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【ライブレポート】倉木麻衣、デビュー25周年記念ライブ 「見えてます。届いてます。愛してます」

 1999年12月8日、シングル「Love, Day After Tomorrow」でデビューし、ミリオンセラーを記録した倉木麻衣。その衝撃のデビューから25周年という節目を記念した東阪アニバーサリー・ライブ『25th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2024 “Be alright!” supported by U-NEXT』が12月7日、東京・東京ガーデンシアターで開催された。このライブは日本国内だけでなく、『25th Anniversary 倉木麻衣 Live Project 2024 “Be alright!” in Asia』として、中国の北京、広州でも開催されており、来年2025年には2月15、16日に台湾・台北公演も実施される。今回は、国内ではラストを飾った東京ガーデンシアター公演の模様をレポートする。

『25th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2024 “Be alright!” supported by U-NEXT』より

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■衝撃のデビューから25年 心温まるメッセージで観客を魅了

 暗くなったステージにバックバンドのメンバーが勢ぞろいすると、クラシカルなストリングスサウンドが会場に響き渡り、ステージ奥に設置された大型LEDスクリーンには"Be alright!"という本ライブのロゴが浮かび上がった。そして曲のリズムが変わった瞬間、スポットライトが当たったのは、ステージ上ではなくアリーナの下手側フロア。そこに立っていたのは、まばゆいばかりの真っ白な衣装を身にまとった倉木だ。彼女は、ゆっくりと客席の間に歩みを進めながらオープニング曲となる「Forever for you」を歌い、その周囲は観客が手にする七色のペンライトで幻想的に埋め尽くされた。

 こんなサプライズ演出でライブが幕を開けると、続いてブルーの星空の映像をバックに「FOREVER HOME」を披露し、穏やかなピアノの調べの中で、きらめく衣装へと早着替えを見せて「Thank you for every breath」と続き、ライブの冒頭で7月3日にリリースしたSpecial EP『forever for YOU』収録の最新曲で観客を魅了した。

 ここでひと呼吸を入れると、ステージ上を上手から下手までたっぷりと時間をかけて移動。それぞれのポジションで客席最後列の観客にまで届くようにピース・サインを送り、「見えてます。届いてます。愛してます。今日は来てくれてありがとうございます。一緒に楽しみましょう。最後までゆっくり、自分のスタイルで楽しんでね」と、心のこもったメッセージを観客に届けた。

『25th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2024 “Be alright!” supported by U-NEXT』より

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 この後、一度もMCを挟むことなく9曲を歌い上げた倉木。まずは「Reach for the sky」から始まり、この曲のアウトロで美しく伸びやかで、かつ繊細なビブラートのかかった歌声とソプラノサックスとの共演で観客の耳を喜ばせると、ハイハットのカウントから「風のららら」をスタート。南国風の砂浜の映像をバックに、バンド用の雛壇に腰かけながら歌うと、そのままリズムが途切れることなく、彼女の代表曲のひとつである「Secret of my heart」へ。ステージには大きなステンドグラスの映像が映し出され、その彩りを受けたシルバーの衣装はブルーにきらめき、厳かで壮大、それでいて切なさもあわせ持つ歌声をたっぷりと聴かせてくれた。曲が終わると、今度は「Secret……」というディレイのかかったボイスが幾重にも会場内に響く。そして「Secret, voice of my heart」の和テイストなピアノのイントロが聴こえてくると、ここでもステージ上で着物風の真っ赤な衣装へチェンジ。その艶やかな色に合わせ、観客のペンライトも赤く染まった。

『25th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2024 “Be alright!” supported by U-NEXT』より

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 琴の音色があでやかに鳴り響き、アウトロのギターソロがエモーショナルだった「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」、そして、花びらが舞い散る映像とともに会場がピンクに染まった「Time after time 〜花舞う街で〜」の時には、“和”を感じさせるメロディと相まって、彼女の衣装がまるで十二単のように感じる瞬間も。「渡月橋 〜君 想ふ〜」では、会場全体が赤いライトで染まっただけでなく、ステージ上にも炎が灯るという情緒的な演出の中で、感情を高めつつも丁寧に、かつ穏やかさを失わずに、しっかりとした声色を聴かせてくれる。まさにシンガー倉木の真骨頂と言えるシーンであった。

