3ピースバンド・Odd3Piece(オッドスリーピース)がアルバム『This is life』でメジャーデビューした8月3日、全国ツアー『GO EAST!! GO WEST!! TOUR 2025-2026』をスタートさせた。初日の東京・原宿RUIDO公演は、デビューを祝うファンで埋め尽くされた。
■感謝と感動の初日ライブが原宿RUIDOを熱狂させる
松田栄作(Vo&Ag)、示村俊人(Ba)、佐藤公彦(Dr)によって2019年に結成されたOdd3Piece。彼らの出会いは2008年、松田が24歳、示村と佐藤が25歳のときだった。4人組バンドSissyを結成し、2011年にメジャーデビューを果たすも2017年に活動休止。その後、3人でOdd3Pieceを結成し、「私の頭の中」をコンセプトに、“感情を奏でる旅人”として、日常の中にある葛藤や小さな希望を、誠実な言葉と繊細なメロディで描き出してきた。
しかし、メジャーデビューの切符をつかみ、このステージに立つまでには苦難も多かった。結成直後に見舞われたコロナ禍によってライブ活動がままならないなか、2023年までは配信ライブをメインに楽曲制作に注力。「画面を通してみんなには元気に見えていたかもしれないけれど、真剣に音楽活動をやめようと考えた時期もあった」と松田は振り返る。
そんなネガティブな感情を、もう1度前へ進む勇気へと変えてくれたのは、ファンや家族、友人、音楽仲間などまわりの人たちの応援だった。今回のツアーの核となるメジャーデビューアルバム『This is life』は、「そんなみんなへの感謝の気持ちを込めて、君がいてくれたから僕として存在できる。僕と君だから出会えた12曲を収録した」と松田。その思いに呼応するように、デビュー日を祝うツアー初日の原宿RUIDOには、大勢のファンが詰めかけ、ステージに登場した3人を大きな歓声と拍手で迎えた。
オープニングを飾ったのは、新曲の「僕の声で」。松田のアカペラの歌い出しから2曲目の一気にビートのきいた疾走感ある曲調に変わると、観客は一斉に手拍子で歌声に乗り、サビでは手を上げ、ライブへの期待を3人に届けるように手のひらを前後させて、リズムに乗った。
その熱をさらに高めるように、未来を信じて一歩を踏み出す勇気を歌ったアルバムのリード曲「1」やOdd3Piece結成以来、ライブではあまり演奏していないという「ロックンロール」で3人が力強いパフォーマンスを見せると、観客は体を揺らしてその演奏に酔いしれ、会場はライブならではのエネルギッシュな空間と化していった。
■“僕らは幸せになりたかっただけ。それだけ” 出会ってくれてありがとう
最初のMCで松田は、「今日の顔ぶれはステージから丸見えなんですけど、いつも来ていただいている方や何年ぶりだろうっていう方、遠くから来てくれたんだなって方とか、僕らが普段からお世話になっている関係者の方とかいらっしゃって、まだライブの序盤なんですけど、グッときてます。ありがとうございます」とあいさつ。
その思いを大切に抱えるように、「What’s in my bag」「太陽と月」「Baby」とバラードを披露。アコースティックを基盤としながらも、感情のうねりを感じさせるバンドサウンドに、観客は自然な言葉で聴く者の感情を丁寧にすくいあげるような、彼ら特有の世界観に身をゆだねた。続く「2018」では、“僕らは幸せになりたかっただけ。それだけ”という歌詞が、彼らのこれまでの歩みを思い起こさせたようで、会場は温かい雰囲気に包まれていった。
