SKY-HI率いるBMSGから今年1月にデビューした、RUI、TAIKI、KANON、GOICHI、ADAMによる5人組ボーイズグループ・STARGLOW。デビューシングル「Star Wish」でオリコン週間シングルランキング初登場1位を獲得すると、「USOTSUKI」「Drivin' My Life」も週間デジタルシングル(単曲)ランキングで1位を記録。デビューから半年あまりの間に、フィジカルとデジタルの双方で結果を残してきた。
BE:FIRST、MAZZEL、HANAらを送り出してきたBMSGの新たなグループとして注目を集める一方、その存在を「期待の新人」という言葉だけで括ることはできない。オーディション『THE LAST PIECE』から生まれた5人は、BMSGが培ってきた価値観を受け継ぎながら、それぞれの個性を武器に独自の存在感を築き始めている。デビューからランキングで実績を積み重ね、着実に支持を広げる背景には何があるのか。5人の個性、楽曲、ライブから、その強さと可能性を探る。
■「Star Wish」初登場1位、2026年度デビュー組で唯一の首位
2026年1月21日にリリースされたデビューシングル「Star Wish」は、26/2/2付オリコン週間ランキングで初登場1位を獲得した。2026年度にデビューした男性アーティストとして、週間シングルランキング1位を獲得したのはSTARGLOWが唯一となる(26/9/21付現在)。
これは単に「新人がいきなり1位になった」というだけではない。彼らはオーディション『THE LAST PIECE』を通して約半年にわたり、5人の個性をファンに伝える時間を持ってきた。オーディションから積み重ねてきた期待や応援の結果といえるだろう。
BMSGは「才能を殺さないために。」というミッションのもと、音楽を軸に、アーティストの創造性や本質的なエンターテインメントの価値を追求してきた。その姿勢は、作品の届け方、ライブ、ファンとの関係性にも表れている。
デビュー直後に横浜BUNTAIで行われたDEBUT SHOWCASE『Wish upon a star』では、2日間3公演で約1万5000人を集めた。ここからもSTARGLOWの音楽やパフォーマンスそのものへの関心の高さがうかがえる。
■「USOTSUKI」でデジタル1位 フィジカルだけではない強さ
今年4月1日に発売された2ndシングル「USOTSUKI」は、オリコン週間ランキングで最高3位を記録(26/4/13付)。一方、タイトル曲「USOTSUKI」はオリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングで1位を獲得した(26/4/13付)。
この違いは、STARGLOWの支持を考えるうえで興味深い。デビュー時の「Star Wish」が週間シングルランキングで1位を獲得したのに対し、「USOTSUKI」は週間デジタルシングル(単曲)ランキングでグループ初の1位を獲得。CDを手に取るファンに加え、楽曲単位でもSTARGLOWの音楽が支持されていることがうかがえる。
新人グループにとって、期待値がもっとも高いデビュー作の勢いを2作目以降も保つのは簡単なことではない。しかしSTARGLOWは、「Star Wish」で得た注目を「USOTSUKI」へとつなぎ、楽曲そのものへの支持へと広げた。これは、グループとしての「継続性」を考えるうえでも、大きな意味を持つ。
■1位が「点」から「線」へ――「Drivin' My Life」で自己記録を更新
7月20日に配信された「Drivin' My Life」も、オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングで初登場1位を獲得(26/8/3付)。「USOTSUKI」の初週DL数を更新した。
ここで注目したいのは、「1位を獲った」ことだけではなく、「前作の初週DL数を上回った」という事実だ。デビューからまだ半年ほどしか経っていないにもかかわらず、作品を重ねながら自己記録を塗り替えている。
この流れからも、STARGLOWがデビュー時の話題性だけにとどまらず、作品ごとに支持を積み上げていることが読み取れる。ランキング1位が「点」ではなく「線」になっていることこそ、いまのSTARGLOWを語るうえでもっとも注目すべきポイントだろう。
こうした実績はランキングだけにとどまらない。英国の音楽メディア『NME(New Musical Express)』が選ぶ「2026年注目すべき新人アーティスト100組」に日本から唯一選出されたほか、「MTV Video Music Awards Japan 2026(MTV VMAJ 2026)」では特別賞「Rising Star Award」を受賞。「MUSIC AWARDS JAPAN 2026(MAJ 2026)」でも「最優秀ニュー・アーティスト賞」など2部門にノミネートされ、国内外で存在感を示している。
■異なる武器を持つ5人 個性がグループの強さに