『25th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2024 “Be alright!” supported by U-NEXT』より

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 ここで、さらにブルーのドレスに衣装替えした彼女は「Your Best Friend」、続いて「Sun will shine on u」の高音域のメロディを柔らかく、かつ美しく歌い上げると、バンドメンバーを含めた全員が、一旦、舞台袖へ。誰もいなくなったステージにダンストラックが響き渡ると、スクリーンにはデビューから25年間の軌跡を振り返る映像が映し出された。懐かしいさまざまなシーンとともにダンサブルなビートが少しずつ高揚していくと、一瞬のブレイクを挟み、さらに激しさを増したトライバルなビートへと変貌する。そこからカウントダウンが始まり、ステージには8人のダンサー(KOUKI/SATORU/HiRo-C/ZENIYAN/KAORI/RINA/SAYA /YUZUKI)が登場すると、観客は総立ちに。先ほどまでのライブ前半、着席で彼女の歌声にじっくりと耳を傾けた光景とは真逆の、歓喜に満ちたダンスステージが展開された。

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■シンガー倉木の真骨頂 声高らかに“Be alright! ”と宣言

 そんな後半の幕開けは、1stアルバムにしてトリプルミリオンを突破した『Delicious way』収録の「NEVER GONNA GIVE YOU UP」。この曲とつながるように始まった「Everything’s All Right」のアウトロでは、バンド演奏が止んだ後も倉木はアカペラ的にサビのフレーズを観客と合唱し、続く「P.S. □ MY SUNSHINE」(※□はハートマーク)では、「もっと!もっと!Come on!」と倉木は大きく手を広げて、観客により大きな声を求めた。

 その後、ファンクなグルーヴで「Wで包むよ」を歌い終えると、スペシャル・ゲストの大賀好修(Gt)がステージへ。激しいディストーションの効いたサウンドと、タッピング奏法などを交えたギターソロで観客の熱気を最大限に引き上げた後、そのままロック・テイストの「Stand Up」へ突入。倉木は「盛り上がっていきましょう!」と声を上げ、「Hey! Hey!」と観客を躍動させ、「ベロニカ」では大賀とバンマスの増崎孝司がギター・バトルを繰り広げるなど、ライブ後半の盛り上がりも、あっと言う間に最高潮に達した。

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 「Unraveling Love 〜少しの勇気〜」では、低音域のメロディが楽曲の奥行きを生み出すAメロと、言葉が転がるようなサビとのコントラストが実に心地よく、彼女の歌に浸っていると、ブレイク部分で倉木はたっぷりと時間を使い、汗をふいたり、ドリンクを口にするなどのユーモアに満ちた演出で観客を沸かせた。そしてワイルドなギターサウンドから始まった「ZEROからハジメテ」、ダークな質感がクールな「PUZZLE」と人気曲をたたみかけ、会場のボルテージはさらに上昇していった。

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 そこから、ドラムの激しいビートにロックンロールなギターソロが重なると、「薔薇色の人生」の始まり。彼女の歌声も次第にアグレッシブさを増していき、「みんなで一緒に! もっと!」「Let's Go! Come on!」と倉木がさらに観客を煽ると、バンドサウンドもより一層の盛り上がりをみせ、キーボード(友田ジュン)→ドラム(乘冨鼓)→ギター(増崎)→ベース(小栢伸五)→コーラス(WAKASA, HANA)→サックス(中園亜美)と、メンバー全員がソロを披露。そのままサックスの中園はフロントセンターで倉木麻衣と向き合い、倉木のスキャットと中園のサックスでかけ合いバトルを展開。観客を大いに沸かせると、そのままの勢いで「Feel fine!」を歌い上げ、ここで本編が終了した。