その空気を受けながら、松田はマイクを手に、コロナ禍で音楽活動をやめようと考えたこと、でも、いろいろな人たちの応援や力によって、今日、メジャーデビューができたことへの感謝を伝え、「こんなどうしようもない僕ら3人でも、ライブのたびに、もしかしたら誰かのためになっているのかもっていうふうに思えています。それはもう皆さんのおかげです。なので、僕らができることは音楽をすることだと思います。これからもちょっとでもいいので、何か支えになれればうれしいです。つらかったら、僕らが支えるから。約束する。心配しないでね」と語りかけ、そんな思いで作ったという「僕の事、君の事」を熱唱。“負けるなよ、頑張れよ”“ゴールはまだだ”といったワードと松田の寄り添うような優しい歌声に、涙をぬぐう観客の姿も見られた。一緒に頑張ろうというメッセージに会場は一体となり、歌い終えた松田は「最高だ、ありがとう!」と笑顔を見せた。
ここからライブは後半へ。松田の「楽しんでいきましょう!」の掛け声とともに、初期作のポップな「明日になれば」「Tokyo Butterfly」、前回のツアータイトルとなった「ハートビート」に続き、新曲の「OVERLAP」では“駆け上がる”の意味通り、示村のソロパフォーマンスや、佐藤の躍動感あるドラムに拍車がかかり、会場の熱はさらに上昇。松田の「まだいけるかな?」の問いかけに、会場は手を挙げ、「ウォー」という大歓声で応え、その勢いのまま「shady」を熱唱。観客は楽し気に体を揺らし、会場全体が躍動した。
松田が会場に投げキッスした瞬間、裾を踏んでバランスを崩したり、示村の袖の飾り紐がベースのヘッドに引っかかったり、一人だけノースリーブの佐藤が腕を振ってその姿をアピールするなど、一期一会のライブならではの出来事をその都度、MCで話題にし、会場に笑いをもたらせた3人。温かく息の合ったトークは、長年培ってきた3人の絆を感じさせ、それを楽しむファンとの距離感の近さも感じられた。
そしてライブは終盤へ。松田が「出会いと別れがあるから今があると感じている」と語り、その思いをテーマにした新曲「バイバイサヨナラ」と既存曲の「forever young」のバラード2曲を熱唱。最後につぶやいた「出会ってくれてありがとう」の言葉は、用意したものではなく、その場で思わず出た心からの声だろう。
そんな余韻もつかの間、松田の「盛り上がっていきますか!」の掛け声とともに、この日17曲目の「メトロ」ではタオルを回し、大きく手を振る示村の誘導でコール&レスポンスを楽しむなど、観客はライブの醍醐味である一体感を満喫。最後は今年1月にリリースした「Mars」、そしてアルバム収録曲の「君の声を」を松田のアカペラで披露。メジャーデビュー初のライブを締めくくった。
やまない拍手に応え、3人でこの日のために作ったという黒のツアーTシャツで再登場すると、松田はギターを手に、アンコール11曲目はSissy時代の曲「君と道」、Odd3Pieceの定番曲「パートタイムアパートメント」。
その後、トートバッグやアクスタ、ポストカード、タオル等のグッズを紹介すると、アンコールで着るためにメンバーの分だけ作ったというTシャツにあちこちから「欲しい!」の声があがり、ファンのために制作することを約束。さらにセットリストではここまでの予定だったが、感極まった3人は再び「1」を披露。最後は「2018」の歌詞になぞらえ、「“僕らは幸せになりたかっただけ。どうだろう”、今日はそうだろう!って感じでめっちゃ楽しかった!」と満面の笑みで語り、そんな3人に観客は惜しみない拍手で応えた。
ツアーは今後、札幌、名古屋、神戸、福岡、福島、仙台、静岡で開催され、ファイナルは来年1月24日、新宿ReNYを予定。大きな一歩を踏み出した“感情を奏でる旅人”がこのツアーを経て、どんな景色を見、体験をし、さらなる成長をみせてくれるのか。楽しみになってきた。
