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【インタビュー】朝花美穂、“純愛三部作”最終作「銀のかんざし」 「泣かないように、語りかけるように歌いました」

 若手ながら圧倒的な歌唱力で注目されている演歌歌手の朝花美穂が、「しゃくなげ峠」「兄(あん)さ恋唄」に続く“純愛三部作”の最終作となる新曲「銀のかんざし」を12月4日にリリースした。年明けにはニューアルバムも発売する彼女に、新曲への思いやこれまでの歩み、今後の目標を聞いた。

歌と芝居を融合させたオリジナル公演「歌芝居」も各地で開催している朝花美穂

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■明日売られて行く女性とその恋人との別離を、朝花美穂が切なく歌う

 「『銀のかんざし』の譜面をいただいたとき、まず歌詞を見て衝撃を受けました。歌い出しが『明日売られて行く宿命』とあって、どうやって表現すればよいのか、どんな歌なのか、とにかく驚いてしまったんです。でも歌詞を読み進めていくと、売られてしまう主人公の気持ちや歌い方が少しずつわかるような気がしてきました。『しゃくなげ峠』も『兄さ恋唄』も遊女が主人公の歌だったので、その経験が生きたのだと思います。歌い出しこそ戸惑いましたが、“純愛三部作”の中ではこの歌がいちばんすっと心に入ってきたように感じています」

 「銀のかんざし」は、「しゃくなげ峠」「兄(あん)さ恋唄」に続いて、もず唱平が作詞、朝花の歌の師匠である宮下健治が作曲を担当。レコーディングにあたって、朝花は師匠の宮下健治氏のレッスンに足しげく通ったと振り返る。

 「オリジナル曲をレコーディングする際には、必ず宮下先生の丁寧なレッスンを受けています。今作も、一つひとつの言葉の歌い方や語尾の伸ばし方など、本当に細かくご指導していただきました。一番難しかったのは、語るように歌うこと。『言葉を大切に、優しさや思いやり、温かさを忘れずに』『自分が泣いて歌ってしまうと独りよがりになって、聴く人に届かないから泣かないように』というアドバイスをいただきました。これまで私はパワーを使う歌が多かったのですが、今作は歌い上げてしまうと明るい曲になってしまいます。高音になるサビの部分もあまり声を張れなかったので難しかったですが、レッスンをさせていただいたので、自信をもってレコーディングに挑むことができました」

 カップリングの「音信川(おとずれがわ)」も、もず唱平が作詞、宮下健治が作曲を担当。主人公である芸者の失恋を歌った曲だ。

 「オーケストラの皆さんのレコーディング音源を聴いたときに、とても感動しました。特にプロの芸者さんが弾いてくださった三味線の音色が粋で、前奏から風情があふれていたんです。宮下先生には、『芸者さんが踊っているイメージを思い描きつつ歌ってほしい』とアドバイスをいただきました」

 2025年1月29日にはニューアルバム『美穂の演歌名曲集2』のリリースを予定している。

 「2ndシングルの『出世街道旅がらす』から6thシングルの『兄さ恋唄』まで、シングルとして発表したオリジナル曲に加えて、昭和演歌のカバー曲や、アルバムのために書き下ろしされたオリジナル曲を収録する予定です。昭和演歌は二葉百合子さんの『一本刀土俵入り』や鳥羽一郎さんの『兄弟船』など5曲を歌いました。自分の色は消さないように心がけて歌いました」

 昭和演歌のラインナップは、朝花の師匠である宮下健治氏とレコーディングディレクターが決定したのだが、その中には朝花が憧れの歌手として尊敬している美空ひばりの「悲しい酒」も入っている。

 「『悲しい酒』は私がもう少し大人になって、40代くらいになったら挑戦したいと思っていた曲ですが、以前歌番組で『悲しい酒』を歌ったことがきっかけとなって今回収録することになりました。私は今26歳なのでひばりさんの歌をリアルタイムでは聴いていません。でも、今は便利な時代で、ひばりさんの歌や映像をDVDや動画で拝見することができます。ひばりさんは声はもちろん、表情も惹きつけられるんですよね。まさに憧れの歌手です」

 書き下ろしの曲は、麻こよみ作詞、宮下健治作曲の「夢の道」と、海峡わたる作詞、宮下健治作曲の「麻生の渡し」の2曲だ。

 「麻先生も海峡先生も初めてご縁をいただいた先生です。『夢の道』はコンサートのエンディング曲として歌う予定の曲で、とても華やかな歌。『麻生の渡し』は師匠の宮下先生とのデュエット曲です。レコーディングはこれからなので、ドキドキしています!」

「来年からは自分との勝負」と語る朝花美穂

「来年からは自分との勝負」と語る朝花美穂

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■祖母に鍛えられ3歳で初舞台を経験! 『NHKのど自慢』のチャンピオンをきっかけに歌手の道へ

