前作『Version 5.0』で"第5期"完成形を知らしめたWANDSが、最新作『TIME STEW』でその存在を普遍的なものへと昇華させた――。5月30日、東京ガーデンシアターで観たWANDSのパフォーマンスは、そんなことを強烈に印象づける堂々たるステージであった。
今年3月に発表した8thアルバム『TIME STEW』のリリース・ツアー『WANDS Live Tour 2025 〜TIME STEW〜』は、静岡県三島市で行われたファンクラブ会員限定スペシャルライブを加え、全国10都市で開催。この日はそのファイナル公演であり、第5期として最大規模となった全国ツアーの集大成であった。
開演前、会場に入ってまず目を引いたのは、ステージ後方に高々と掲げられたツアーのロゴマーク。WANDSの歴史(時間)が溶けあうかのようにデザインされたもので、それを照らすブルーの照明が消えた瞬間、SE(サウンドエフェクト)の強烈なビートが鳴り始め、そのまま“あの曲”のイントロへとつながっていく。そこに柴崎浩のギターがうなりを上げると、上原大史が、太く、艶やかな声で「天使になんてなれなかった」を歌い始めた。いよいよライブのスタートだ。
この曲は、“第2期”と呼ばれる1993年の人気曲であると同時に、『TIME STEW』に「WANDS第5期ver.」として収録されている“今”のWANDS最新サウンドでもある。そう、アルバムとツアーのタイトルでもある「TIME STEW=時間が溶けあう」というコンセプトが体現されたこの曲をライブの1曲目にもってくるあたり、2人の意志と自信を強く感じさせるオープニングであった。
続く「RAISE INSIGHT」は、前曲「天使になんてなれなかった」のジャジーロックなグルーヴとは対照的なタイトかつスクエアなビートで、観客のテンションを心地よく加速させていく。そのスピード感を牽引するのは柴崎のエッジの効いたギターであり、その縦のラインを上原のロングトーンとフェイクが横断するとピアノ・ソロが鳴り響き、体調面の考慮からステージには上がっていないものの、もう一人のメンバー・木村真也の存在がWANDSに欠かせないものであることを改めて実感させられる。
そこから上原が「上がっていこうぜ!」と叫んで始まった「恋せよ乙女」では、サポート・メンバーの二家本亮介(Ba)&神田リョウ(Dr)が華やかさと堅実さを兼ね備えたリズムを生み出し、柴崎はワウを駆使したソロを展開。そんな力強いバンドサウンドを突き抜けて観客の心を直撃する上原のボーカル力。“第5期”のライブ・アンサンブルを支え続ける二家本と神田を含め、冒頭からのわずか3曲で、「ライブバンドWANDS」の充実っぷりに圧倒されるような想いだった。
「みなさん、ここ東京ガーデンシアターに駆け付けていただいて、ありがとうございます!」
こうした挨拶から、上原による最初のMCへ。
「昔から来てる方とか、本日初めてという方もいらっしゃるでしょうけど、もう関係ないですからね。一番前の席から、一番上の後ろの席まで、みなさん同じように、最後までぶち上がっていただきます!」
この時点では、当然知る由もなかったが、ここからWANDSは本編終了まで、MCを一切挟まず13曲を一気に駆け抜けていくことになる。その号砲が「みなさん、やれますか? やれんのか東京!」という上原のシャウトで始まった「GET CHANCE GET GROW」。上原のアジテートで観客も声を上げ、会場が一体になると、続く「官能SADISTICに濡れて」では、柴崎がエッジィでアヴァンギャルドなギターを轟かせる。「ぶっ飛べ!」という上原の叫びとともにレーザー光線が炸裂した「FLOWER」から、途切れることなくハードな「We Will Never Give Up」へとつながり、ロックテイストの楽曲を怒涛の勢いで連発させると、一瞬の間を置いて、ステージの照明はカラフルな色合いに。
上原は「楽しんでますか!お手を拝借!」と会場の空気を和ませると、自分自身もリラックスした表情で「honey」を歌い始める。ステージ両脇のサービスモニターに映し出すためにステージに上がったカメラマンと戯れるように、上原はキュートなパフォーマンスを見せ、柴崎も笑顔で二家本や神田とアイコンタクトを取りながらプレイ。さらに、この曲恒例となっている上原と柴崎の“ボーカルvsギターかけあいバトル”で観客は大盛り上がり。しかしながら、このシーンを一番楽しんでいたのは、誰よりも上原と柴崎の2人だったことは間違いないだろう。
