女装家でタレントのミッツ・マングローブが4日、東京・タワーレコード新宿店でデビューシングル「若いってすばらしい」発売記念イベントを行った。ミッツは「この時期に、これ以上不謹慎なことはないよね…」と恐縮そうに語りつつ「どういうスタンスで日々過ごせばいいか難しくて、気持ちが暗くなるけど、ずっとそういうわけにはいかない」と前を向いた。

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　1966年に発売された槇みちるのカバーで歌手デビューしたミッツは、集まった100人のファンを前に往年の歌謡曲4曲を熱唱。「20年かかった。CD出すまでに。緊張した」と念願がかない、安堵の笑みを浮かべたミッツは、同じ女装家でコラムニストのマツコ・デラックスの評判を聞かれると「気持ち悪いと言われた。お互いに気持ち悪いしか言わないんだけど。でも、確かに気持ち悪いよね」と自虐交じりに明かした。

　東日本大震災で被災した人々の思いを考えると「この場は不謹慎」とキッパリ。それでもミッツは「当事者以外の人たちも暗くなってるから。そういう意味では、この曲を聴く間だけは、朗らかな気持ちになってくれたら。徐々に元に戻していきたい」と、1日も早い復興に向けての自身のスタンスを語っていた。

　今後も「歌ってみたい曲はたくさんある」と歌手活動に力を入れていくことを宣言していたミッツは、4月29日（金・祝）に東京・原宿クエストホールで『ミッツ・マングローブ Mitz Mangrove Concert2011〜誰かが私を呼んでいる〜』と題したレコ発ライブを開催する。