なぜSTARGLOWは継続的に支持されるのか――。その理由のひとつは、RUI、TAIKI、KANON、GOICHI、ADAMという5人が、それぞれ異なる個性とバックグラウンドを持っている点にある。
『THE LAST PIECE』は、「夢を見づらい10代」をメインターゲットに、19歳以下の男性を対象に募集された。そして多くの応募者のなかから選ばれた練習生たちが合宿形式で歌唱・ダンス・ラップの審査に挑み、最終候補10人からSTARGLOWになる5人が選抜された。
プロデューサーのSKY-HIは選考発表の際、5人それぞれに異なる言葉を送っている。それは裏を返せば、STARGLOWが「同じ型にはまった5人」ではなく「異なる武器を持つ5人」が集まったグループであることを物語っている。
歌唱、ラップ、ダンス、それぞれが得意な領域を持った5人が同じステージに立つからこそ、グループとしての表現に厚みが生まれる。『THE LAST PIECE』を追ってきたファンにとっては、審査期間から知っている個性が楽曲のなかでどう生かされ、どれほど成長したかを見る楽しみがある。デビュー後に知ったファンにとっては、楽曲やパフォーマンスから「このメンバーはどんな人なんだろう」と、パーソナリティにまで興味が広がっていく。グループを好きになる入口がひとつではないことも、STARGLOWの強みといえるだろう。
■楽曲ごとに変わる5人の表情 “型にはまらない”音楽性
STARGLOWのMVを並べてみると、ひとつの型にはまらない5人の個性が見えてくる。
デビュー曲「Star Wish」は、5人それぞれの個性とスキルが均等に際立つボーカルワークを軸に組み立てられている。特定のメンバーを前面に出すというより、5人の声の重なりそのものを聴かせる構成になっている。
「USOTSUKI」のMVは「バタフライエフェクト」がコンセプト。5人のなかで唯一、一般公募からデビューを掴んだADAMを物語の中心に据え、エモーショナルな表現と爽快感を兼ね備えたダンスが、歌唱に彩りを与えている。
「Good Boys Anthem」ではラップパートをTAIKIとGOICHIが自ら作詞した。パンチの効いたラインに仕上げながらも、等身大の言葉で人柄をにじませている。監督には品川ヒロシを迎え、グループ初となるアクションシーンにも挑戦した。
そして「Drivin' My Life」はこれまでのイメージから一転して、チルな楽曲に挑戦。フォーメーションよりも、パフォーマンスの端々に散りばめられたメンバー同士の自然体なコミュニケーションに焦点が当たっている。
楽曲が変わると、前に出てくるメンバーも、歌とラップの配置も、パフォーマンスの見え方さえも変わる――。それは、5人それぞれにできることが多いというだけでなく、楽曲ごとに異なる個性の組み合わせ方を選んでいるということでもある。だからこそ、STARGLOWのファンには「次はどんな曲を持ってくるのか」という期待が生まれる。このワクワク感こそ、短期間で支持を広げている要因のひとつといえるだろう。
■アリーナ公演へ 数字だけでは測れないライブの存在感
ランキングの数字と並んで見逃せないのがライブだ。STARGLOWは4月から7月にかけて17都市を巡る初のファンミーティングツアー『STARGLOW 1st Fan Meeting -STAR CRUISE-』を行い、8月には追加公演として、横浜アリーナとGLION ARENA KOBEで初のアリーナ単独公演を開催。デビューからわずか半年余りでの実現となった。
こうしたライブ展開は、所属レーベルBMSGが掲げる理念「Live with Music, Live for Music(音楽と生きる 音楽を活かす)」とも重なる。音楽そのものだけではなく、ライブという体験を通してファンとの関係を築いていく姿勢が見えてくる。
ランキングは楽曲がどれだけ支持されたかを数字で示す一方、ライブはその楽曲を誰にどう届けるのかを直接伝える場でもある。この両方がそろうことで、ファンの熱はさらに高まっていく。
■「期待の新人」のその先へ 1stアルバム『Aurora』が示す次章
STARGLOWの2026年はランキング1位から始まり、2作目、3作目でも異なる形で1位を積み重ねてきた。これは単なる「新人としての快挙」ではなく、オーディションで生まれた期待がデビュー後の支持に変わり、その支持がさらに次の作品へとつながっていることを示す結果といえるだろう。
11月には1stアルバム『Aurora』の発売が控えている。シングルを通して少しずつ見せてきた5人の個性と音楽性が、アルバムというまとまった作品のなかでどう提示されるのか。デビュー時の話題性だけなら、その注目度は時間とともに薄れていく。しかし、作品を発表するたびに数字を更新し、ライブの規模を広げ、メンバーそれぞれの個性を武器に新しい表情を見せ続けるSTARGLOWは、すでに「期待の新人」という言葉だけでは括れない存在になりつつある。
ランキング1位は、これまでの勢いを示す結果であると同時に、次のステージへ進むための現在地でもある。デビューイヤーにすでに複数の形で結果を残した5人が、1stアルバム『Aurora』でどんな景色を見せるのか。そして、新世代のボーイズグループのなかでどんなポジションを築いていくのか。