その後も、ジャジーなセッションから始まった「YURA YURA」、ハイトーンだけでなく、中低音域を歌う上原の歌声の魅力が詰まった「WONDER STORY」、2025年のスタートを彩ったシングル曲(『名探偵コナン』エンディングテーマ)の「Shooting star」、上原のロングトーンと柴崎のギターが高い次元でぶつかり合い、そして混ざり合うロック・バラード「リフレイン」、そこから爽やかな風が通り過ぎていったかのようにきらめいた「アイリメンバーU」へとライブは続いた。
そうした中で、今回のライブで最も注目すべきは、ライブ終盤で歌われた「もっと強く抱きしめたなら」「時の扉」「愛を語るより口づけをかわそう」という、90年代WANDSの大ヒット曲のメドレーだ。“第5期”としてのこれまでのライブでも、同様の手法で過去のヒット曲を歌うシーンは見受けられており、形だけをピックアップすれば、今回もそれらにならったものだ。しかしこのステージでグッと心を掴まれたのは、今のWANDSが――もっと言えば、ボーカル上原が――これらの曲を、完全に“自身の曲”として歌い上げていた点であった。
もちろん、今までも彼は同じ気持ちでライブに臨んでいただろうし、もしかしたらこのツアーも、今までと何ら意識は変わっていなかったかもしれない。そうした心情は第三者にはわからないが、たとえそうであったとしても、聴き手としては、今回のライブで過去のWANDと今のWANDSが完全に溶け合い、一体となった状態でステージから歌が届けられ、その歌とサウンドによって形づくられる大きな波に、心地よく全身を委ねることができたということは嘘偽りのない事実だ。そして、もはや“第5期”という表現すら不要なのではないかという想いは、続く「世界が終るまでは…」で、より強いものとなった。
そんな(聴き手の勝手な)感慨を良い意味で打ち破ってくれたのが、ハイパーなデジタルサウンドで会場の空気を一変させた「大胆」。ライブ中盤に、ステージ後方から一度姿を消していたツアーロゴが再び現れ、昔のWANDSと今のWANDSという視点だけでなく、今日のオープニングから本編ラストのこの曲まで、16曲のすべてがWANDSなんだと改めて再認識させられた。そんなことが頭の中を駆け巡っていると、この曲を歌い終えた上原と柴崎は、何も語らずステージを後にする。言葉ではなく、歌と演奏で表現したバンドの姿勢。しかもその締めくくりが、2人で生み出した「大胆」だという、この練り上げられたセットリスト。すべてが圧巻だった。
大きなアンコールの手拍子に応えて再びステージに登場した上原と柴崎は、2人のスタートと言うべき「真っ赤なLip」を披露。宙を舞うような上原の高音フェイクと、多彩なジャンルを行き来するテクニカルな柴崎のギター。重心の低いグルーヴで楽曲の骨格を支えつつ、聴き手の身体を自然と揺らす二家本&神田のリズム隊。実に痛快な演奏。シンプルにバンドのカッコよさが際立つパフォーマンスであった。
「今回、1本1本(ツアーを)回ってきて、まさにお客さんが、昔のWANDSも、今のWANDSも、溶け合わせてくれているのかなって感じました。『TIME STEW』という名前にふさわしいツアーだったかなと思っています」(柴崎)
「個人的にいろいろ至難があったんですけど、みなさんに助けていただきながら何とかここまでやってきました。普通はファイナルって、体はキツイけど気合で盛り上げようという感じでしょうけど、まさかの今日が、一番調子がいい(笑)」(上原)
MCなしで畳みかけられたライブ本編(後半)の緊張感から観客を解き放つように、MCで笑いを誘った上原は、「WANDSにとって、いろんな意味で思い入れ深い曲があるので、みなさんに届けたいと思います」と続け、アンコールの2曲目を披露した。昨年、惜しくもこの世を去った中山美穂とWANDSが1992年にコラボレーションした楽曲「世界中の誰よりきっと」の“第5期”ヴァージョンだ。多くを語らずとも、WANDSがこの曲に込めた想いは十分すぎるほど満員の観客に届いたに違いない。時折会場の上方に目をやり歌った上原の視界には、どんな景色が見えていたのだろうか。
「今この世の中、冷たい言葉や心ない言葉が飛び交い、戦争だったり、本当にいろんな、何だろう、悲しくなったり、心が苦しくなるようなことがあふれています。でも今、この会場にはたくさんの愛があふれていて、暖かい気持ちでいっぱいです。せめて今ここにいるみなさんには、暖かい、愛のある世界で生きていてほしいと、そんな気持ちを込めて歌います」
