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【後編】キャンディーズが37年間愛され続けている理由

 キャンディーズが決して色褪せない存在であり続ける、もうひとつの理由は、彼女達がアイドルであり、“アーティスト”だったからだ。彼女達の作品はどの作品も非常にアーティスティックな匂いを感じさせてくれる。デビュー曲「あなたに夢中」(最高位36位 8.1万枚)を手がけた森田公一、ブレイクのきかっけとなった「年下の男の子」(最高位9位 26万枚)や「春一番」(最高位3位 36.2万枚)、そして事実上のラストシングルで、最初で最後のオリコン1位を獲得した「微笑がえし」(最高位1位 82.9万枚)を手がけた穂口雄右、また、当時人気絶頂だった吉田拓郎が、始めてアイドルに楽曲を提供したことで話題になった「やさしい悪魔」(最高位4位 39万枚)、そして「アン・ドゥ・トロワ」(最高位7位 28.1万枚)……と、当時の気鋭の作家陣が彼女達に楽曲を提供している。作詞も千家和也、喜多条忠、竜真知子、阿木燿子といった人気作家が顔を揃えた。更に、当時最高のスタジオミュージシャンを使い、こだわりぬいて“しっかりしたもの”を作り続けてきたことで、結果的にエバーグリーンな作品を数多く残すことができた。

 キラキラ、フリフリのミニやワンピースを着て、頭にリボンを着け、かわいい振り付けで歌う彼女達は確かにアイドルだった。でも3人のユニゾンは本当に美しく、“きちんと歌えてハモれる”アイドル、いやミュージシャンだった。

 正確な音程で全体を支えるミキのアルト、メゾソプラノのスーはメロディとサウンド全体の輪郭をハッキリさせ、ランのソプラノは、コーラスをより鮮明に、印象的なものにする。つまり3人でいることの必然性、3人でできる最高のパフォーマンスを、完璧にやっていたのだ。そこにはもちろん、3人のそれぞれの特性を見抜いたスタッフの努力があったと思う。

 さらにキャンディーズは、ライブに力を注いだ。オリジナル曲だけではなく、当時流行っていた洋楽を歌ったり、バックバンドには腕利きのミュージシャンを揃えたり、かわいさと実力を兼ね備えた最強のアイドル、本物のアーティストを目指していた。そういうこだわり、本人とスタッフが高い志を持って、ブレることなくそこに向かい、キャンディーズを作り上げていったことも、デビューから37年経った今も、彼女達が時間を超越した存在であり続けている理由なのではないだろうか。

【前編】キャンディーズが37年間愛され続けている理由





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  • 1stシングル「あなたに夢中」 
  • 2ndシングル「そよ風の口づけ」 
  • 3rdシングル「危い土曜日」 
  • 4thシングル「なみだの季節」 
  • 5thシングル「年下の男の子」 
  • 6thシングル「内気なあいつ」 
  • 7thシングル「その気にさせないで」 
  • 8thシングル「ハートのエースが出てこない」 
  • 9thシングル「春一番」 
  • 10thシングル「夏が来た」 
  • 11thシングル「ハート泥棒」 
  • 12thシングル「哀愁のシンフォニー」 
  • 13thシングル「やさしい悪魔」 
  • 14thシングル「暑中お見舞い申し上げます」 
  • 15thシングル「アン・ドゥ・トロワ」 
  • 16thシングル「わな」 
  • 17thシングル「微笑がえし」 
  • 18thシングル「つばさ」 

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