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オトナの遊び心満載の加藤・坂崎の和幸コンサート


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アルバム『ゴールデン・ヒッツ』の発売記念コンサートを開催した和幸


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写真左から 坂崎幸之助(THE ALFEE)、加藤和彦

 加藤和彦と坂崎幸之助(THE ALFEE)が、60年代〜70年代の様々な音楽を新解釈で展開するユニット和幸(かずこう)を結成しアルバム『ゴールデン・ヒッツ』を発売。それを記念して12日渋谷C・C・レモンホールでアルバム発売記念のコンサートが行われた。

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 60年代当時のファッションを意識した衣装であらわれた2人は、まずギターをつないでいるアンプを「ガリガリ」と言わせ、「わかった人はわかったと思うけど、当時はアンプも最初からすんなり音が出なくて、最初の調整でガリガリ言ったものでしたよね」とこだわりの一端を披露。

 また、演奏された作品は基本的に2人のオリジナルなのだが、サウンドはあくまでも60年代の欧米のヒットポップスへのオマージュとなっており、ビートルズ、ビージーズ、サイモン&ガーファンクル、バート・バカラックらのサウンド・イメージを堪能させてくれる中高年のファン大喜びのステージとなった。

 彼らはまだ結成したばかりとあって、持ち曲は今回のアルバムに収録された12曲だけ。しかも「60年代から70年代の音作りにこだわって作品を作ったため、気がついてみれば1曲ごとが2〜3分しかなく、アルバムの曲を全曲演奏しても1時間持たないことに気がつきました」ということで、あわててフォークルや加藤の名曲を演奏曲に追加した。

 某住宅会社CMでおなじみの「家をつくるなら」や当時のフォーク・ファンにとっての隠れた名曲「ふしぎな日」、そして誰もが知っている大ヒット曲「あの素晴らしい愛をもう一度」まで随所に散りばめられた往年のフォークヒットが良いアクセントとなり、結果的に飽きずに楽しめる2時間30分となった。

 特に「イムジン河」はバックメンバーのフランス人パトリック・ロジェがアコーディオンを弾きながらフランス語で披露し、この作品が内包している人と人との間の心理的、現実的境界線の存在から持ち上がる差別問題を、ただ歌うことだけで考えさせる効果を生み出していた。

 加藤、坂崎共に次々と楽器を替えながら、途中レコーディング時に気分転換で作った替え歌を披露したりしながら、本人達も楽しみながらのコンサート。オトナの企画として評価できる。なお、このコンサートは14日大阪フェスティバルホール、17日愛知県芸術劇場でも行われることになっている。

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