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 すぐさま起こったアンコールの手拍子と「Mai-K!」のかけ声がだんだんと大きくなっていくと、それを受けてバンドがセッションをスタート。コーラスのWAKASA&HANAが「みなさん、まだまだ盛り上がっていきましょう!」「Everybody clap your hands, come on!」とシャウトし、観客と「Mai-K!」「愛してる!」のコール&レスポンスを繰り返す。そのコールに誘われるかのように再びステージに現れた倉木が歌い出したのは、翌日12月8日に、まさにリリース25周年を迎えるデビュー曲「Love, Day After Tomorrow」だった。

 白いTシャツ姿にダメージジーンズといったラフながらもキュートなファッションで登場した倉木は、ファンと一体になってサビで手を大きく左右に振り、会場全体がこの幸せな時間を共有した。だが、まだまだ物足りないと言いたげな倉木は、「もっと一緒に踊りたいなぁ。踊る準備はOKですか!?」と客席に問いかける。もちろん観客は歓声で応えるものの、彼女は「……、まだの人がいるかもしれない(笑)」と、もっともっと大きな声を返してほしいと言わんばかりに、再び「踊る準備はOKですか!」と呼びかけた。そこで、さらなる大歓声を浴び、朗らかな笑顔を見せると、この日、二度目となるMCを始めた。

『25th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2024 “Be alright!” supported by U-NEXT』より

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 「今回の“Be alright!”、ネガティブな時もポジティブな時も、悪く思わないで、すべて愛して、“Be alright!”を(みんなと)一緒にやっていけたらいいなと思います」

 この日のMCは、ライブ前半の序盤とこの時のみであり、しかも、ここで紹介した文言がほぼすべて。おそらく、多くを語るよりも、たっぷりと歌で楽しんでもらおうという彼女の強い想いがあったのだろう。しかも、自身の25年間の代表曲を網羅しつつも、決して懐古的な内容ではなく、歌もパフォーマンスも、そしてアレンジも“今の倉木麻衣”をたっぷりと聴かせてくれる構成だった。そう、彼女の25年間を祝うという意味合い以上に、25年という歳月を歌い続けてきた倉木麻衣の“今”を祝うべく、声高らかに“Be alright!”と宣言するライブなのだ。

 こうして「You&I」(※oは笑顔の絵文字)、そしてラストに「always」を歌い終えると、彼女は再びステージを端から端まで歩き、上手、下手、そして中央とそれぞれの場所で、手で大きなハートマークを描き、すべての観客に向けて愛と感謝の気持ちを届けるパフォーマンスを行い、大きな拍手に包まれてデビュー25周年を記念する国内ライブは幕を閉じた。……と思いきや、再びステージにスポットライトが当てられると、そこに現れたのは、倉木と、何と彼女の愛犬・ベニート。このサプライズに会場から大きな拍手が起こり、彼女も観客も、その場にいたすべての人々が笑顔となり、温かな余韻に包まれながらスペシャルな夜はエンディングを迎えた。

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 アニバーサリーイヤーの国内公演を終えた倉木だが、冒頭でも紹介したように来年2月には台湾での2Days公演が決定しており、その先もアジア・ツアー『25th Anniversary 倉木麻衣 Live Project 24-25 “Be alright!” in Asia』が計画中とのことだ。なお、今回紹介した東京公演の模様は、2025年2月14日にU-NEXTでの独占ライブ配信が決定している。2025年の彼女の挑戦にも、大いに期待したいところだ。

文・布施雄一郎
撮影:キセキミチコ/達川範一

<公演情報>
『25th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2024 “Be alright!” supported by U-NEXT』
2024年12月7日
東京・東京ガーデンシアター

『25th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2024 “Be alright!” supported by U-NEXT』より

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■倉木麻衣25周年特設サイト:https://www.mai-kuraki.com/25th/

■元記事:【ライブレポート】 倉木麻衣、デビュー25周年記念ライブ 「見えてます。届いてます。愛してます」>>>

■提供元:ORICON BiZ online>>>

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