新しい環境に力強く進んでいくということで“剛力”をGO+力と捉えていて。で、前に進んでいく毎日をカラフルに彩り、新しい芽を出していこうっていう。
――おー全部、繋がりました。
剛力 私の勝手な意味づけですけど(笑)。でも、アルバムにはカラフルなイメージの曲が多いので、内容とタイトルもちょうどリンクするのかなと。
剛力 このシリーズは元々、デビューシングルのときに、友だちやファンに感謝の思いを伝えたいってことで、友情を軸にした“大事な人”になったんですね。で、そこから大事な人っていろいろいるけど、やっぱり剛力彩芽的には、最後は家族だよねって話になり。そのなかでも一番にありがとうを伝えたいのは母親だなと思って、その気持ちを歌いました。
――お母さん的にも嬉しいでしょうね。
剛力 だといいけど。ここでやっと3曲揃って、私的にも嬉しかったです。
――そんな大事な人シリーズ以外で、特に思い入れの深い曲を挙げるなら?
剛力 「アサガオ」はゆっくりした曲が初めてだったので新鮮でした。シングルではどうしても踊りたくなってしまうし、みんなで盛り上がりたいなってことでアップテンポの曲が多かったんだけど、アルバムでは大人っぽいものも歌いたいなと思いまして。しかも「アサガオ」はラップにも初挑戦しているんですよ。
ドラマと音楽の仕事の両立に、キツという感覚はまったくない
剛力 これは初めてのしっかりした恋の歌。どっぷりラブソングです(笑)。しかもなんてキラキラしてるんだろう!って、初めて聴いた瞬間から楽しくなる曲だったので、歌っていてもテンションが上がりました。あと気持ちがいいってところでは「Tic-Tac」という曲もかなり爽快で。
――疾走感を感じる曲ですね。
剛力 これ、時計の音が途中で入っているじゃないですか。あの感じもいいし、歌詞もすごく共感できたんです。その前の「ナナイロ7days」は学生時代の楽しい場面を描いている曲なんだけど、「Tic-Tac」は卒業してひとりになっても、仲間たちと繋がっているんだって思える曲で。私も高校を卒業してから、当たり前に会えていた友だちと会えなくなったのが本当に寂しくて。でもふと連絡がくるだけで嬉しかったので、わかるなぁって思いながら歌いましたね。
――時期的にも共感する人が多そうです。
剛力 別れや旅立ちは誰もが経験することなので、特にこの3月に卒業や別れを経験する人たちに、みんなと離れても大丈夫だよってことを伝えたいです。そう考えると今回はどの曲も“誰かがいて自分がいる”ってメッセージがこもっていて。“ひとりじゃない”っていうのも、アルバム全体のテーマになっている気がします。
剛力 確かにそうですね。私自身、洋服とかもハードなものと可愛いものを混ぜた、甘辛のテイストが好きだったりするんだけど、曲も確かに重い音というかゴリッとしたものが多い。ただ、自分の声が柔らかいかどうか、客観的にまだわからないかも。
――透明感と丸みがありますよね。だから逆にエッジの利いたサウンドに合うのかなと。
剛力 嬉しい〜。強さと優しさという両面は人としても目指したいところなので、それを曲でも表現できるっていうのは音楽をやってよかったと思える部分ですね。
――アルバムも完成し、デビューから約1年半たちますが。女優業とアーティスト活動を平行してやってみていかがでした? 時間的にはさらに忙しくなったと思うのですが。
剛力 それが本当にありがたいことに、ドラマの仕事と音楽の仕事の両方をバランスよくやらせてもらっているので、キツいっていう感覚はまったくないですよ。むしろ短い時間の中で自分の最大限をいかに出せるか、考えられるようになった気がします。最初は歌を間違えないようにしなきゃ!とか、不安や緊張でいっぱいいっぱいだったけど、2ndシングルぐらいから、まず自分が楽しめるようになってきて。そしたら、次はみなさんを楽しませるためにはどうしたらいいかって、考える余裕もできたかなっていう。
――そこはこの世界で長くお仕事をしてきた剛力さんならではかも。忙しい中での配分やメリハリをつけるやり方が自然に身についているのかなと。
剛力 でも基本、全部が全力ですよ(笑)。毎回、緊張してヤバいヤバい〜って言って、終った後は「あ〜、楽しかった」って帰っていくという。そうなれるように心がけているんだけど、イベントに来てくれた人と一緒に楽しんだり、お仕事でいろんな人に会うだけでそうなれちゃうんですよね。だから、バランスとか、あまり気にせずやってしまっているかも。