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AAA『新曲はメンバーも大ファンの『ワンピース』主題歌!10周年を目前にした今の心境とは!?』

AAAの41thシングル「Wake up!」は、フジテレビ系アニメ『ワンピース』主題歌となっている爽快なアップチューン。まさに『ワンピース』世代であるという日高光啓と末吉秀太の2人に楽曲に込めた想いや『ワンピース』にまつわるエピソード、さらに今秋迎える9周年から、10周年へ向けての率直な気持ちを聞いた。

毎週見ていたアニメの主題歌を自分が歌うことができるのは夢みたい

――最新シングル「Wake up!」は、フジテレビ系アニメ『ワンピース』主題歌ですが、最初にこのお話を聞いたときは、どんな気持ちでしたか?
日高「Wake up!」は、「ワンピース」のために書き下ろした楽曲ですし、もともと僕自身原作のファンだったので、すごくありがたい気持ちでした。“『ワンピース』アニメ15周年PR大使”に任命していただいて、その一番大事なお仕事として、まず主題歌を作るという流れだったんですけど、『ワンピース』の世界にお邪魔させていただくという心構えでやらせていただきました。
末吉漫画もアニメも大好きで、第一話からずっと見ていました。確か最初は水曜日の夜にテレビで『ワンピース』が放送されていたんですけど、ちょうど空手の(練習)日と重なってリアルタイムで見れないので、毎回ビデオに録画をしてから行くという、それが習慣になっていたんです。欠かさず毎週見ていたアニメの主題歌をまさか自分が歌うことができるとは夢みたいといいますか、素直にめちゃくちゃうれしかったですね。

――2人はまさに『ワンピース』世代であり、特別な想いがあると思いますが。
日高はじまったときは思春期ど真ん中でしたからね。
末吉もう、かなりあります(笑)。『ワンピース』に携わっていらっしゃる声優さんも大好きで、みなさん個性溢れる方ばかりなんです。そういった個性的な人間たちの集まりや仲間の絆、想いだったり、仲間たちと一緒に航海しているというところでも、僕らAAAも『ワンピース』に通じるところがあるのかなと、おこがましいかもしれないですが。なので、すんなりと『ワンピース』の世界に入り込んで、気持ちよく歌えました。

――今作は聴いた瞬間に一気に気分が上がるという。『ワンピース』の主題歌すべてに共通している部分だと思うのですが。
末吉僕、『ワンピース』のコンピレーションアルバムに入っている曲は全部歌えます!
日高そこにAAAの「Wake up!」も加わるんだよね!
末吉そう考えると、改めてすごいことだなって。きっとこの曲もほかの主題歌のようにずっと引き継がれていくだろうから、考えれば考えるほど、ずっと興奮が抑えきれないですね(笑)。

――2人をそこまで夢中にさせる『ワンピース』の魅力とは?
日高フィクション、ファンタジーではあるんですけど、そこに実在するものとして認識したうえで楽しめると思っています。序盤の話が綿密に最近の話に絡んでくるところとか、ちょっと遠いところで本当に起こっているであろう出来事として見れるし、感情移入が強くなるのかなと思います。
末吉とにかくワクワク感が半端ないです。ドラマ性が強いし、シーンごとに名ゼリフもあるし、ちょっと男くさいというか、青春っぽいというか。普通だったら言えないこともはっきりと言えちゃう主人公ルフィがとても格好良い。そして、ほかのキャラクターもそれぞれ個性的で。でも、全員で同じベクトルで進んでいるし、絶対的な信頼がある。そういう部分にみんな心打たれるんじゃないのかな。ありとあらゆるいろんなものが盛り込まれてバランスよく成り立っているのが『ワンピース』なんじゃないかと思います。

一瞬一瞬を大切にしてきたことで、今の僕らが存在する

――今回日高クンが手掛けたラップもいつもとは違う想いが込められていたりしますか?
日高リスペクトゆえの引用みたいな。<トレジャーハンター>のラインとか、あからさまに海賊であるって言い切っちゃおうって。楽曲自体、『ワンピース』のために作られているわけですが、ラップもモチーフとかオマージュじゃなく、完全に「ワンピース」のことだけでいいかなって。
末吉僕はレコーディングのとき、アニソンシンガーであるがごとく、今回は歌い方も変えて、張り上げるようにエネルギッシュに歌いました。

――この曲を通して、AAAとして伝えたいメッセージはありますか?
日高麦わらの一味やAAAだけでなく、みんなに通ずることとして、人生とはいわば航海みたいなもので、なかなか航海図、羅針盤を立ててやっていっても、むしろその方が上手くいかないことが多かったりして。冒険だから、そのすべてを楽しんでいくことが一番じゃないかと。人生に対する前向きなエネルギーをこの曲を通して注入することができたらと思います。
末吉今回パフォーマンスもずっと休む暇がないというか、めちゃくちゃ踊っているんですよ。
日高ずっと走ってますね。
末吉でも、なぜか不思議と疲れないというか、清々しい疲労感なんですよね。
日高曲が持っているエネルギーとBPMに自然と押し上げられるという(笑)。
末吉改めて曲の威力を感じましたね。

――また「風に薫る夏の記憶」は、対照的に、夏のそよ風のように心地よく染みわたるミドルチューンとなっていますね。
日高この曲はここ最近のAAAの本筋と言える夏の歌なのかなと。
末吉すでにCMでたくさんの方に聴いていただいているんですが、すごく評判がよくて。両A面のような、それぐらい僕らも思い入れが強い1曲です。
日高夏の始まりや終わりって、とくに時間が過ぎ去っていく感覚を強く感じるときだと思うのですが、隣で誰かと過ごしている時間は二度と戻らないものであるし、今しか作れないもの。一緒にいる時間は尊いし、儚いけど、すべてが一瞬の積み重ねだから、その一瞬を大切にしてあげることはすごくいいことだと思います。

――そういった意味では、一瞬一瞬の積み重ねを経て、AAAとして今年の秋に9周年を迎えるわけですが。
末吉確かにその一瞬一瞬を大切にしてきたことで、今の僕らが存在すると思います。メンバーは今、みんな同じ方向を向いて突き進んでいます。ライブ会場もうれしいことにどんどん大きくなっていっているし、だからこそ、変わらない心の距離というか、常にそれを感じてみんなに伝えていきたいと思っています。そして、9年、10年、その先もその距離感を変えることなく、お客さんとともに歌って、ともに踊って、同じ空間を共有できる喜びをともに感じていけたらうれしいです。
日高来年は10年目になるので、どういう印象なのか、逆にファンのみなさんに聞いてみたいですね。
末吉10年っていったら意外なのかな?
日高どうなんだろう〜。でも、他のアーティストの方が10周年って聞くと、すごいなって思うから。何よりリリースが途絶えることなくずっと活動を続けてこられたことは、間違いなく応援してくださるファンのみなさんのおかげ。それを10年目で還元できたらいいなって。形式はどうあれ、メモリアルな1年をいま応援してくれてる人、これから新しく応援してくれる人たちと共有し、一緒にお祝いできたらいいなと思います。
(文:星野彩乃)

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