オリコンニュース

【インタビュー】 ライブに欠かせないサポートメンバーが語る WANDS第5期の進化と魅力

 WANDS第5期の楽曲たちを、ライブのステージで、よりダイナミックかつワイドに聴かせているのが、サポートメンバーである二家本亮介(Ba)と神田リョウ(Dr)の2人だ。ロック、ジャズ、フュージョンと多彩なジャンルをカバーする強力なリズムセクションであると同時に、上原大史、柴崎浩としっかりとタッグを組んで、今やWANDSというバンドのライブに欠かせないメンバーとしてファンからも高い信頼を得る存在となっている。今回、『WANDS Live Tour 2024 〜BOLD〜』ファイナル公演直前の楽屋で2人に話を聞き、サポートメンバーから見たWANDS第5期の進化について語ってもらった。

『WANDS Live Tour 2024 〜BOLD〜』@東京ガーデンシアター

『WANDS Live Tour 2024 〜BOLD〜』@東京ガーデンシアター

写真ページを見る

この記事の写真はこちら(全2枚)


■サンタさんにお願いしたWANDSの再結成 いまではバンドメンバーの1人という意識で参加

――WANDSの音楽に出会った、最初の記憶は?

二家本 僕は小学3年生くらいですね。TVアニメ『SLAM DUNK』の主題歌だった「世界が終るまでは…」が好きになって、それで第1期、第2期のシングルとアルバムは全部買いました。

神田 僕もアニメからで、気が付いたら「世界が終るまでは…」を歌えるという感じでした。だから多分、同じように小学校の2、3年生くらいの頃だと思います。

――WANDS第5期ライブのサポートメンバーとして参加するようになったのは?

神田 タイミングは2人とも一緒ですね。

二家本 そうです。僕は昔、セッションライブをよくやっていたんです。当日にリハーサルをやって、いきなり本番をやる、みたいな。そこで柴(柴崎)さんとお会いしました。僕からしたら「WANDSの柴崎浩さん!」という感じでしたから、「あの曲のギターって……」と質問攻めにしまくって(笑)。その日のうちに「またご一緒したいです」と連絡を入れたら、「ぜひやりましょう」と返事をいただいて。その後、僕はT.M.Revolutionの西川(貴教)さんのソロをサポートするんですが、柴さんもT.M.Revolutionをやっていて。それで、たとえばイナズマロックフェスの初日が西川さんのソロで、翌日はT.M.Revolutionだったりすると、そこで柴さんとお会いするわけです。そこに初代WANDSのキーボードを担当したいた大島こうすけさんがいらっしゃったりして…。その時に柴さんが「WANDSやりたいね」みたいなことを言っていたらしくて。そんな流れもあって、2018年のクリスマスに、柴さん、大島さんとご一緒する機会があって、「将来、元WANDSのお二人とクリスマスにライブをすることを小3の自分に言いに行きたいです。サンタさんWANDSの再結成まじお願いします!!!」ってツイートしているんですよ。自分では忘れていたんですが、ファンの方が「夢叶ってる」って見つけてくれて。

神田 いい話! サンタさんはいるんだね(笑)。僕は数年前、相川七瀬さんの25周年ツアー『ROCK KINGDOM』のサポートをやっていた時に、柴さんがゲストで来ていて。そのリハーサルでご挨拶したのが最初だったと思います。MCでもおっしゃってくれたんですけど、リハーサルのドラムを聴いて「あ、いいじゃん」と思っていただけたのがスタートで。実は僕、織田哲郎さんのサポートを7〜8年やっていて、織田さんが『ROCK KINGDOM』のバンマスになったことで相川さんのサポートをするようになったんです。そういうこともあって、織田さんバージョンの「世界が終るまでは…」も、相川七瀬さんバージョンも叩いていますし、あと織田さんと上杉昇さんが一緒に行ったあるイベントの中国ツアーでは上杉さんが歌う「世界が終るまでは…」もやりました。それにWANDS第5期と、いろんな方が歌う「世界が終るまでは…」をコンプリートしているんです(笑)。

――それはものすごく貴重ですね! そうやって、聴くだけでなく実際に演奏する側になって、改めて今のWANDSの音楽にどのような印象を持ちましたか?

