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【編集長の目っ!】上半期ランキングのキーワードは“アニソン”!

■パッケージ市場は、“アニソン”が大きな力に

 恒例の『上半期ランキング』を17日に発表した。
 シングルはジャニーズ勢の強さが目立った。の1、2フィニッシュを始め、TOP10内に6作品と他を圧倒。ちなみに嵐はDVD部門でも、ライブDVD『ARASHI AROUND ASIA 2008 in TOKYO』が35,5万枚を売上げ1位と、本当に強い。アルバムではMr.Childrenのオリジナルアルバム『SUPERMARKET FANTASY』が、122.6万枚と唯一のミリオンを突破し1位。色々なトピックスがある中で際立った強さを見せたのが、アーティスト・トータル・セールス1位のEXILEと、ジャニーズ勢、そしてもうひとつ、「アニメ・サントラ」だろう。


上半期シングルランキング16位の「Don’t say“lazy”」【通常盤】 

上半期シングルランキング16位の「Don’t say“lazy”」【通常盤】 

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 中でも注目を集めたのが“けいおん!”だ。『まんがタイムきらら』(芳文社)で連載中の、かきふらい原作の人気4コマ漫画をアニメ化。軽音楽部の女子高生の日常を描いたストーリーで、4月からTBS系でOAが始まると深夜帯ながら一気にブレイク。

 4月22日に「桜高軽音部」名義の同番組のオープニングテーマ「Cagayake!GIRLS」と、エンディングテーマ「Don’t say“lazy”」を同発すると、それぞれ4位、2位にランクインし、一躍注目の的に。その注目度は日に日に高まっていき、2作品とも7週連続トップ30入りというロングヒットになり、結果、上半期ランキングの「Don’t〜」は16位に、「Cagayake〜」は19位にランクインしてきた。音楽(曲)とアニメの世界観に統一観があり、コアファンだけではなく、ライトユーザーにも興味をもたせることができた結果だ。

 『けいおん!』に関しては、また改めてその魅力を検証するとして、人気アニメのオープニング/エンディングテーマを収録したコンピレーション盤も売れた。『銀魂BEST』(16.6万枚・20位)と『BLEACH BEST TUNES』(11.8万枚・30位)だ。ちなみにこの2作品は3,990円の高額アイテムだ。

 若いユーザーに不況もなにも関係ない。好きなものにはお金をかける。“マスト”なものは他のものを我慢してでも手に入れる。東京・渋谷のティーンファッションの総本山・shibuya−109も、この不況の中でも売上げを順調に伸ばしている。アニメマーケットもあまり好不況は関係ないのだろう。それにアニメファンはファンの年齢層も幅広い。彼らが上半期のパッケージ市場を支えたといっても過言ではない。


 EXILE

⇒ 松田聖子・中森明菜を始め、80年代のヒット曲を編集長が解説!
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