「期待の新人」から、新世代ボーイズグループの筆頭株へ――。STARGLOWがここからどこまで存在感を高めていくのか、その歩みに注目したい。
文:坂本ゆかり
BE:FIRST、MAZZEL、HANAらを送り出してきたBMSGの新たなグループとして注目を集める一方、その存在を「期待の新人」という言葉だけで括ることはできない。オーディション『THE LAST PIECE』から生まれた5人は、BMSGが培ってきた価値観を受け継ぎながら、それぞれの個性を武器に独自の存在感を築き始めている。デビューからランキングで実績を積み重ね、着実に支持を広げる背景には何があるのか。5人の個性、楽曲、ライブから、その強さと可能性を探る。
■「Star Wish」初登場1位、2026年度デビュー組で唯一の首位
2026年1月21日にリリースされたデビューシングル「Star Wish」は、26/2/2付オリコン週間ランキングで初登場1位を獲得した。2026年度にデビューした男性アーティストとして、週間シングルランキング1位を獲得したのはSTARGLOWが唯一となる(26/9/21付現在)。
これは単に「新人がいきなり1位になった」というだけではない。彼らはオーディション『THE LAST PIECE』を通して約半年にわたり、5人の個性をファンに伝える時間を持ってきた。オーディションから積み重ねてきた期待や応援の結果といえるだろう。
BMSGは「才能を殺さないために。」というミッションのもと、音楽を軸に、アーティストの創造性や本質的なエンターテインメントの価値を追求してきた。その姿勢は、作品の届け方、ライブ、ファンとの関係性にも表れている。
デビュー直後に横浜BUNTAIで行われたDEBUT SHOWCASE『Wish upon a star』では、2日間3公演で約1万5000人を集めた。ここからもSTARGLOWの音楽やパフォーマンスそのものへの関心の高さがうかがえる。
■「USOTSUKI」でデジタル1位 フィジカルだけではない強さ
今年4月1日に発売された2ndシングル「USOTSUKI」は、オリコン週間ランキングで最高3位を記録(26/4/13付)。一方、タイトル曲「USOTSUKI」はオリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングで1位を獲得した(26/4/13付)。
この違いは、STARGLOWの支持を考えるうえで興味深い。デビュー時の「Star Wish」が週間シングルランキングで1位を獲得したのに対し、「USOTSUKI」は週間デジタルシングル(単曲)ランキングでグループ初の1位を獲得。CDを手に取るファンに加え、楽曲単位でもSTARGLOWの音楽が支持されていることがうかがえる。
新人グループにとって、期待値がもっとも高いデビュー作の勢いを2作目以降も保つのは簡単なことではない。しかしSTARGLOWは、「Star Wish」で得た注目を「USOTSUKI」へとつなぎ、楽曲そのものへの支持へと広げた。これは、グループとしての「継続性」を考えるうえでも、大きな意味を持つ。
■1位が「点」から「線」へ――「Drivin' My Life」で自己記録を更新
7月20日に配信された「Drivin' My Life」も、オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングで初登場1位を獲得(26/8/3付)。「USOTSUKI」の初週DL数を更新した。
ここで注目したいのは、「1位を獲った」ことだけではなく、「前作の初週DL数を上回った」という事実だ。デビューからまだ半年ほどしか経っていないにもかかわらず、作品を重ねながら自己記録を塗り替えている。
この流れからも、STARGLOWがデビュー時の話題性だけにとどまらず、作品ごとに支持を積み上げていることが読み取れる。ランキング1位が「点」ではなく「線」になっていることこそ、いまのSTARGLOWを語るうえでもっとも注目すべきポイントだろう。
こうした実績はランキングだけにとどまらない。英国の音楽メディア『NME(New Musical Express)』が選ぶ「2026年注目すべき新人アーティスト100組」に日本から唯一選出されたほか、「MTV Video Music Awards Japan 2026(MTV VMAJ 2026)」では特別賞「Rising Star Award」を受賞。「MUSIC AWARDS JAPAN 2026(MAJ 2026)」でも「最優秀ニュー・アーティスト賞」など2部門にノミネートされ、国内外で存在感を示している。
■異なる武器を持つ5人 個性がグループの強さに
なぜSTARGLOWは継続的に支持されるのか――。その理由のひとつは、RUI、TAIKI、KANON、GOICHI、ADAMという5人が、それぞれ異なる個性とバックグラウンドを持っている点にある。
