| ジャクソン兄妹の黄金期が蘇るセンセーショナルな話題作 世界総売上7億5000万枚を誇るキング・オブ・ポップことマイケル・ジャクソン。女性R&Bシンガーのアイコン的存在で、今作よりファーストネームのみで活動を行っていくジャネット。リリースごとに突出したセールス、そして、度肝を抜く言動で常に話題を振りまいてきたジャクソン家の兄妹が、奇しくもこの2月に話題作をリリースする。兄マイケルは全世界累計売上1億400万枚という史上最も売れたアルバムの誉れ高い『スリラー』の発売25周年記念盤を、妹ジャネットはレーベルを移籍し、心機一転、約1年半ぶりのニューアルバムをリリースする。2人の足跡を駆け足で辿りつつ、話題作の内容に迫る。 キング・オブ・ポップと女性R&B歌手のアイコン 95年5月に発表された「スクリーム」という、マイケルとジャネットの異なる声の特徴を上手く配したジャクソン兄妹のデュエット・ナンバーがある。宇宙船の中、冬眠から目覚めたマイケルとジャネットが、退屈や孤独を紛らわせるために縦横無尽に暴れ、踊る。正気と狂気の入り交じったモノクロのミュージック・ビデオは、ギネスブックにも載った制作費と共に話題となった。 そのビデオには、2人が1つのソファーでゲーム対戦に輿じている場面がある。仲良くも、時に競い合い、ここまで登り詰めてきた両者の活動とダブって映るシーンだ。 |
| その後、82年に、後述するモンスター的メガヒット・アルバム『スリラー』を発売。類稀なる才能で全世界のファンを魅了すると、87年『BAD』、91年『DANGEROUS』等、次々とヒットを飛ばし、全世界のトータルセールスは7億5000万枚超。史上最も成功したエンターテイナーとして君臨する一方、成功者にありがちなスキャンダルにも曝されやすく、今なお話題には事欠かない。 その妹ジャネット・ジャクソンは、日本の女性R&Bシンガーたちにも多大な影響を与え、フォロアーも多数生んだアイコン的存在。66年5月、ジャクソン家の末っ子として生まれたジャネットは7歳からステージに立ち、歌手としても兄弟とのデュエット曲やバックボーカルとして活動。82年にデビュー後、86年に3rdアルバム『コントロール』で全米1位を獲得。続く89年『リズム・ネイション 1814』も全米1位を獲得し、翌90年には東京ドームでの最高観客動員記録を作った日本公演を敢行。01年に発売した『オール・フォー・ユー』が日本における最大ヒットとなったが、近年はかつての栄光が薄れつつあった。 発売25周年記念盤と原点回帰的な新作 しかし、昨年末にはジャクソン5の再結成が噂されるなど、にわかにジャクソン家の周囲が騒がしくなっていた矢先、奇しくも、この兄妹が同時期に話題作をリリースすることになった。 まずは、全世界で1億400万枚という史上最高の売上枚数と、全米アルバムチャート37週No.1の最長記録を持つマイケル・ジャクソンの『スリラー』が発売から25年を迎える今年、それを記念した『スリラー25周年記念リミテッド・エディション』が2月20日に発売される。 『スリラー』のオリジナル楽曲に加え、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムやファーギー、そしてエイコンが参加し、『スリラー』収録曲をリメイクしたもの、カニエ・ウェストによるリミックス、そして『スリラー』制作時には未完成だった楽曲にマイケルのボーカルを乗せ、トラックを追加して補完させた楽曲など計7曲を“新曲”として追加収録。これにデジタル・リマスタリングされた4曲のミュージック・ビデオを収録したDVDを合わせた2枚組となっている。「今の若い人にマイケルをアピールしつつ、リアルタイムのファンにもしっかり訴求できる内容」とSJI社 第1企画制作グループの佐々木洋氏が語るとおり、充実したアイテムだ。 そして、翌週の27日には、ジャネットがアイランド・デフ・ジャム移籍第一弾をリリースする。心機一転、JANET(ジャネット)として活動する約1年半ぶりの新作『ディシプリン』は、ジャーメイン・デュプリやNe-Yo、ロドニー・ジャーキンスら、現代のブラック・ミュージック界における最高峰の布陣がプロデュース。UMK社のディレクター・松村みゆき氏が、「正に80年代後期のジャネットの全盛期をバージョンアップしたアルバム。原点に回帰し、ジャネットはこの作品で蘇ります。アヴリル・ラヴィーンら若い女性アーティストが活躍したのが07年なら、08年はエイジレスなディーヴァたちがマーケットを牽引していきたい」と意気込んでいる今作は、ジャネットの得意とするところの躍動的なダンスビートを軸に、ミッドバラード、ハウスmeetsヒップホップ、ディスコ・ダンス等、従来のエッセンスと旬な音が詰まった自信作。人気停滞時にアイランド・デフ・ジャムへ移籍したことで大復活を遂げたボン・ジョヴィ、マライア・キャリーに次ぐ3例目となるか、注目だ。 2月下旬の店頭はきっと“ジャクソン祭”となり、この2作品からジャクソン兄妹の復活の狼煙が上がるに違いない。 |
2008/03/06