取材・文:河上いつ子
■『GO EAST!! GO WEST!! TOUR 2025-2026』
8月3日(日) 東京・原宿RUIDO
■セットリスト
01 僕の声で
02 「1」
03 Arrow
04 ロックンロール
05 What’s in my bag?
06 太陽と月
07 Baby
08 2018
09 僕の事、君の事
10 明日になれば
11 Tokyo Butterfly
12 ハートビート
13 OVERLAP
14 shady
15 バイバイサヨナラ
16 forever young
17 メトロ
18 Mars
19 君の声を
■感謝と感動の初日ライブが原宿RUIDOを熱狂させる
松田栄作(Vo&Ag)、示村俊人(Ba)、佐藤公彦(Dr)によって2019年に結成されたOdd3Piece。彼らの出会いは2008年、松田が24歳、示村と佐藤が25歳のときだった。4人組バンドSissyを結成し、2011年にメジャーデビューを果たすも2017年に活動休止。その後、3人でOdd3Pieceを結成し、「私の頭の中」をコンセプトに、“感情を奏でる旅人”として、日常の中にある葛藤や小さな希望を、誠実な言葉と繊細なメロディで描き出してきた。
しかし、メジャーデビューの切符をつかみ、このステージに立つまでには苦難も多かった。結成直後に見舞われたコロナ禍によってライブ活動がままならないなか、2023年までは配信ライブをメインに楽曲制作に注力。「画面を通してみんなには元気に見えていたかもしれないけれど、真剣に音楽活動をやめようと考えた時期もあった」と松田は振り返る。
そんなネガティブな感情を、もう1度前へ進む勇気へと変えてくれたのは、ファンや家族、友人、音楽仲間などまわりの人たちの応援だった。今回のツアーの核となるメジャーデビューアルバム『This is life』は、「そんなみんなへの感謝の気持ちを込めて、君がいてくれたから僕として存在できる。僕と君だから出会えた12曲を収録した」と松田。その思いに呼応するように、デビュー日を祝うツアー初日の原宿RUIDOには、大勢のファンが詰めかけ、ステージに登場した3人を大きな歓声と拍手で迎えた。
オープニングを飾ったのは、新曲の「僕の声で」。松田のアカペラの歌い出しから2曲目の一気にビートのきいた疾走感ある曲調に変わると、観客は一斉に手拍子で歌声に乗り、サビでは手を上げ、ライブへの期待を3人に届けるように手のひらを前後させて、リズムに乗った。
その熱をさらに高めるように、未来を信じて一歩を踏み出す勇気を歌ったアルバムのリード曲「1」やOdd3Piece結成以来、ライブではあまり演奏していないという「ロックンロール」で3人が力強いパフォーマンスを見せると、観客は体を揺らしてその演奏に酔いしれ、会場はライブならではのエネルギッシュな空間と化していった。
最初のMCで松田は、「今日の顔ぶれはステージから丸見えなんですけど、いつも来ていただいている方や何年ぶりだろうっていう方、遠くから来てくれたんだなって方とか、僕らが普段からお世話になっている関係者の方とかいらっしゃって、まだライブの序盤なんですけど、グッときてます。ありがとうございます」とあいさつ。
その思いを大切に抱えるように、「What’s in my bag」「太陽と月」「Baby」とバラードを披露。アコースティックを基盤としながらも、感情のうねりを感じさせるバンドサウンドに、観客は自然な言葉で聴く者の感情を丁寧にすくいあげるような、彼ら特有の世界観に身をゆだねた。続く「2018」では、“僕らは幸せになりたかっただけ。それだけ”という歌詞が、彼らのこれまでの歩みを思い起こさせたようで、会場は温かい雰囲気に包まれていった。