上原のMCで最後に歌われた「WE ALL NEED LOVE」では、サービスモニターに歌詞が表示され、会場全体の大合唱に。感極まる表情を見せた上原は、曲中で「みんなの声が胸に響いて、暖かい気持ちです。本当にありがとう!」と叫び、柴崎も、さまざまな感情が入り混じったかのような穏やかな表情で最後の曲を弾き終えると、二家本、神田とともに4人でステージ前方へ。サポート・メンバーを送り出すと、上原は客席の上から下まで、そして右端から左端まで「ありがとう!」と30〜40回も声をかけ、柴崎は「今日も最高でした。また会おうね」と観客に手を振った。
WANDSの歴史の中でも、最長の活動期間を更新し続ける上原と柴崎。過去と現在の境界線を自らの力で取り払い、一体とさせた今のWANDS。彼らがこの先、音楽でどんな未来を作り出してくれるのか、否応なしに期待が高まるライブであった。
なお、この日の様子は、7月20日にWOWOWで放送/配信が予定されている。また、8月、9月にはWANDSの歴代ライブ映像とミュージックビデオで構成された特番も放送されるので、まだまだ『WANDS Live Tour 2025 〜TIME STEW〜』の余韻を味わってほしい。
取材・文:布施雄一郎
■『WANDS Live Tour 2025 〜TIME STEW〜』
2025年5月30日 東京ガーデンシアター
【SET LIST】
01. 天使になんてなれなかった[WANDS第5期ver.]
02. RAISE INSIGHT
03. 恋せよ乙女
04. GET CHANCE GET GROW
05. 官能SADISTICに濡れて
06. FLOWER[WANDS第5期ver.]
07. We Will Never Give Up
08. honey
09. YURA YURA
10. WONDER STORY
11. Shooting star
12. リフレイン
13. アイリメンバーU
14. メドレー
もっと強く抱きしめたなら[WANDS第5期ver.]〜
時の扉[WANDS第5期ver.]〜
愛を語るより口づけをかわそう[WANDS第5期ver.]〜
15. 世界が終るまでは…[WANDS第5期ver.]
16. 大胆
encore
01. 真っ赤なLip
02. 世界中の誰よりきっと[WANDS第5期ver.]
03. WE ALL NEED LOVE
今年3月に発表した8thアルバム『TIME STEW』のリリース・ツアー『WANDS Live Tour 2025 〜TIME STEW〜』は、静岡県三島市で行われたファンクラブ会員限定スペシャルライブを加え、全国10都市で開催。この日はそのファイナル公演であり、第5期として最大規模となった全国ツアーの集大成であった。
開演前、会場に入ってまず目を引いたのは、ステージ後方に高々と掲げられたツアーのロゴマーク。WANDSの歴史(時間)が溶けあうかのようにデザインされたもので、それを照らすブルーの照明が消えた瞬間、SE(サウンドエフェクト)の強烈なビートが鳴り始め、そのまま“あの曲”のイントロへとつながっていく。そこに柴崎浩のギターがうなりを上げると、上原大史が、太く、艶やかな声で「天使になんてなれなかった」を歌い始めた。いよいよライブのスタートだ。
この曲は、“第2期”と呼ばれる1993年の人気曲であると同時に、『TIME STEW』に「WANDS第5期ver.」として収録されている“今”のWANDS最新サウンドでもある。そう、アルバムとツアーのタイトルでもある「TIME STEW=時間が溶けあう」というコンセプトが体現されたこの曲をライブの1曲目にもってくるあたり、2人の意志と自信を強く感じさせるオープニングであった。
そこから上原が「上がっていこうぜ!」と叫んで始まった「恋せよ乙女」では、サポート・メンバーの二家本亮介(Ba)&神田リョウ(Dr)が華やかさと堅実さを兼ね備えたリズムを生み出し、柴崎はワウを駆使したソロを展開。そんな力強いバンドサウンドを突き抜けて観客の心を直撃する上原のボーカル力。“第5期”のライブ・アンサンブルを支え続ける二家本と神田を含め、冒頭からのわずか3曲で、「ライブバンドWANDS」の充実っぷりに圧倒されるような想いだった。
