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【インタビュー】中澤卓也、永遠のテーマはジャンルレス 音楽とレースの両立にも挑戦

 コロナ禍の2022年に自主レーベルを立ち上げ、同年9月28日にシングル「陽はまた昇る」を発表した中澤卓也。今年2月14日には「この歌をもっと多くの人に届けたい」という思いから、カップリングに自身書下ろしの新曲「Love Letter」を収録したタイプBをリリース。その一方で、23年からは<演歌・歌謡曲ツアー><バンドツアー><弾き語りツアー>という3形態のコンサートツアーを開催するなど、趣向を凝らした活動を展開している。その根底にあるのは、恩師である作曲家・田尾将実氏の「いい歌はジャンルなんて関係ない」という教え。デビューから7年、かつて夢見たレーサーの道も実現させ、新たな道を切り開いている中澤の今に迫った。

「ジャンルレスは永遠のテーマ」と語る中澤卓也

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■自分のペースで進んでいった先には必ず「陽はまた昇る」

 自主レーベルを立ち上げ、シングル「陽はまた昇る」を世に送り出し、翌23年には全収録曲の作詞を手がけ、初めて作曲にも挑戦したアルバム『HANDS MADE』をリリースした中澤。次なるステップとして、今年、新曲ではなくあえてカップリングを変えた「陽はまた昇る」のタイプBをリリースした。

「『陽はまた昇る』は、自主レーベル第一段ということで、これからファンの皆さんとまたいろいろな景色を見ていきたいという思いとともに、自分を鼓舞するような気持ちを込めて歌詞を書き、曲もバンドメンバーと一緒にスタジオに籠って作り上げた非常に思い入れの強い作品です。この曲が少しずつ電波に乗って流れるようになるに従い、全国くまなく、より多くの人たちに知っていただきたいという思いが強くなり、形を変えてのリリースを決めました」

コンサートは、<バンドツアー><演歌・歌謡ツアー><弾き語り>の3形態で開催

コンサートは、<バンドツアー><演歌・歌謡ツアー><弾き語り>の3形態で開催

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 直後、その思いをより強めるニュースが飛び込んできた。元日に起きた能登半島地震だ。

「僕は新潟で2度の大きな震災を経験したので、目の前の生活が一瞬で失われることから生じる虚無感や悔しさなど、いろいろな思いが入り混じった何とも言えない感情になったことを思い出しました。この歌では、悲しい出来事に見舞われても、休み休みでいいから自分のペースで進んでいった先には必ずまた陽は昇るということを歌っています。それだけに、なおさら今、この歌を被災地のみなさんはじめ多くの方に届けたいと思いました」

 カップリングには、2月14日というリリース日に合わせて、自身の作詞作曲による「Love Letter」を弾き語りで収録。「アレンジの時間が取れなかったから」と笑うが、「弾き語り」は今、中澤がコンサートツアーで大切にしているテーマの1つ。23年からスタートさせ、ギターのみならずドラムやキーボードを演奏しながらの歌唱にも挑戦している。

「4年くらい前にYouTubeで斎藤和義さんの弾き語りツアーのライブ映像を見たことがきっかけでした。感動して、和義さんの弾き語りライブのDVDやギターの弾き語り曲集を全部買って、どんどんのめり込んでいきました。和義さんは、ドラムやキーボードでの弾き語りも行っているので、できるかどうかわからないけれど、どうせならそれくらい自分に負荷をかけてみたいと思って、未経験ながら猛練習しました」

■ジャンルレスをテーマに3形態のコンサートツアーを敢行

自分に負荷をかける意味もあり未経験の楽器にチャレンジ

自分に負荷をかける意味もあり未経験の楽器にチャレンジ

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 現在は、<弾き語りツアー>のほかにも、<バンドツアー><演歌・歌謡曲ツアー>の3形態でのコンサートツアーを開催。その裏にはデビュー前から師事していた作曲家・田尾将実氏による「いい歌はジャンルなんて関係ない」という教えがあるという。

