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【編集長の目っ!】幅広い層から愛されるYUI、その人気の秘密とは…

■世代を超え、そのピュアな心、真直ぐなメッセージに打たれる人続出


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YUI『I LOVED YESTERDAY』初回限定盤


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YUI『I LOVED YESTERDAY』通常盤


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YUI


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 YUIの3rdアルバム『I LOVED YESTERDAY』が4月9日にリリースされ、順調に売上げを伸ばしている。昨年4月にリリースしたアルバム『CAN’T BUY ME LOVE』から約1年、17歳でデビューし、この3月で21歳になり、今回の作品はメッセージがよりストレートになったYUIの世界観がギッシリと詰まった一枚だ。05年にシングル「feel my soul」でデビューしてから、コンスタントにヒットシングルと、アルバムを出し続けているその“生産力”は、高く評価すべきだ。中でも『CAN’T〜』は70万枚近い大ヒットになり、10代はもちろん20代、30代といった広い層から支持を得ていることを証明した。また、CMが非常に効果的で、昨年の「au LISMO」のCMソングだった「CHE.R.RY」は約17万枚のスマッシュヒットになり、「グリコ キスミント」のCMソング「Laugh away」(今アルバムの1曲目)も好評で、視聴者に、彼女の新しい魅力をプラスオンさせ、伝えることができている。結果、男女問わず、幅広いファン層をガッチリつかんでいる。

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 彼女のソングライティングの原動力になっているのは、音楽の中で嘘をつかない、という姿勢、気持ちなのではないだろうか。彼女が書く詞は、どこまでもピュアで、そして現実を真っすぐ見つめている。その素直な想い、気持ちをストレートに表しており、何からも誰からも邪魔されることなく、YUIの言葉としてスッと心に入ってきて、そして響きわたる。

 10代のファンを多く持つYUI。ティーンが求めているのは、いつの時代も自分たちの心の代弁者だ。心の中のもやもや、どうしていいのか、誰にぶつけていいのかわからない怒りや悲しみ、拠りどころのない感情を、YUIの言葉とメロディが、やさしく包み込んでくれる。共感、共鳴……同じ場所に立っているという同志的な存在なのではないだろうか。しかし、YUIも21歳、コドモではなくオトナだ。ティーンの代弁者という立ち位置には無理があるのでは? それはそうだろう。でも彼女はどこまでも“ピュア”な心の持ち主だ。いいことも、悪いことも、キレイなことも汚れていることも、その澄んだ瞳と心で素直に捉え、素直に表現する。そんなピュアな部分が聴き手側の琴線に触れるのではないだろうか。20代、30代そしてその上の層は彼女のピュアさに触れることで、忘れかけている何かを思い出し、みつけることができているのではないだろうか。

 昨年は日本武道館でのライヴも成功させたYUI。ライブや音楽番組などで観る彼女は清々しく、力強い。その凛として佇まいから、一生懸命メッセージを伝えようと歌う姿は、性別、年齢関係なく心を打たれると思う。

 『I LOVED YESTERDAY』には、“昨日が今日を支えて、今日が明日につながっていく”という強いメッセージが込められている。ロックンロール、ポップス、バラード、様々なタイプの曲が収録されているが、一貫しているのは、現実をまっすぐ捉えたメッセージを届けようとしていることだ。

 彼女は確実に今の音楽シーンを牽引しているアーティストの一人だ。

YUI『新しい発見と今だからこそ思うこととは?!』(08年04月09日)

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