「みなさん、ここ東京ガーデンシアターに駆け付けていただいて、ありがとうございます!」
こうした挨拶から、上原による最初のMCへ。
「昔から来てる方とか、本日初めてという方もいらっしゃるでしょうけど、もう関係ないですからね。一番前の席から、一番上の後ろの席まで、みなさん同じように、最後までぶち上がっていただきます!」
この時点では、当然知る由もなかったが、ここからWANDSは本編終了まで、MCを一切挟まず13曲を一気に駆け抜けていくことになる。その号砲が「みなさん、やれますか? やれんのか東京!」という上原のシャウトで始まった「GET CHANCE GET GROW」。上原のアジテートで観客も声を上げ、会場が一体になると、続く「官能SADISTICに濡れて」では、柴崎がエッジィでアヴァンギャルドなギターを轟かせる。「ぶっ飛べ!」という上原の叫びとともにレーザー光線が炸裂した「FLOWER」から、途切れることなくハードな「We Will Never Give Up」へとつながり、ロックテイストの楽曲を怒涛の勢いで連発させると、一瞬の間を置いて、ステージの照明はカラフルな色合いに。
上原は「楽しんでますか!お手を拝借!」と会場の空気を和ませると、自分自身もリラックスした表情で「honey」を歌い始める。ステージ両脇のサービスモニターに映し出すためにステージに上がったカメラマンと戯れるように、上原はキュートなパフォーマンスを見せ、柴崎も笑顔で二家本や神田とアイコンタクトを取りながらプレイ。さらに、この曲恒例となっている上原と柴崎の“ボーカルvsギターかけあいバトル”で観客は大盛り上がり。しかしながら、このシーンを一番楽しんでいたのは、誰よりも上原と柴崎の2人だったことは間違いないだろう。
その後も、ジャジーなセッションから始まった「YURA YURA」、ハイトーンだけでなく、中低音域を歌う上原の歌声の魅力が詰まった「WONDER STORY」、2025年のスタートを彩ったシングル曲(『名探偵コナン』エンディングテーマ)の「Shooting star」、上原のロングトーンと柴崎のギターが高い次元でぶつかり合い、そして混ざり合うロック・バラード「リフレイン」、そこから爽やかな風が通り過ぎていったかのようにきらめいた「アイリメンバーU」へとライブは続いた。
そうした中で、今回のライブで最も注目すべきは、ライブ終盤で歌われた「もっと強く抱きしめたなら」「時の扉」「愛を語るより口づけをかわそう」という、90年代WANDSの大ヒット曲のメドレーだ。“第5期”としてのこれまでのライブでも、同様の手法で過去のヒット曲を歌うシーンは見受けられており、形だけをピックアップすれば、今回もそれらにならったものだ。しかしこのステージでグッと心を掴まれたのは、今のWANDSが――もっと言えば、ボーカル上原が――これらの曲を、完全に“自身の曲”として歌い上げていた点であった。
もちろん、今までも彼は同じ気持ちでライブに臨んでいただろうし、もしかしたらこのツアーも、今までと何ら意識は変わっていなかったかもしれない。そうした心情は第三者にはわからないが、たとえそうであったとしても、聴き手としては、今回のライブで過去のWANDと今のWANDSが完全に溶け合い、一体となった状態でステージから歌が届けられ、その歌とサウンドによって形づくられる大きな波に、心地よく全身を委ねることができたということは嘘偽りのない事実だ。そして、もはや“第5期”という表現すら不要なのではないかという想いは、続く「世界が終るまでは…」で、より強いものとなった。
そんな(聴き手の勝手な)感慨を良い意味で打ち破ってくれたのが、ハイパーなデジタルサウンドで会場の空気を一変させた「大胆」。ライブ中盤に、ステージ後方から一度姿を消していたツアーロゴが再び現れ、昔のWANDSと今のWANDSという視点だけでなく、今日のオープニングから本編ラストのこの曲まで、16曲のすべてがWANDSなんだと改めて再認識させられた。そんなことが頭の中を駆け巡っていると、この曲を歌い終えた上原と柴崎は、何も語らずステージを後にする。言葉ではなく、歌と演奏で表現したバンドの姿勢。しかもその締めくくりが、2人で生み出した「大胆」だという、この練り上げられたセットリスト。すべてが圧巻だった。
