■底抜けに楽しい『TEMPTATION BOX』
8/11にリリースされた、SCANDALの2ndアルバム『TEMPTATION BOX』が、8/11付のデイリーランキングの2位にランクインし、好発進した。
SCANDALは2006年に大阪のボーカル&ダンススクールで出会った女子高生4人で結成。楽器も触ったことがなかった女のコ達が、必死にもがきながら、ようやくここまできたんだなぁというのが、この『TEMPTATION BOX』を聴いた最初の感想だった。
彼女達のライブ&イベントは、デビュー当時からけっこう観ているが、最初は荒削り、という言い方はまだいい方で、正直演奏は下手くそだった。でも仕方ない。楽器と出会ってから注目されるまで、そう時間がかからなかったから。それはたぶん、彼女達の“やりたいこと”が明確に伝わってきたからで、制服姿でギターをかき鳴らしながら、女のコのホンネやリアルな感情を伝えようとしている“突き抜けた”感じが新鮮だったからだ。
その新鮮さといい意味で荒削りでアグレッシブなところは、デビューから4年経った今でも変わらない。ただ大きく変わったのは、演奏がムチャクチャ上手くなったこと(笑)。ライブを観るたびにものすごいスピードでステップアップしていたし、演奏だけではなく、人にきちんと“伝える”ことができていると思う。伝わってるか伝わってないかという部分では、今まではどちらかというと、彼女達のスタイルの新鮮さや、もの珍しさも手伝って、ひいき目というか、大目に見ていた感が正直あった。でも、個人個人の演奏力、バンドとしてパワーがみるみるアップしてきたということは、相当練習している跡がうかがえるし、作詞でコトバを綴るのにも、相当悩んで苦労したと思うし、壁にぶち当たりながらも逞しく成長した今の彼女達からは、きちんと言いたいことが伝わってくる。それはメンバー全員が、音楽を心から楽しめるようになったからではないだろうか?
インディーズで大きな注目を集め、アメリカやフランス、香港でライブを敢行し、海外メディアからも賞賛され、メジャーデビュー後も順調に成長を続け、昨年は『第51回 輝く!日本レコード大賞新人賞』という大きな賞も獲得――と一見順風満帆に見えるそのキャリアだが、ティーンから大人へと人間として成長していく中で、一人ひとりの色々な意見や考えが交錯しただろうし、自分達の思い通りにいかないことも多々あっただろうし、それは歌詞やステージ、インタビューなどで感じることができたし、でもそんな色々なことから“抜けた”からこそのこのアルバム『TEMPTATION BOX』なのではないだろうか。だからこんなにも楽しい作品になっているのではないだろうか。
様々な表情を持った作品がどれも生き生きとしていている。ハードなナンバーや、強烈なメッセージを届けてくれる曲も収録されているが、ひとついえるのは、極上のポップさを湛えた1枚ということだ。ロックでポップ、それこそがSCANDALの真骨頂だ。“SCANDALワールド”がハッキリと見えている。
この作品を聴いてくれる全ての人へ伝えたいメッセージは、メンバー自身への、さらにSCANDALというバンドへの自分達からのメッセージでもある。
ここからのSCANDALが楽しみだ。
⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ
8/11にリリースされた、SCANDALの2ndアルバム『TEMPTATION BOX』が、8/11付のデイリーランキングの2位にランクインし、好発進した。
SCANDALは2006年に大阪のボーカル&ダンススクールで出会った女子高生4人で結成。楽器も触ったことがなかった女のコ達が、必死にもがきながら、ようやくここまできたんだなぁというのが、この『TEMPTATION BOX』を聴いた最初の感想だった。
その新鮮さといい意味で荒削りでアグレッシブなところは、デビューから4年経った今でも変わらない。ただ大きく変わったのは、演奏がムチャクチャ上手くなったこと(笑)。ライブを観るたびにものすごいスピードでステップアップしていたし、演奏だけではなく、人にきちんと“伝える”ことができていると思う。伝わってるか伝わってないかという部分では、今まではどちらかというと、彼女達のスタイルの新鮮さや、もの珍しさも手伝って、ひいき目というか、大目に見ていた感が正直あった。でも、個人個人の演奏力、バンドとしてパワーがみるみるアップしてきたということは、相当練習している跡がうかがえるし、作詞でコトバを綴るのにも、相当悩んで苦労したと思うし、壁にぶち当たりながらも逞しく成長した今の彼女達からは、きちんと言いたいことが伝わってくる。それはメンバー全員が、音楽を心から楽しめるようになったからではないだろうか?
インディーズで大きな注目を集め、アメリカやフランス、香港でライブを敢行し、海外メディアからも賞賛され、メジャーデビュー後も順調に成長を続け、昨年は『第51回 輝く!日本レコード大賞新人賞』という大きな賞も獲得――と一見順風満帆に見えるそのキャリアだが、ティーンから大人へと人間として成長していく中で、一人ひとりの色々な意見や考えが交錯しただろうし、自分達の思い通りにいかないことも多々あっただろうし、それは歌詞やステージ、インタビューなどで感じることができたし、でもそんな色々なことから“抜けた”からこそのこのアルバム『TEMPTATION BOX』なのではないだろうか。だからこんなにも楽しい作品になっているのではないだろうか。
様々な表情を持った作品がどれも生き生きとしていている。ハードなナンバーや、強烈なメッセージを届けてくれる曲も収録されているが、ひとついえるのは、極上のポップさを湛えた1枚ということだ。ロックでポップ、それこそがSCANDALの真骨頂だ。“SCANDALワールド”がハッキリと見えている。
この作品を聴いてくれる全ての人へ伝えたいメッセージは、メンバー自身への、さらにSCANDALというバンドへの自分達からのメッセージでもある。
ここからのSCANDALが楽しみだ。
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2010/08/11





