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【編集長の目っ!】福原美穂がLAで泣いた日

福原美穂の一番長い一日in LA

 昨年4月にデビューし、そのソウルフルで表現力豊かなボーカルが高い評価を得て順調に成長を続ける福原美穂が、自身の原点ともいえるゴスペルの聖地、米・ロサンゼルスの黒人教会に“里帰り”。ゴスペルのコーラス隊をバックに歌い、泣き、笑い、そして“感じ”、またひと回り大きくなって帰ってきた。

米・ロサンゼルスの黒人教会で歌う福原美穂 

米・ロサンゼルスの黒人教会で歌う福原美穂 

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 福原がデビュー前に訪れた教会の牧師からの招待で、LAにあるA.M.E.2nd CHURCHに向かったのは年明け早々。同教会で行われる“炊き出し”の際に、歌でそこに集まった人々の心を温かくし、そして勇気づけて欲しいという牧師からのリクエストに福原が応えた。

 ただ、前回訪れた時とは圧倒的に状況が違う。前回は教会のお祈りに参列している人達を前に歌い、今回は世界的不況のあおりを受け、生活に困っている現地市民が、教会に炊き出しを求めて訪れているところで歌う、という状況だ。正直、歌よりも温かい食べ物…生きるため、生活のためにここに来ているんだ、とそこにいる誰もが思っている……そんな空気が彼女を待ち受けていた。

 そこにいる500人に向け、思いを込め歌ったが、初めは誰も彼女と目を合わそうとしなかったという…。その時の気持ちは、彼女の公式ブログに詳細に綴られており「もう歌えないって生まれて初めて思った」と告白している。初めて彼女が経験した“恐怖”だ。最後に「Amaizing Grace」を歌う予定だったが「私は無力だ」と思った瞬間、歌えないと思ったという。

 そう思いながら彼女は歌った。泣きながら歌った。「Amazig Grace」を歌い始めると、会場にいた人たちが笑顔になり、一緒に口ずさんでくれた。彼女は歌いきり、こう思ったという。「1人でも私が歌ったことで“何か”感じてくれてたら、行って歌った意味があるなって。何人だけかもしれないけど一緒に歌ってくれたり、泣いてくれたりした人にありがとうを言いたいです。今世界経済が大変なことになってきて、色んな所でリストラがあったり、日本でも増えてニュースになってる。私に出来る事なんてホントは無いかもしれないけれど、音楽があるなら一緒に歌ったり、一瞬でも気持ちが晴れたり、心の中に歌を届けれる人になりたいって強く思いました」(ブログより抜粋)。

 彼女は表現者として、歌うたいとして、どんな状況でも人々の心に“何か”を届けることができること、感じてもらえることこそが無常の喜びなんだ、ということを今回の貴重な体験、経験を通して、ココロと肌で感じることができたはずだ。幸せだと思う。デビューして間もない時期にそんな貴重な経験ができたことを、逆に前向きに受け取り、その時感じた気持ちに正直に向き合い、その“想い”を、ソウルを歌に乗せて、我々のココロに届けて欲しい。

 そんな福原美穂の1stアルバム『RAINBOW』が1月28日に発売され、同日付オリコンデイリーランキング2位と好発進した。4枚のヒットシングルを含む豪華な1枚になっている。1曲1曲違う表情を感じさせてくれるボーカル力はさすがだ。そしてひと言ひと言をきちんと伝えようとする想いがきちんと伝わってくる。新人の1stとしては非常に完成度が高い作品だが、それ以上に“これからの”福原美穂がますます楽しみになった。そんな思いが強く残った。


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