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さだまさし、平和祈念で広島3万2千人イベント

■さだまさしのコメントはこちら

 昨年まで20年間、広島原爆の日の8月6日に長崎で平和祈念の野外イベントを行ってきたさだまさしが、その集大成でアンコールともいえる平和祈念イベント「2007夏 広島から」を長崎原爆の日である8月9日に広島市民球場で行った。

 当日は約6万通の応募者の中から選ばれた3万2千人が広島市民球場を埋め尽くす中、戦後広島の復興のシンボルである市民球場の開設50周年を意味する50の背番号をつけた広島カープのユニフォーム姿でさだが登場し、グランド中央に設けられた円形ステージでイベントをスタートさせた。

 「20年間広島の空に向けて長崎から、愛について平和について歌ってきました。やり残したのは広島から長崎に向けて歌うことでした。これで長年の夢がかないました」とさだ自身も興奮を隠せない様子での幕開けとなった。

 これが最後の1回ということで、ゲストもさだの志に強く共鳴する人たちが揃った。佐田玲子、チキン・ガーリック・ステーキ、September、コロッケ、山崎まさよしBEGIN、根本要、加山雄三ら、総勢7組。
 中でも、さだの志を継いだのがBEGIN。2001年に始めた「歌の日コンサート」が今年は野外の3万人規模の無料大イベントとなり、沖縄夏の風物詩となりつつある。また、加山雄三は今年で11回連続のゲスト出演。さだの志に共鳴し、11回目から連続で毎年6日のスケジュールを空け続けた。そして今年は9日のスケジュールを空けてこの日に臨んだ。さだが音楽を始めたきっかけであり尊敬する大先輩の加山だが、この日ばかりは「こんな凄いイベントを1人で引っ張ってきたさだくんを尊敬しています!」とさだに対してステージ上でコメント。横で聞いている本人も感激もひとしおだった。

 イベントは夕方5時にスタートし、ゲストのステージを含めて4時間30分、9時30分までおこなわれた。イベントの最後を飾ったのはさだのステージ。メッセージを伝えつつ日本を愛する曲、平和を愛する曲を次々と歌っていく。本編最後の「広島の空」「長崎の空」「祈り」の3曲は、まさにこのイベントが生み出したストレートなメッセージソング。長崎の日に広島でこの3曲を歌うことでこのイベントは完結を迎えたといえる。

 途中、無念にも今年凶弾に倒れた長崎市の元市長伊藤一長氏とのエピソードも交えながら、平和について語り、歌う。21年間の集大成とでもいうべき最後のステージはまさに全編力一杯の直球勝負という趣だった。そして、アンコール曲「落日」を歌い終えるとともに、それまで会場全体で歌っていた「しあわせになろう いつかかならず 約束をしよう しあわせになろう」という詞のリフレインに込められた平和への想いを確認するように、「約束したよ!」という言葉とともにステージを去った。

 長崎出身である自分は平和への想いを世に問い続ける役割をもっていると考えているさだまさし。彼の平和への旅は、これで終わったのではなく、新たな始まりなのではないだろうか。

さだまさし本人のコメント
 今日は色々特別な話をしようと考えていたけれど、実際その時を迎えてみると、これまで話してきたいつもと同じことしか言えなかった。それでわかったのは、平和を想う気持ちというのは6日や9日という日付で変わるものではないんだということ。特別なイベントとしてではなくいつもそういう気持ちを持っていることが大事なんだという当たり前のことだった。
 僕は、20年間、いつも僕が抱いているこの平和への想いが「夏・長崎から」というイベントに来てくれた人に本当に届いているんだろうか、いや届いていないんじゃないか、という自問自答を繰り返してきた。毎年イベントが終わるたびに「やっぱりダメだ」と落ち込んで、4月くらいになると「いやそんなことはない。やっぱりみんなに届いているんだ」と思い始める。本当にその繰り返しだった。
 でも、こうして終わってみて思うのは、たくさんの人に参加してもらって大変ありがたかったけれど、もっとみんなに発信者になって欲しいということ。平和について1年に1回考えてもらったら、その時考えたことや、自分なりにつかんだ想いを、周りの人に伝えてほしいということ。
 例えば今日集まった3万2千人が1人10人に自分がつかんだ平和への想いを話したら30万人、100人に話したら300万人に伝わる。これは大きいと思う。
 僕は未だ発展途上にある世界の人々への教育が行き届けば戦争はなくなると信じている。だから後100年後か200年後には確実に戦争はなくなるはず。でもその期間の間に流される血がもったいない。だからこのイベントに21年間に参加したたくさんの人、テレビで放送をみたたくさんの人たちに自ら発信者になってもらいたい。平和というのは誰かからもらうものではなくて、自分の強い心で勝ち取るもの、守るものなんだから。

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