二家本 90年代とは結構アレンジを変えていますよね。昔はドラムやベースは打ち込みで、そこにギターやキーボードが入っているという感じでしたけど、第5期はバキッと今っぽくオシャレにアレンジしていて。「時の扉」とか、第5期バージョンでさらにカッコよくなっていると思います。これは神田くんともよく話すんですけど、柴さんの曲って、フレーズが譜面で細かく指定されているんですよ。僕らが普段一緒にやっている他のアーティストだと、音源資料とコード譜が届いて、それを耳コピーするという場合が多いんですが、柴さんは「ここはこう弾いて」と指定されることが多くて、それを崩してしまうとバランスが悪くなるんです。

神田 わかる! 絶妙なバランスだよね。

二家本 「こう弾けばいいか」って変えてしまうと、良くなくなってしまう。だからすごく緻密で、僕らが何となく崩して弾くと、ちゃんと気づかれる(笑)。しかもサビの8分音符1つのレベルの話で、「あそこは5度を弾いてほしいんだけど、最近、弾かないよね」みたいな感じで(笑)。

神田 バレたっ!って(笑)。ドラムでもそう。ドラムって雰囲気で叩けてしまう楽器なんですけど、柴さんには通用しない。もちろん、崩してもそれらしくは成立させられるんですけど、柴さんの指示通りに完コピした方が曲の仕上がりがカッコいいんです。それってプレイヤーとしては悔しくもあるんですが、でもそこまで練られているって、本当にすごいなと思います。

二家本 ただ100%ガチガチに「絶対にこの通りに」という感じでもないんです。僕らが自由に自分のカラーを出せる余白もちゃんとあって、その塩梅が絶妙。流石だなって思います。

神田 アイデアを提案しても柔軟に受け入れてくれる懐の深い感じもあるしね。

二家本 そうそう。「こういうのはどうですか?」ってアイデアを出せば、ちゃんと揉んで、柴さん的にOKであれば残してくれる。だからこそ、僕らもサポートメンバーではあるんだけど、お仕事でやってる感じじゃなくて、バンドメンバーだという感覚でWANDSはやらせてもらっています。

『WANDS Live Tour 2024 〜BOLD〜』@東京ガーデンシアター

『WANDS Live Tour 2024 〜BOLD〜』@東京ガーデンシアター

写真ページを見る

■人間としても、バンドとしても 第5期としての強さが出てきた

――では、“ギタリスト柴崎浩”は、どういうプレイヤーですか?

二家本 めちゃめちゃカッコいいですよね。すごく印象に残っているのが、「世界が終るまでは…」のイントロ。あのフレーズって、楽器をやってる今でこそ、そのすごさがわかるフレーズなんですけど、そんなこと全然わからないド素人だった小学生の時でも、「このギターいいな」って思えるものがあって。ギターソロもすごく緻密で、メロディの一部となっている。それでいて、今もなお新しいフレーズだったり、進化し続けているという印象ですね。

神田 まずもって強烈に上手い。その時点でWANDSだとか、自分の看板に甘えてない感じ。ギタリストとして“柴崎浩”という強いキャラクターが完成している。しかもフレーズを聴くと、すごくキャッチーで「いい曲だな」ってサラッと受け取れるんですよ。ところが、いざ自分がやるとなったら超難しい。

二家本 わかる!

