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ドリームフェスティバル2012『ジャンルの垣根を越えて――豪華アーティスト競演“夢の3日間”をレポート』

 テレビ朝日主催のライブイベント『ドリームフェスティバル2012』が、秋深まる10月頭の連休、東京・国立代々木競技場第一体育館とSHIBUYA-AXで開催された。ジャンルの垣根を越え、豪華アーティストが集結!圧倒的なパフォーマンスにのべ3万7,000人が熱狂した。ここでは“夢の競演”に沸いた、代々木の3Days公演をたっぷりとお届けする。

10月7日(日)<2日目>

 

女性アーティストが魅せる2日目

 2日目のトップバッターは、盛大な手拍子に包まれてステージに登場したPerfumeだ。1曲目「Spending all my time」をバックに、あ〜ちゃん(西脇綾香)はステージにひざまづき、のっち(大本彩乃)とかしゆか(樫野有香)はそこへふわりと手を沿え、艶っぽいボディーアクションで魅せ……。オープニングから会場を彼女たちならではの華やかな色に染め上げ、その後も「ポリリズム」や「love the world」をはじめとするヒットチューンの連発!「長丁場ですが体力温存は無しの方向でよろしいですか!」(のっち)。そんな言葉どおりの、アッパーなダンスビートと色艶豊かな歌声で駆け抜けた、まさに体力温存無しのハイテンションなステージだった。

 「代々木!歌って!」。舞台へ登場するやいなや、客席にマイクを差し出して大合唱を呼んだのはAI。初日に続き1万1千人の超満員で埋まった代々木第一体育館に大きな一体感を生み出し、続く「INDEPENDENT WOMAN」と「DANCE TOGETHER」では男性ダンサーチームを従えてダイナミックなパフォーマンスを披露。ダンサーとしてのスキルも見事に発揮するとともに、「Story」などで高らかな歌声を響かせてボーカリストとしての圧倒的な存在感を展開する。「今日はこれでハッピーになって帰って下さい!」。エンディングの「ハピネス」まで、AIらしいスケール感たっぷりなパフォーマンスが終始展開されたアクトだった。

 3番手の木村カエラは、「マミレル」のダンスロック・サウンドとともにステージへ勢いよくダッシュ!スピード感全開の演奏をバックに、「TREE CLIMBERS」などへ続いていくセットリストを水を得た魚のようにステージを舞いながら披露していく。「すごいね!花道があると一気にみんなに近くなるね」。アリーナフロアへ続く花道からセンターステージへ歩みを進め、柔らかな歌声を奏でたニューシングル「Sun shower」。そして、「みんなが幸せな気持ちになるように歌います」と客席へ贈られた「Butterfly」など、カエラ流のロックスピリッツととともに、普遍的な魅力を持つメロディーで代々木を魅了した。

この日しか味わうことができないステージ

 アッパーなステージで熱気に包まれた前半から、しっとりとしたムードで会場を染めたのは4番手のJUJU。「1人ひとりの、内なる何か……。こみあげる何かを、1曲1曲いろいろなことを思い出しながら聴いていただけたら嬉しいです」。サポートバンド、そして女性8人の弦楽器隊とともに、たおやかな音に彩られながら奏でた歌声は、まさに聴き手1人ひとりの心を振るわせるエモーショナルな力が宿っている。「この夜を止めてよ」、「明日がくるなら」さらに映画『ツナグ』主題歌としても話題の新曲「ありがとう」、etc……。切なく、そして温かく聴き手の胸を打つバラードの数々に、感動の拍手が巻き起こった。

 開演から約5時間が経過してもテンションが衰えない会場に、aikoの登場で熱気はさらに上昇!1曲目の「赤いランプ」からいきなり演台に飛び乗り、舞台狭しとステップを踏み、舞い……。アクティブさ全開のパフォーマンスを彩るように金色のテープが鮮やかに舞うなかで、「ボーイフレンド」などをさらにファンへプレゼント。かと思えば、「男子!女子! バンド!照明!PA席!全員!」。自身のライブのお決まりのコール&レスポンスから、「be master of life」から6曲を一気にたたみかけるスペシャルメドレーも披露だ。aikoならではのエンターテインメント精神が爆発したステージに、会場は拍手喝采!

 「“ドリフェスベイビーズ”、一緒に楽しむよ!一緒に騒ぐよ!一緒にハジケるよ!」(吉田美和)。 この日の大トリDREAMS COME TRUEは、「LOVE LOVE LOVE」の大合唱が響き渡った1曲目から盛り上がりはクライマックス!最新曲「愛して笑ってうれしくて涙して」では、この日がライブ初披露にも関わらずメンバーをコーラスでサポートするファンに「100点満点です!」(中村正人)と笑顔を浮かべる。さらに、「MY TIME TO SHINE」などでは吉田がダンサーチームと見事なフォーメーションダンスを繰り広げ、アンコールの「何度でも」ではこの日何度目になるか分からないファンとの大合唱を響き渡らせる。歌って、踊って、はっちゃけて……多彩な趣向を凝らしたそのステージは、まさに彼らが自身のライブタイトルにも冠している“ワンダーランド”を地で行く、“音楽のワンダーランド”と言えるような圧巻の光景だった。
(文:道明利友)

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