 鳥取県米子市出身の朝花は、デビュー間もないころから米子ふるさと観光大使を務めている。

 「鳥取というと鳥取砂丘のイメージが強いと思いますが、『伯耆富士』(ほうきふじ)とも呼ばれる中国地方最高峰の名峰『大山』もおススメです。四季折々でさまざまな表情を見ることができます。境港にある水木しげるロードも人気の観光スポットです。新鮮な海の幸もお楽しみいただきたいですね。冬は松葉ガニで決まりです!」

 その鳥取県で、朝花は3歳から歌と踊りの舞台に立っていた。

 「祖母がカラオケ店を経営していて、舞踊の舞台にも立っていました。そんな祖母の姿を見て、私も3歳で初舞台を踏みました。祖母の日々の稽古は厳しかったですが、愛情をもって育ててもらいました」

 デビューのきっかけとなったのは、2016年、18歳の時に出演した『NHKのど自慢』だった。

 「鳥取県の三朝町で行われた『NHKのど自慢』に、母が私に内緒で応募していたんです。当時、舞台には立っていましたし、お客様に喜んでいただけるようなエンターテインメントをやっていきたいという思いはあったのですが、正直、歌に関してはあまり自信がありませんでした。でも、予選を通って、チャンピオンになれたんです! 信じられなかったですね。私に歌や踊りを教えてくれた祖母は2014年に亡くなったので、見てはもらえませんでしたが、祖母への感謝の気持ちも込めて、大好きな島津亜矢さんの『縁』を歌いました」

 その翌年に上京して宮下健治氏に弟子入りし、2018年に「なみだの峠」でデビューを果たす。

 「デビューが決まったときは夢見心地でした。曲をレコーディングしてCDを受け取ったとき、『本当に自分の歌ができたんだ!』と大感激して、母と抱き合いながら涙を流した思い出があります。祖母も空の上で喜んでくれていたはずです」

 そして、デビューから6年。2024年には、歌のテーマを芝居仕立てで演じながら歌唱する「歌芝居コンサート」を開催。東京会場をはじめ、15公演を完走した。

 「朝花美穂ならではのコンサートを作ろうということで、山口百恵さんのさよならコンサートを手がけた宮下康仁先生が構成を担当してくださいました。セリフ入りの歌をたくさん歌って、お着物も10枚早着替えをしました! スタッフさんと一緒に作りあげたコンサートで、支えてくださる方々に感謝の気持ちでいっぱいです」

 2024年は挑戦の年になったと語る朝花。テレビの歌番組でもさまざまなカバー曲にチャレンジしたことで、「カバー曲を歌う際も自分の色は消さないようにする」という課題も見えたという。「来年からは自分との勝負」と力強く語る朝花の今後が楽しみだ。

文・森中要子

<リリース情報>
朝花美穂「銀のかんざし」
品番:TKCA-91595/価格:1,500円(税込)
リリース日:2025年12月4日

朝花美穂「銀のかんざし」

朝花美穂「銀のかんざし」

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■収録曲
1. 銀のかんざし
  作詩:もず唱平/作曲:宮下健治/編曲:猪股義周
2. 音信川(おとずれがわ)
  作詩:もず唱平/作曲:宮下健治/編曲:猪股義周
3.銀のかんざし(オリジナル・カラオケ)
4.音信川 (オリジナル・カラオケ)
5.銀のかんざし(半音下げカラオケ)
6.音信川(半音下げカラオケ)

■朝花美穂 プロフィール
1998年10月9日、鳥取県米子市生まれ。カラオケ店を経営していた祖母の影響で、3歳から祖母と一緒の舞台に立つようになる。家計を助けるため、うどん店でアルバイトをしながら歌と踊りを祖母から学ぶが、普段は優しい祖母も芸事に関しては一切妥協を許してくれなかった。そんな祖母が2014年に70歳で他界。
2016年鳥取県三朝町で行われた『NHKのど自慢』で島津亜矢さんの「縁(えにし)」を唄いチャンピオンとなり、2017年に歌手デビューを目指して上京、作曲家・宮下健治氏に師事する。
趣味は釣り。特技は新舞踊(演歌や歌謡曲に合わせて舞う)、魚をさばくこと。
尊敬する人は梅沢富美男さん、憧れの歌手は島津亜矢さん。
「元気と勇気と笑顔をみなさんにお届けしたい」がモットー。

■朝花美穂 公式HP:https://asakamiho.com

■元記事:【インタビュー】朝花美穂、“純愛三部作”最終作「銀のかんざし」「泣かないように、語りかけるように歌いました」>>>

■提供元:ORICON BiZ online>>>

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  • 「元気と勇気と笑顔をみなさんにお届けしたい」がモットーの朝花美穂
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