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東京パフォーマンスドール『初代のDNAを継承した“新生”TPDがCDデビュー!』
17年の時を経て復活――他の追随を許さないガールズグループになることが目標
オーディションを受けた動機は「モーニング娘。さんに憧れていて、小さい頃からこの世界に入るのが夢だったから」(浜崎香帆)という者や「ダンスが好きで、小4のときからプロバスケットチームのチアガールをやっていたので」(脇あかり)という者もいれば、「お母さんが芸能界に入れたがっていて、子供のときに演技やモデルを経験したので」(櫻井紗季)という者まで9者9様。だが、実際にレッスンをスタートさせ、共に努力を重ねると「自分への課題が見つかって、もっと成長していかないといけないなって思ったし、このメンバーで一緒に上を目指して頑張りたいっていう気持ちが強くなった」(小林晏夕)と徐々に気持ちがひとつになっていく。特に大きかったのが、渋谷の劇場「CBGKシブゲキ!!」で「PLAY×LIVE『1×0』」(プレイライブ『ワンバイゼロ』)という公演を常に行っていること。これは演劇と映像、歌とダンスが融合した内容になっており、そのなかで日々9人のやる気とスキルが磨かれていったのだ。
「私もお母さんが芸能界に入れたがっていたのがきっかけでオーディションを受けたんですが、歌やダンスに関しては、まったくの未経験だったんです。だから、最初は不安もあったんです。でも、やればやるほど歌もダンスも楽しくなってきましたし、筋肉もつきましたね(笑)。それに最近はファンの人にも“踊っているときの表情が増えてきたね”って言われるようになったので、演技で得たものが生かせてるんだと思います」(飯田桜子)
「最初は演じることって、すごく難しかったです。伝えたいことは心の中にあるのに、それをなかなか表現できなくて、表情がひとつしかないって言われていたんです。でも、曲にもいろいろなタイプがあるので、その曲のニュアンスや感情を伝えるためには表情がとても大事。それを『1×0』をやることで実感しましたし、今もいろいろ学んでいる最中ですね」(高嶋菜七)
「私も『1×0』には、すごくやりがいを感じています。例えば、ひとつのセリフでも、それをどう言うかの解釈は何通りもあるじゃないですか。当然9人いたら9種類の言い方があるので、そこで個性も出る。演技って、ただセリフを覚えて言うだけじゃないんだなって気づいてからは、さらに面白くなってきましたね」(神宮沙紀)
「演じているとき、役になりきれた!って感じることがあるんですよ。でも、今はそれが瞬間的だったりするので、それをもっと増やしていくのが目標ですね。『1×0』は今後も続けていきたいですし、私自身がメインになる回も7月にある。だから、そこでは全部を出し切れたらなって思ってます」(小林晏夕)
「それに『1×0』にはお芝居以外にも先代と同じ“ダンスサミット”があるんですね。だから、演技で発見したたくさんの表情を、すぐにダンスサミットで実践できる。そのおかげで成長が早いんじゃないかなって思います」(浜崎香帆)
「『1×0』はお客さんが目の前にいるので、自分たちが歌ったり踊ったりすることで、みなさんが楽しそうにしているのがわかるんですね。それが、本当に嬉しい。私たちも、さらにやる気になりますから。CDデビュー前から、そういう経験ができたのは、TPDにとって、すごく大きいと思います」(橘二葉)
他のガールズグループとの違いを、ライブを見ればわかってもらえるはず
「『BRAND NEW STORY』というタイトル通り、輝く未来に向かっていこうっていう曲になっていますね。私たちにとってそれはCDデビューになるんですけど、聴いてくださるみなさんのなかにも、何か新しいことにチャレンジしたいって思っている人は多いはず。でも、新しいことをやるときって、心が折れてしまうようなことにもたくさん出会うと思うんです。でも、そんなときにこの曲を聴くと勇気が沸く。そういうポンと背中を押せるような曲になったらいいなと思いますね」(高嶋菜七)
「この曲では、もちろんダンスも踊っているんですけど、サビはすごく簡単な振りになっているんですよ。だから、ライブではお客さんも一緒に踊れて、すごく盛り上がるんです。本当にちっちゃい子でもすぐできるような振りなので、ぜひ、覚えていただいて、ライブやイベントで踊ってほしいですね」(浜崎香帆)