神田 それって音楽として、ある意味で完成形に近い在り方だと思うんです。パッと聴くとスッと入ってくる。でも、自分でやろうと思うとものすごく難しい。それを体現しているギタリストですよね。

二家本 テクニックって、普通、突き詰めるほどキャッチーさから離れてポップではなくなるんです。楽器をやってる人は「すごい!」となっても、一般のリスナーからすると「すごいんだろうけど、よくわからない」ってなってしまいがち。でも柴さんのギターは、玄人が聴くとすごさがわかるし、素人が聴いてもキャッチーが耳に残る。そのバランスが素晴らしいと思います。

――では、上原大史さんのボーカルについては、どのように感じていますか? たとえば、上原さんならではの強みであるとか、ここ最近の変化などは?

神田 まず、めちゃめちゃ上手ですよね。僕とニカ(二家本)ちゃんがサポートするようになったタイミングで既に上手かったんですが、そこからさらに進化していて。それは一緒にライブをやっていると、すごくよくわかるんです。自分の歌を歌うようになったんだなって。WANDSをやるという覚悟と責任を背負って、いろんな葛藤もありつつ進めてきたプロジェクトじゃないですか。だから自分たちがサポートをするようになった当初は、まだ若干の迷いもあったように思うんです。もちろん、当初からすごくカッコよかったんですけど、バンドの内側から見た時に「まだ迷いはあるよね、そりゃそうだよな」って感じるところがあって。ただそれが今はなくなって、自分の歌を届けようとしているというか、バンドとして届けたい確固としたものがあるんだなって感じられて。そうやって進化している凄さを感じます。だから、技術的にどうこうではなく、人間的な部分というか、バンド的な部分で、すごく強さが出てきた印象があります。

二家本 僕も同じです。めっちゃイケメンだし、歌は上手だし。ただ最初の頃は、「どうしようかな?」っていう部分もあったように思うんです。もちろん初代ボーカルの上杉さんの存在も大きかっただろうし、それを踏まえた方がいいのかどうなのか、という迷いもあって当然で。それが今は、「もうオレでいいじゃん」って、完全に自分の歌にしているし、その自信と責任感が圧倒的に変わったように思います。今回のツアーで、それをより強く感じました。細かい話をすると、前はフェイクもあまり入れませんでしたけど、今はどんどん入れてくるし、これからボーカルがどうなっていくんだろうって、今後のWANDSがとても楽しみです。

――これから先、WANDSのライブがますます楽しみになるようなお話、ありがとうございました。では最後に、お二人の今後の予定も教えてください。

二家本 直近ですと、僕はずっと真夜中でいいのに。のサポートで『FUJI ROCK FESTIVAL'24』(7/28)に出たり、あと8/17にReolという女性シンガーのデビュー10周年記念ライブ『No title』を日本武道館でやります。このライブではバンマスを担当していますので、ぜひ観に来てもらえると嬉しいです。

神田 僕はつい数日前にMrs. GREEN APPLEのスタジアム・ツアー『ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜』が終わったばかりで、今は、11月から来年3月にかけて行われるNissyのドーム・ツアー『Nissy Entertainment “Re:10th Anniversary Final” BEST DOME TOUR』の準備中です。並行して、なとりのホール・ツアー『2nd ONE-MAN LIVE『劇場〜再演〜』』があったりと、他にもたくさんあります。ニカちゃんと一緒にやる現場も予定されていたりと、とにかく、どこかしらでドラムを叩いていると思います(笑)。

■「WANDS Live Tour 2024 〜BOLD〜」最終公演スペースシャワーTV独占放送!
放送時間:2024年8月26日(月) 22:00〜23:30
放送内容:https://tv.spaceshower.jp/p/00088453/
■WANDS Official Website:https://wands-official.jp/
オリコンニュースを優先ソースに追加してGoogle検索に頻繁に表示させよう

関連写真

  • 『WANDS Live Tour 2024 〜BOLD〜』@東京ガーデンシアター
  • 『WANDS Live Tour 2024 〜BOLD〜』@東京ガーデンシアター

求人特集

求人検索

  • オリコンニュースを優先ソースに追加してGoogle検索に頻繁に表示させよう

メニューを閉じる

 を検索