その空気を受けながら、松田はマイクを手に、コロナ禍で音楽活動をやめようと考えたこと、でも、いろいろな人たちの応援や力によって、今日、メジャーデビューができたことへの感謝を伝え、「こんなどうしようもない僕ら3人でも、ライブのたびに、もしかしたら誰かのためになっているのかもっていうふうに思えています。それはもう皆さんのおかげです。なので、僕らができることは音楽をすることだと思います。これからもちょっとでもいいので、何か支えになれればうれしいです。つらかったら、僕らが支えるから。約束する。心配しないでね」と語りかけ、そんな思いで作ったという「僕の事、君の事」を熱唱。“負けるなよ、頑張れよ”“ゴールはまだだ”といったワードと松田の寄り添うような優しい歌声に、涙をぬぐう観客の姿も見られた。一緒に頑張ろうというメッセージに会場は一体となり、歌い終えた松田は「最高だ、ありがとう!」と笑顔を見せた。
ここからライブは後半へ。松田の「楽しんでいきましょう!」の掛け声とともに、初期作のポップな「明日になれば」「Tokyo Butterfly」、前回のツアータイトルとなった「ハートビート」に続き、新曲の「OVERLAP」では“駆け上がる”の意味通り、示村のソロパフォーマンスや、佐藤の躍動感あるドラムに拍車がかかり、会場の熱はさらに上昇。松田の「まだいけるかな?」の問いかけに、会場は手を挙げ、「ウォー」という大歓声で応え、その勢いのまま「shady」を熱唱。観客は楽し気に体を揺らし、会場全体が躍動した。
松田が会場に投げキッスした瞬間、裾を踏んでバランスを崩したり、示村の袖の飾り紐がベースのヘッドに引っかかったり、一人だけノースリーブの佐藤が腕を振ってその姿をアピールするなど、一期一会のライブならではの出来事をその都度、MCで話題にし、会場に笑いをもたらせた3人。温かく息の合ったトークは、長年培ってきた3人の絆を感じさせ、それを楽しむファンとの距離感の近さも感じられた。
そしてライブは終盤へ。松田が「出会いと別れがあるから今があると感じている」と語り、その思いをテーマにした新曲「バイバイサヨナラ」と既存曲の「forever young」のバラード2曲を熱唱。最後につぶやいた「出会ってくれてありがとう」の言葉は、用意したものではなく、その場で思わず出た心からの声だろう。
そんな余韻もつかの間、松田の「盛り上がっていきますか!」の掛け声とともに、この日17曲目の「メトロ」ではタオルを回し、大きく手を振る示村の誘導でコール&レスポンスを楽しむなど、観客はライブの醍醐味である一体感を満喫。最後は今年1月にリリースした「Mars」、そしてアルバム収録曲の「君の声を」を松田のアカペラで披露。メジャーデビュー初のライブを締めくくった。
やまない拍手に応え、3人でこの日のために作ったという黒のツアーTシャツで再登場すると、松田はギターを手に、アンコール11曲目はSissy時代の曲「君と道」、Odd3Pieceの定番曲「パートタイムアパートメント」。
その後、トートバッグやアクスタ、ポストカード、タオル等のグッズを紹介すると、アンコールで着るためにメンバーの分だけ作ったというTシャツにあちこちから「欲しい!」の声があがり、ファンのために制作することを約束。さらにセットリストではここまでの予定だったが、感極まった3人は再び「1」を披露。最後は「2018」の歌詞になぞらえ、「“僕らは幸せになりたかっただけ。どうだろう”、今日はそうだろう!って感じでめっちゃ楽しかった!」と満面の笑みで語り、そんな3人に観客は惜しみない拍手で応えた。
ツアーは今後、札幌、名古屋、神戸、福岡、福島、仙台、静岡で開催され、ファイナルは来年1月24日、新宿ReNYを予定。大きな一歩を踏み出した“感情を奏でる旅人”がこのツアーを経て、どんな景色を見、体験をし、さらなる成長をみせてくれるのか。楽しみになってきた。
取材・文:河上いつ子
■『GO EAST!! GO WEST!! TOUR 2025-2026』
8月3日(日) 東京・原宿RUIDO
■セットリスト
01 僕の声で
02 「1」
03 Arrow
04 ロックンロール
05 What’s in my bag?
06 太陽と月
07 Baby
08 2018
09 僕の事、君の事
10 明日になれば
11 Tokyo Butterfly
12 ハートビート
13 OVERLAP
14 shady
15 バイバイサヨナラ
16 forever young
17 メトロ
18 Mars
19 君の声を
2025/08/22