「今回のカップリングには先代のTPDが歌っていた『ダイヤモンドは傷つかない』のリアレンジバージョンが入っているんですね。先代は伝説って言われるような大きな存在。でも、私たち新生TPDは、それをさらにすごいものに塗り替えられるようなグループになりたいです」(飯田桜子)
これまでは活動の中心は渋谷だったが、これからは全国がターゲット。9人もそれぞれの胸の中に様々な目標を秘めているようだ。
「私は自分が山口県出身なこともあって、まずは日本の隅から隅まで知られているようなグループになりたいです。そして、いつかは海外にも進出したい。私たちは支援活動にも興味があって、今もペットボトルのキャップを集めたりしてるんですよ。だから、将来的には例えば恵まれない国の子供たちの前でもパフォーマンスができるような、幅広く活躍するグループになれたらいいなって思っています」(櫻井紗季)
「女性にもキャーキャー言われたいんですよ(笑)。やっぱり同性に好きになってもらえるのって、最高にハッピーだと思います。TPDはメンバーが9人いて、タイプも9タイプ(笑)。きっと、女性の方にもお気に入りのメンバーが見つかると思うので、ぜひ、夏に行われるツアーに来ていだだけると嬉しいです」(神宮沙紀)
「TPDのメンバーは、どっちかっていうとサバサバ系。女の子にも親しみを感じてもらえる気がしますし、ダンスとかも激しいので、カッコイイって思う人もいるんじゃないかと思います。今はガールズグループがとても多いですけど、TPDがどのグループとも違うのはライブを見ればわかってもらえるはず。だから、ミニライブ、フェス、ワンマン、どれでもいいので足を運んでほしいですね」(上西星来)
初のワンマンツアーは、8月に名古屋、東京、大阪で開催。それもTPDならではの魅力が詰まったものになりそうだ。
「TPDの武器は、やっぱりノンストップで歌って踊る“ダンスサミット”。他のグループにはないものなので、一度見たら、絶対すごい!って思ってもらえると思います。ワンマンツアーでもやることになっていますし、私たちも気合が入っているので、楽しみにしていてほしいですね」(脇あかり)
今は「TPDをひとりでも多くの人に知ってもらうことが一番大事」(高嶋菜七)と語る9人。だが、所属事務所には藤木直人や古田新太などの俳優陣もいれば、いきものがかりというアーティストもおり、彼女たちの将来の選択肢も豊富。それだけに9人の夢も歌手、女優、モデルなど多岐に渡っている。
「私はベッキーさんみたいにマルチに活動する人になりたいです。しゃべることが好きなのでMCやバラエティもやってみたいですし、せっかく歌や演技も経験しているので女優さんや歌手にもなりたいです」(高嶋菜七)
「私はオーディションでも歌ったくらい、いきものがかりさんの曲が好きです。吉岡さんは小さい子からお年寄りまで愛されるような声の持ち主ですし、楽曲も聴くと元気になれる曲が多いので。だから、吉岡さんのようなアーティストになりたいですね」(浜崎香帆)
「私の憧れは安室奈美恵さん。カッコイイし、かわいいし、ダンスも歌も上手なので、本当にすごいなって思います。私も歌って踊ることが大好きなので、その道を極めていきたいなって思っていますね」(橘二葉)
「私は目指している人は特にいないんですけど、詩を書くことが好きなので、作詞作曲をして歌って踊る人になりたいです。シンガー・ソングライターはたくさんいると思うんですけど、そのうえ踊る人はあまりいないじゃないですか。でも、私は踊ることも大好きなので、そこも続けたいですね」(脇あかり)
「私は女優さんになりたくて、新垣結衣さんが目標です。新垣結衣さんの透明感が好きですし、泣いてるときの演技に感動します。だから、私もそういう演技ができるようになって、たくさんの方に愛される女優さんになりたいと思っています」(櫻井紗季)
「私は今は歌って踊っているので℃-uteの鈴木愛理さんを目標にしていて、将来的にはモデルをベースに女優もやっていきたいので、山田優さんみたいにもなりたいと思ってます。でも、私は性格的にひとつのものに集中しちゃうタイプなので、今はTPDのことしか見えない状態。だから、大変なこともたくさんありますけど毎日が充実していますし、ここからが本当のスタートだと思うので、今まで以上に努力して頑張っていきたいですね」(上西星来)
(文:高橋栄理子)
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