『THE LAST PIECE』は、「夢を見づらい10代」をメインターゲットに、19歳以下の男性を対象に募集された。そして多くの応募者のなかから選ばれた練習生たちが合宿形式で歌唱・ダンス・ラップの審査に挑み、最終候補10人からSTARGLOWになる5人が選抜された。
プロデューサーのSKY-HIは選考発表の際、5人それぞれに異なる言葉を送っている。それは裏を返せば、STARGLOWが「同じ型にはまった5人」ではなく「異なる武器を持つ5人」が集まったグループであることを物語っている。
歌唱、ラップ、ダンス、それぞれが得意な領域を持った5人が同じステージに立つからこそ、グループとしての表現に厚みが生まれる。『THE LAST PIECE』を追ってきたファンにとっては、審査期間から知っている個性が楽曲のなかでどう生かされ、どれほど成長したかを見る楽しみがある。デビュー後に知ったファンにとっては、楽曲やパフォーマンスから「このメンバーはどんな人なんだろう」と、パーソナリティにまで興味が広がっていく。グループを好きになる入口がひとつではないことも、STARGLOWの強みといえるだろう。
■楽曲ごとに変わる5人の表情 “型にはまらない”音楽性
STARGLOWのMVを並べてみると、ひとつの型にはまらない5人の個性が見えてくる。
デビュー曲「Star Wish」は、5人それぞれの個性とスキルが均等に際立つボーカルワークを軸に組み立てられている。特定のメンバーを前面に出すというより、5人の声の重なりそのものを聴かせる構成になっている。
「USOTSUKI」のMVは「バタフライエフェクト」がコンセプト。5人のなかで唯一、一般公募からデビューを掴んだADAMを物語の中心に据え、エモーショナルな表現と爽快感を兼ね備えたダンスが、歌唱に彩りを与えている。
「Good Boys Anthem」ではラップパートをTAIKIとGOICHIが自ら作詞した。パンチの効いたラインに仕上げながらも、等身大の言葉で人柄をにじませている。監督には品川ヒロシを迎え、グループ初となるアクションシーンにも挑戦した。
そして「Drivin' My Life」はこれまでのイメージから一転して、チルな楽曲に挑戦。フォーメーションよりも、パフォーマンスの端々に散りばめられたメンバー同士の自然体なコミュニケーションに焦点が当たっている。
楽曲が変わると、前に出てくるメンバーも、歌とラップの配置も、パフォーマンスの見え方さえも変わる――。それは、5人それぞれにできることが多いというだけでなく、楽曲ごとに異なる個性の組み合わせ方を選んでいるということでもある。だからこそ、STARGLOWのファンには「次はどんな曲を持ってくるのか」という期待が生まれる。このワクワク感こそ、短期間で支持を広げている要因のひとつといえるだろう。
■アリーナ公演へ 数字だけでは測れないライブの存在感
ランキングの数字と並んで見逃せないのがライブだ。STARGLOWは4月から7月にかけて17都市を巡る初のファンミーティングツアー『STARGLOW 1st Fan Meeting -STAR CRUISE-』を行い、8月には追加公演として、横浜アリーナとGLION ARENA KOBEで初のアリーナ単独公演を開催。デビューからわずか半年余りでの実現となった。
こうしたライブ展開は、所属レーベルBMSGが掲げる理念「Live with Music, Live for Music(音楽と生きる 音楽を活かす)」とも重なる。音楽そのものだけではなく、ライブという体験を通してファンとの関係を築いていく姿勢が見えてくる。
ランキングは楽曲がどれだけ支持されたかを数字で示す一方、ライブはその楽曲を誰にどう届けるのかを直接伝える場でもある。この両方がそろうことで、ファンの熱はさらに高まっていく。
■「期待の新人」のその先へ 1stアルバム『Aurora』が示す次章
11月には1stアルバム『Aurora』の発売が控えている。シングルを通して少しずつ見せてきた5人の個性と音楽性が、アルバムというまとまった作品のなかでどう提示されるのか。デビュー時の話題性だけなら、その注目度は時間とともに薄れていく。しかし、作品を発表するたびに数字を更新し、ライブの規模を広げ、メンバーそれぞれの個性を武器に新しい表情を見せ続けるSTARGLOWは、すでに「期待の新人」という言葉だけでは括れない存在になりつつある。
ランキング1位は、これまでの勢いを示す結果であると同時に、次のステージへ進むための現在地でもある。デビューイヤーにすでに複数の形で結果を残した5人が、1stアルバム『Aurora』でどんな景色を見せるのか。そして、新世代のボーイズグループのなかでどんなポジションを築いていくのか。
「期待の新人」から、新世代ボーイズグループの筆頭株へ――。STARGLOWがここからどこまで存在感を高めていくのか、その歩みに注目したい。
文:坂本ゆかり
2026/09/23




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