「田尾先生の教え通り、ジャンルレスは僕の永遠のテーマです。ですから、<バンドツアー>では、バンドという形態でしか出せないエネルギッシュな音圧やグルーブ、集団で作る音楽の面白さをお客さんに感じてもらいたいという気持ちから、アップテンポな曲を多めに入れています。<演歌・歌謡曲ツアー>は、先輩たちの過去の名曲を歌い継いでいきたいという思いから、カバーをメインに演歌・歌謡曲の魅力である言葉の美しさを感じてもらえるよう、あえてギターとピアノと歌い手である自分の3人編成にしています。<弾き語りツアー>でもオリジナルやカバーを披露していますが、ステージ上には自分ひとりだけ。ひとりでどれだけお客様に届けられるかという勝負です」

「3形態とも違った面白さを感じている」と充実した表情で話す中澤。自主レーベルを立ち上げ、新たな一歩を踏み出したことで、「常に挑戦している自分でありたい」という意欲が増しているようだ。そして、そこにもう一つ加わったのが、カーレースへの復帰だ。

サーキットデビュー戦では初優勝を飾った

サーキットデビュー戦では初優勝を飾った

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■レースに復帰したことで歌手活動にも良い影響が

 中澤は、小学3年生の頃からレーサーを夢見てカートレースに打ち込み、モータースポーツ科のある高校に進学した経歴を持つ。スポンサーを見つけることができず夢を断念し、歌の道へと進んだが23年、レーシングドライバーの武藤英紀氏と出会い、氏の導きによって4輪自動車レースに参戦。サーキットデビュー戦では初優勝を飾るという実績を残した。

「レーシングドライバーとしての活動は、歌手活動にも良い影響がめちゃくちゃあると感じています。たとえば、フィジカル面では、レースのためにトレーニングをするようになったことで、コンサート1本終わった後の疲労感が変わりました。メンタル面でも、歌とレースというまったく違うことをやることによって、頭の中をリセットできる。まったく違う2つのことをやっているからこそ、各々の活動に新鮮な気持ちで臨めるようになりましたし、集中力がすごく増した気がします。音楽もレースも僕にとっては大切なものなので、レースを始めたことで『歌が下手になった』とか、逆にレースをやっているときに『歌手が片手間でやっている』など負のイメージを持たれるのは絶対に嫌なんです。その意味でも、どちらも真剣に取り組んでいます」

かつて夢見た4輪自動車レースにも参戦

かつて夢見た4輪自動車レースにも参戦

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 20代前半の頃、インタビューで「30歳を迎えたとき、どう成長しているかが楽しみ」と語っていた中澤。来年、その年を迎えるが……。

「たぶん20代前半で思っていたのと、今現在、見えている景色は違っているのではないかと思います。この数年間は、コロナ禍があったり、自主レーベルを立ち上げたり、とんでもなく激動でしたから。人が5〜10年くらいかけてする経験を全部やったみたいな(笑)。でも、その分ファンの皆さんの前で歌えることに対して、純粋に楽しさを味わえているし、来てくれた方々に『来てよかった』と思える時間を味わってもらえるように死ぬ気でステージに立つようになって、一つひとつの歩みがすごく貴重で尊いものになっています」

 デビュー10周年まであと3年。この先、どんな歌手を目指していくのだろう。

「歌手としてはジャンルレスを貫いて、多くの皆さまに僕の歌をお届けできたらと考えています。そして、人としては家族を大切にして、同性の方からカッコイイなって思われるような男になりたいです。僕にとって、歌の師匠は田尾先生、レースの師匠は武藤さんですが、お二人とも同じことを言っていたんです。『自分の葬式にどれだけの人が来て、涙を流してくれるか。そこに男の人生が出ると思う』と。自分の持てる力を下の世代のためにすべて注いできた人たちだからこその言葉だと思いますし、自分もお二人のような男になれるように頑張っていこうと思っています」

弾き語りツアーではドラムの叩き語りも披露

弾き語りツアーではドラムの叩き語りも披露

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文・河上いつ子

<作品情報>
中澤卓也「陽はまた昇る」<タイプB>
品番:OPCN-0004/価格:1,400円(税込)

中澤卓也「陽はまた昇る」<タイプB>

中澤卓也「陽はまた昇る」<タイプB>

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1. 陽はまた昇る
2. Love Letter 〜弾き語りVer.〜
3. 陽はまた昇る(オリジナル・カラオケ)

■中澤卓也 オフィシャルサイト:https://www.nakazawatakuya.com/

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