大きなアンコールの手拍子に応えて再びステージに登場した上原と柴崎は、2人のスタートと言うべき「真っ赤なLip」を披露。宙を舞うような上原の高音フェイクと、多彩なジャンルを行き来するテクニカルな柴崎のギター。重心の低いグルーヴで楽曲の骨格を支えつつ、聴き手の身体を自然と揺らす二家本&神田のリズム隊。実に痛快な演奏。シンプルにバンドのカッコよさが際立つパフォーマンスであった。
「今回、1本1本(ツアーを)回ってきて、まさにお客さんが、昔のWANDSも、今のWANDSも、溶け合わせてくれているのかなって感じました。『TIME STEW』という名前にふさわしいツアーだったかなと思っています」(柴崎)
「個人的にいろいろ至難があったんですけど、みなさんに助けていただきながら何とかここまでやってきました。普通はファイナルって、体はキツイけど気合で盛り上げようという感じでしょうけど、まさかの今日が、一番調子がいい(笑)」(上原)
MCなしで畳みかけられたライブ本編(後半)の緊張感から観客を解き放つように、MCで笑いを誘った上原は、「WANDSにとって、いろんな意味で思い入れ深い曲があるので、みなさんに届けたいと思います」と続け、アンコールの2曲目を披露した。昨年、惜しくもこの世を去った中山美穂とWANDSが1992年にコラボレーションした楽曲「世界中の誰よりきっと」の“第5期”ヴァージョンだ。多くを語らずとも、WANDSがこの曲に込めた想いは十分すぎるほど満員の観客に届いたに違いない。時折会場の上方に目をやり歌った上原の視界には、どんな景色が見えていたのだろうか。
「今この世の中、冷たい言葉や心ない言葉が飛び交い、戦争だったり、本当にいろんな、何だろう、悲しくなったり、心が苦しくなるようなことがあふれています。でも今、この会場にはたくさんの愛があふれていて、暖かい気持ちでいっぱいです。せめて今ここにいるみなさんには、暖かい、愛のある世界で生きていてほしいと、そんな気持ちを込めて歌います」
上原のMCで最後に歌われた「WE ALL NEED LOVE」では、サービスモニターに歌詞が表示され、会場全体の大合唱に。感極まる表情を見せた上原は、曲中で「みんなの声が胸に響いて、暖かい気持ちです。本当にありがとう!」と叫び、柴崎も、さまざまな感情が入り混じったかのような穏やかな表情で最後の曲を弾き終えると、二家本、神田とともに4人でステージ前方へ。サポート・メンバーを送り出すと、上原は客席の上から下まで、そして右端から左端まで「ありがとう!」と30〜40回も声をかけ、柴崎は「今日も最高でした。また会おうね」と観客に手を振った。
WANDSの歴史の中でも、最長の活動期間を更新し続ける上原と柴崎。過去と現在の境界線を自らの力で取り払い、一体とさせた今のWANDS。彼らがこの先、音楽でどんな未来を作り出してくれるのか、否応なしに期待が高まるライブであった。
なお、この日の様子は、7月20日にWOWOWで放送/配信が予定されている。また、8月、9月にはWANDSの歴代ライブ映像とミュージックビデオで構成された特番も放送されるので、まだまだ『WANDS Live Tour 2025 〜TIME STEW〜』の余韻を味わってほしい。
取材・文:布施雄一郎
■『WANDS Live Tour 2025 〜TIME STEW〜』
2025年5月30日 東京ガーデンシアター
【SET LIST】
01. 天使になんてなれなかった[WANDS第5期ver.]
02. RAISE INSIGHT
03. 恋せよ乙女
04. GET CHANCE GET GROW
05. 官能SADISTICに濡れて
06. FLOWER[WANDS第5期ver.]
07. We Will Never Give Up
08. honey
09. YURA YURA
10. WONDER STORY
11. Shooting star
12. リフレイン
13. アイリメンバーU
14. メドレー
もっと強く抱きしめたなら[WANDS第5期ver.]〜
時の扉[WANDS第5期ver.]〜
愛を語るより口づけをかわそう[WANDS第5期ver.]〜
15. 世界が終るまでは…[WANDS第5期ver.]
16. 大胆
encore
01. 真っ赤なLip
02. 世界中の誰よりきっと[WANDS第5期ver.]
03. WE ALL NEED LOVE
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2025/06/25




